
Claude Code v2.1.173〜v2.1.175 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.173 〜 v2.1.175(2026-06-11 〜 2026-06-12)のアップデートをまとめてご紹介します。
アップデートサマリー
対象は 3 バージョン(v2.1.173 〜 v2.1.175、2026-06-11 〜 2026-06-12)、変更点は計 16 件(新機能 3 件・修正 13 件)です。availableModels 許可リストを Default モデルにも強制できる管理設定 enforceAvailableModels の追加など、モデル管理・ガバナンス関連の変更が目立つほか、/model ピッカーやバックグラウンドセッション、Bedrock GovCloud など安定性に関わる修正が多数含まれています。
注目のアップデート
- 新機能: VS Code 拡張のアカウント・使用状況ダイアログ(
/usage)に使用量の内訳(usage attribution)が追加されました。キャッシュミス・ロングコンテキスト・サブエージェントや、スキル/エージェント/プラグイン/MCP ごとの内訳を直近 24 時間・7 日間で確認できます(v2.1.174) - 不具合解消: バックグラウンドセッションが別セッションの
ANTHROPIC_*プロバイダー環境変数(ゲートウェイ URL・カスタムヘッダー・/modelエイリアス)を引き継いでしまう問題が修正されました(v2.1.174) - セキュリティ:
enforceAvailableModels管理設定が追加されました。availableModels許可リストが Default モデルにも強制され、ユーザー設定・プロジェクト設定で管理対象リストを広げられなくなります(v2.1.175)
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日 |
|---|---|
| v2.1.173 | 2026-06-11 |
| v2.1.174 | 2026-06-11 |
| v2.1.175 | 2026-06-12 |
アップデート内容
新機能
enforceAvailableModels 管理設定の追加(v2.1.175): 組織の管理者向けに、enforceAvailableModels 管理設定(managed setting)が追加されました。有効にすると、次の 2 点が強制されます。
availableModels許可リストが Default モデルにも適用されます。Default が許可されていないモデルに解決される場合は、許可リストの先頭のモデルへフォールバックします。- ユーザー設定やプロジェクト設定で、管理対象の
availableModelsリストを広げることができなくなります。
これまで availableModels 許可リストの制約は Default モデルの解決先には及んでいませんでしたが、本設定により Default を含めて許可リストを適用できるようになります。組織で利用可能なモデルを統制したい場合に有用な設定です。
VS Code 拡張: /usage ダイアログに使用量の内訳を追加(v2.1.174): VS Code 拡張のアカウント・使用状況ダイアログ(/usage)に、使用量の内訳(usage attribution)が追加されました。キャッシュミス、ロングコンテキスト、サブエージェントの使用量に加えて、Skills/Agents/Plugins/MCP ごとの内訳を、直近 24 時間または 7 日間の単位で確認できます。
どのスキルやエージェントがどれだけ使用量を消費しているかを把握しやすくなり、利用状況の確認に役立ちます。
マウスホイールのスクロール加速を無効化する設定(v2.1.174): フルスクリーンモードでのマウスホイールのスクロール加速を無効化できる wheelScrollAccelerationEnabled 設定が追加されました。
修正
安定性・操作性に関わる主要な修正を中心に抜粋します。
- バックグラウンドセッションの環境変数引き継ぎを修正: バックグラウンドセッションが、バックグラウンドデーモンを起動したシェル由来の別セッションの
ANTHROPIC_*プロバイダー環境変数(ゲートウェイ URL、カスタムヘッダー、/modelエイリアス)を引き継いでしまう問題を修正しました(v2.1.174) - Fable 5 モデル名の
[1m]サフィックス正規化を修正:[1m]サフィックス付きの Fable 5 モデル名が正規化されない問題を修正しました。Fable 5 は標準で 1M コンテキストを含むため、サフィックスは自動的に除去されるようになりました(v2.1.173) /modelピッカーで Default の解決先が非表示になる問題を修正: Default の解決先となるモデルファミリーがピッカーに表示されない問題を修正しました。Max/Team Premium/Enterprise プランでは Opus、Pro/Team プランでは Sonnet、従量課金の API アカウントでは Opus が独立した行として表示されます(v2.1.174)- Bedrock GovCloud リージョンの 400 エラーを修正: GovCloud リージョン(
us-gov-*)で推論プロファイルのプレフィックスが誤ってglobal(正しくはus-gov)と導出され、導出されたモデル ID で 400 エラーが発生する問題を修正しました(v2.1.174) - 終了時の 1〜2 秒の待ちを修正: macOS・Linux で、シェルコマンドの中断・強制終了直後に Claude Code を終了すると 1〜2 秒の待ちが発生する問題を修正しました(v2.1.174)
- スキルのホットリロード時の再送信を修正: 1 つのスキルの変更で全スキル一覧が再送信されていた問題を修正し、変更のあったスキルのみ再通知されるようになりました(v2.1.174)
- バックグラウンドワーカーの認証エラーを修正: 事前ウォームアップされたバックグラウンドワーカーが、アイドル状態を経て割り当てられた際に「Could not resolve authentication method」エラーで失敗する問題を修正しました(v2.1.174)
- このほか、Windows のサンドボックス起動時警告、
/modelピッカーのラベル表示、課金バナーの誤表示、git コミットの co-author 表記、/advisorダイアログのモデル事前選択、Workflow ツールの attribution ヘッダーなど、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
今回の対象バージョン(v2.1.173 〜 v2.1.175)の CHANGELOG に、破壊的変更・非推奨に該当する記載はありません。
なお、enforceAvailableModels(v2.1.175)を有効化した組織では、ユーザー設定・プロジェクト設定で availableModels を広げられなくなるため、管理者の方は適用前に影響範囲の確認をおすすめします。
最後に
v2.1.173 〜 v2.1.175 は、enforceAvailableModels によるモデルガバナンスの強化と、/model ピッカーやバックグラウンドセッションまわりの安定性修正が中心のアップデートでした。VS Code をお使いの方は、/usage の使用量内訳もあわせて確認してみてください。気になる変更があればアップデートして確認してみてください。
参考文献








