
AWS Capabilities by Region で対象リージョンに未提供の機能を洗い出して、提供開始の通知を設定してみた
はじめに
こんにちは、クラウド事業統括本部の浅野です。
AWSサービスにおいて、東京リージョンでは使えるのに、大阪リージョンではまだ使えない機能はどれか、事前に把握しておきたくなるときがあります。
AWS Builder Centerの「AWS Capabilities by Region」を使うと、これをリージョン間の比較で確認できます。2026年10月7日のアップデートでは、提供開始の通知を機能単位で設定できるようになり、API操作とCloudFormationリソースのタブでも提供状況で絞り込めるようになりました。
比較するリージョンは自由に選べるので、どのリージョンの組み合わせでも使えます。今回は東京と大阪を対象に、機能の差分を比較する方法と、大阪にまだない機能が提供されたときに通知を受け取る設定を試してみました。あわせて、ステータスの読み方とAWS Knowledge MCP Serverからの取得も紹介します。
AWS Capabilities by Regionとは
サービスと機能、API操作、CloudFormationリソースの提供状況を、リージョン別に比較できるツールです。これまでのアップデートと今回の変更点を整理しておきます。
| 時期 | できるようになったこと |
|---|---|
| 2025年11月(登場時) | 3つのタブで、提供状況をリージョンごとに並べて見比べられる。提供予定の時期も表示される。同じデータをAWS Knowledge MCP Serverから取得できる |
| 2026年5月 | サービス単位で提供開始の通知を受け取れる |
| 2026年10月(今回) | 機能単位でも通知を受け取れるようになった。API操作とCloudFormationリソースのタブに「可用性」と「リージョンの比較」のフィルターが付き、利用可能・利用不可やリージョン間の差分だけに絞り込めるようになった |
比較するだけならサインインは不要です。通知の設定には、無料のAWS Builder IDが必要になります。
ツールは次のURLから開けます。Builder Centerの左メニュー「ビルド」>「機能」の「検索を開始する」からも同じ画面に進めます。

東京と大阪の差分を出す
リージョンを選択する
初期表示では、バージニア北部(us-east-1)だけが選ばれています。「リージョンの追加または削除」を押します。

TokyoとOsakaにチェックを入れ、N. Virginiaは外して保存します。

差分だけを表示する
「リージョンの比較」で「選択したリージョン間の違いのみを表示」を選ぶと、東京と大阪で提供状況が異なるものだけが表示されます。

もう1つの選択肢の「選択したリージョン全体で共通のもののみを表示」は、提供状況が同じものを表示します。両方とも未提供の機能も含まれるので、「どちらでも使える機能」の一覧ではない点に注意が必要です。
ステータスの読み方
4種類のステータス
差分を表示すると、大阪の列にさまざまなステータスが並びます。

各ステータスの定義は、Builder CenterのFAQに載っています。
| 画面表示 | FAQの定義(原文) | 意味 |
|---|---|---|
| 利用可能 | Available: Live in the region | 提供中 |
| 予定(四半期表示) | Planned: AWS has published an intent to expand, with a target quarter. | 展開の意向と目標の四半期が公表済み |
| 計画中 | Planning: AWS is evaluating a launch, with no date yet. | 展開を検討中で、時期は未定 |
| 拡張予定なし | Not Expanding: There is no plan to bring the capability to that Region. | 展開の計画がない |
提供時期が決まっているものは、四半期で表示されます。たとえばAmazon Data FirehoseのOpenSearch Serverless Destinationは、大阪が「2026 Q4」でした。

FAQでは四半期表示を「Directional launch planning」と説明しています。確定した提供日ではなく、目安として見ておくのがよさそうです。
なお、FAQではこのデータを「the authoritative source for regional availability information」(リージョンごとの提供状況の正式な情報源)と位置づけています。一方で、各機能が「計画中」や「拡張予定なし」になっている理由や、データの更新頻度は公開されていません。データに疑問がある場合は、サポートリクエストを出すよう案内されています。
可用性フィルターで絞り込む
「可用性」では、ステータスで絞り込めます。差分表示に「計画中」を組み合わせると、大阪にはまだないものの、展開が検討されている機能の一覧として使えます。

絞り込んだ結果には、親のサービスの行も表示されます。サービスの行は東京・大阪とも「利用可能」のことがあるので、機能の行を見て判断します。
CloudFormationリソースとAPI操作のタブ
大阪が「計画中」だったAmazon Bedrock Data Automationを、CloudFormationリソースとAPI操作のタブでも確認しました。
CloudFormationリソースのタブでは、DataAutomationProject が大阪で「利用不可」、東京で「利用可能」でした。

API操作のタブでも、CreateDataAutomationProject などが大阪で「利用不可」、東京で「利用可能」でした。

この2つのタブのステータスは「利用可能」と「利用不可」の2種類だけです。「計画中」などの見通しは、「サービスと機能」タブでしか確認できません。提供時期の見通しは「サービスと機能」タブで、実際に使うAPIやリソースの有無はそれぞれのタブで確認する、という使い分けになります。
提供開始の通知を設定する
今回のアップデートの目玉がこの通知です。2026年5月から通知自体はありましたが、単位はサービスでした。たとえばBedrockを購読すると、Bedrockの配下で大阪に提供が始まったものはすべて通知されます。
今回から、機能単位で通知を設定できるようになりました。「Bedrock全体ではなく、Knowledge Basesが大阪に来たときだけ知りたい」といった、本当に待っている機能だけに絞って通知を受け取れます。
Builder IDでサインインする
通知の設定には、Builder IDでのサインインが必要です。プロフィールを設定していない場合は、初回にセットアップします。


通知をオンにする
「通知を受け取る」を押すと、各リージョンの列にベルのアイコンが表示されます。

今回は、大阪が「計画中」のKnowledge Bases(RAG)について、大阪の列のベルを押しました。

ベルを押す場所によって、通知の対象が変わります。
- 機能の行:その機能だけ(今回のアップデートで追加)
- サービスの行:そのサービスと配下のすべての機能(2026年5月から)
- 「全てのリージョン」の列:将来できるリージョンも含めたすべてのリージョン
設定した通知を確認する
画面右上の歯車アイコンから設定を開き、「通知」タブを選びます。

「リージョン別のAWS機能」で、通知のオン・オフを切り替えられます。アプリ内通知はリアルタイムで、メールは週1回まとめて届きます。
画面上でベルを押して通知を設定したあと、ここを確認したところ、トグルがオフになっていました。そのため、ここでもオンにしておきました。通知を設定したら、この設定画面も確認しておくと安心です。「通知を管理」を押すと、設定した通知の一覧に移動します。

一覧から通知の編集・削除もできます。

AWS Knowledge MCP Serverから取得する
AWS Knowledge MCP Serverを設定すると、get_regional_availability ツールが使えるようになります。Claude Code経由でこのツールを使い、画面で確認したBedrockの機能を取得してみました。以下では、ツールの入力と出力のみを掲載します。
// ツールの入力
{
"resource_type": "product",
"regions": ["ap-northeast-1", "ap-northeast-3"],
"filters": [
"Amazon Bedrock Data Automation",
"Amazon Bedrock Evaluations",
"Amazon Bedrock Knowledge Bases (RAG)",
"Amazon Bedrock Marketplace",
"Prompt Optimization (APO)"
]
}
// ツールの出力
{
"products": {
"Amazon Bedrock Data Automation": {
"ap-northeast-1": { "status": "isAvailableIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isBeingPlannedIn" }
},
"Amazon Bedrock Evaluations": {
"ap-northeast-1": { "status": "isAvailableIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isNotExpandingIn" }
},
"Amazon Bedrock Knowledge Bases (RAG)": {
"ap-northeast-1": { "status": "isAvailableIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isBeingPlannedIn" }
},
"Amazon Bedrock Marketplace": {
"ap-northeast-1": { "status": "isAvailableIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isNotExpandingIn" }
},
"Prompt Optimization (APO)": {
"ap-northeast-1": { "status": "isNotExpandingIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isNotExpandingIn" }
}
}
}
提供時期が決まっているものは、launch_date に四半期が入ります。
// ツールの出力(抜粋)
"Amazon OpenSearch Serverless Destination": {
"ap-northeast-1": { "status": "isAvailableIn" },
"ap-northeast-3": { "status": "isPlannedIn", "launch_date": "2026 Q4" }
}
いずれも画面の表示と一致していました。ステータスの値と画面の表示は、次のように対応しています。
| ツールの出力 | 画面の表示 |
|---|---|
isAvailableIn |
利用可能 |
isPlannedIn(launch_date に四半期) |
予定(四半期表示) |
isBeingPlannedIn |
計画中 |
isNotExpandingIn |
拡張予定なし |
ただし、Amazon Data FirehoseのRedshift Serverless Destinationは、画面では大阪が「拡張予定なし」、ツールでは isBeingPlannedIn(計画中)でした。画面とツールで、ステータスが微妙に異なる場合がありそうです。
CloudFormationリソースとAPI操作
resource_type を変えると、CloudFormationリソースとAPI操作も取得できます。画面と同じくBedrock Data Automationで試しました。
// ツールの入力
{
"resource_type": "cfn",
"regions": ["ap-northeast-1", "ap-northeast-3"],
"filters": ["AWS::Bedrock::DataAutomationProject"]
}
// ツールの出力
{
"cfn_resources": {
"AWS::Bedrock::DataAutomationProject": {
"ap-northeast-1": "isAvailableIn",
"ap-northeast-3": "isNotAvailableIn"
}
}
}
API操作は SDKのサービスID+操作名 の形式で指定します。
// ツールの入力
{
"resource_type": "api",
"regions": ["ap-northeast-1", "ap-northeast-3"],
"filters": ["Bedrock Data Automation+CreateDataAutomationProject"]
}
// ツールの出力
{
"service_apis": {
"Bedrock Data Automation+CreateDataAutomationProject": {
"ap-northeast-1": "isAvailableIn",
"ap-northeast-3": "Not Found"
}
}
}
3つの粒度を並べるとこうなります。
| 粒度 | 対象 | 東京 | 大阪 |
|---|---|---|---|
| サービス・機能 | Amazon Bedrock Data Automation | isAvailableIn |
isBeingPlannedIn |
| CloudFormationリソース | AWS::Bedrock::DataAutomationProject |
isAvailableIn |
isNotAvailableIn |
| API操作 | CreateDataAutomationProject |
isAvailableIn |
Not Found |
画面と同じく、計画中などの見通しが返るのはサービス・機能だけでした。また、未提供のときの値はCloudFormationリソースが isNotAvailableIn、API操作が Not Found と、粒度によって異なります。
リージョン提供機能を調べる他の手段
リージョンごとの提供状況は、Capabilities by Region以外でも確認できます。それぞれ実際に見て、何がわかるかを比べました。
| 確認手段 | 提供中かどうか | 計画中・予定・拡張予定なし | 確認できる粒度 |
|---|---|---|---|
| AWS Capabilities by Region | 確認できる | 確認できる(サービス・機能のみ) | サービス・機能・API・CloudFormationリソース |
| AWS Knowledge MCP Server | 確認できる | 確認できる(サービス・機能のみ) | サービス・機能・API・CloudFormationリソース |
| AWS Services by Region | 確認できる | 表示なし | サービス |
| AWS Systems Manager パラメータストアのパブリックパラメータ | 確認できる | 表示なし | サービス |
- AWS Services by Region: 以前からある、リージョンごとに提供中のサービスを一覧できるページです。わかるのは「今提供されているか」だけで、計画中などの見通しはありません。ページ上部にはCapabilities by Regionへのリンクが置かれています。
- パブリックパラメータ:
/aws/service/global-infrastructure/regions/<リージョン>/services配下に、そのリージョンで提供中のサービス名が並びます。CLIやスクリプトから参照できますが、こちらもサービス単位で、提供中かどうかしかわかりません。 - AWS Knowledge MCP Server: 前の章で試したとおり、Capabilities by Regionと同じデータを返します。
提供中かどうかを確認するだけなら、どの手段でも足ります。一方で、機能単位の差分や「いつ頃来るのか」という見通しまで知りたい場合は、Capabilities by RegionかAWS Knowledge MCP Serverを使うことになります。
最後に
AWS Capabilities by Regionで、東京にあって大阪にない機能を洗い出し、提供開始の通知を設定してみました。東京と大阪を選んで差分を表示するだけで、大阪に未提供の機能とその見通しがすぐにわかりました。
見通しが出るのはサービス・機能の粒度だけなので、APIやCloudFormationリソースはそれぞれの機能に応じて詳細をタブで個別に確認しましょう。同じデータはAWS Knowledge MCP Serverからも取得できたので、AIエージェントからも確認でき便利でした。今回は以上です。








