
Claude Code v2.1.228〜v2.1.229 の主要アップデート - クラッシュ修正の集中投入と /commit-push-pr の安全化
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.228 と v2.1.229 がリリースされました。v2.1.228については静観していたのですが、2 日続けて関連したアップデートのリリースで、破壊的変更や自動化フローに影響しうる変更も含まれているため、アップデート前に目を通しておきたい内容だと感じます。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
対象は 2 バージョン(v2.1.228〜v2.1.229、2026-08-11〜2026-08-12)、変更点は合計 50 件です。内訳は修正が 29 件と大半を占め、改善 9 件、新機能 3 件、セキュリティ 3 件、破壊的変更 2 件、ドキュメント 2 件、パフォーマンス 1 件、開発者体験 1 件となっています。とくにクラッシュ・表示崩れの修正と、セルフホストランナーまわりの調整が目立ちます。
注目のアップデート
プラグインマーケットプレイスに command ソースを追加(v2.1.229)
プラグインマーケットプレイスのソースとして command が追加されました。ローカルのコマンド(IDE など)がプラグインディレクトリを出力し、その結果がセッションごとに再解決されて再起動なしで適用されます。mode: "link" を指定した場合は、出力された場所をそのまま利用します。
IDE 側でプラグインの置き場所が変わる環境では、マーケットプレイスの定義を書き換えずに追従できる余地が生まれると感じます。
ストリーミング中の表示消失・二重出力を修正(v2.1.229)
長い応答がストリーミング中に部分的に消え、さらにターミナルへ二重に出力される問題が修正されました。
長い応答を読みながら作業する場面で効いてくる修正で、アップデートの動機として分かりやすいのではないでしょうか。
プロジェクトの memory フォルダが削除される問題を修正(v2.1.228)
セッションのクリーンアップ処理が、プロジェクトの memory フォルダ内の内容を削除してしまう問題が修正されました。
プロジェクトの memory を継続的に育てている方ほど影響が大きい修正だと感じます。
auto モードが全ツール呼び出しで失敗する問題を修正(v2.1.229)
CLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADER で帰属ヘッダーを無効化しているユーザー(Anthropic API への直接接続)で、auto モードがすべてのツール呼び出しで失敗する問題が修正されました。
環境変数で帰属ヘッダーを切っている組織では auto モードが丸ごと使えない状態だったはずで、心当たりがあれば真っ先に上げたいバージョンだと感じます。
claude.ai から同期したスキルの取り扱いを強化(v2.1.228)
claude.ai から同期されたスキルについて、ローカルのコマンドや MCP プロンプトを上書きしなくなり、説明文のサニタイズとラベル付けが行われるようになりました。あわせて、ローカル環境ではスキル本文の ! コマンド実行と @ ファイル展開が行われなくなっています。
claude.ai 側で作ったスキルをローカルに持ち込む運用が広がるほど効いてくる変更に見えます。
サンドボックスの IPv6 表記と fail-closed 化(v2.1.229)
サンドボックスのネットワークドメイン一覧で、IPv6 リテラルが角括弧付き([::1]:443)で表記されるようになりました。曖昧な表記は fail-closed(遮断側)で扱われ、/doctor が指摘します。
許可リストの書き方が曖昧なまま通ってしまう状況が減るため、サンドボックスを本番運用している環境では確認しておく価値があると感じます。
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日 |
|---|---|
| v2.1.228 | 2026-08-11 |
| v2.1.229 | 2026-08-12 |
新機能
- プラグインマーケットプレイスに
commandソースを追加。ローカルのコマンドがプラグインディレクトリを出力し、セッションごとに再解決される(v2.1.229) - セルフホストランナーのセッションで、マネージド環境と同様にサーバー提供の Claude Code フックをサポート(v2.1.229)
- [VSCode] サイドバーにセッショングループを追加。右クリックで作成・名前変更・削除ができ、Cmd/Ctrl クリックまたは Shift クリックで複数のセッションをまとめて移動できる(v2.1.229)
改善
- ゲートウェイのストリーミング応答に SSE の keepalive ping を追加し、長い思考中のアイドルタイムアウト切断を防止(Vertex / Bedrock 上流が対象、v2.1.229)
- ワークフローのファンアウトで、同じプレフィックスを持つ兄弟エージェントの起動時間をずらすように変更。後続のエージェントはキャッシュされたプロンプトプレフィックスを読む(
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_PREFIX_STAGGER_MS=0で無効化、v2.1.229) - Vertex AI の認証情報が期限切れまたは未設定の場合、数分間リトライせず数秒で失敗するように変更(v2.1.228)
- コンパクション中に、プログレスバーだけでなくリトライのカウントダウンと停滞時のヒントを表示(v2.1.228)
- クロスセッションメッセージで、送信者と本文が折りたたみ行ではなくインラインで表示されるように変更。他マシンの Remote Control セッション宛では自分の Remote Control セッション名が送信者として表示される(v2.1.228)
- Write ツールの挙動を変更し、新しいモデルはそのセッションで読んでいない既存ファイルも上書きできるようになった(Edit ツールと同じルール。従来のモデルは引き続き事前の読み取りが必要、v2.1.228)
- 「prompt is too long」エラーが、
/compactを勧めるだけでなく自動コンパクションで回復できなかった理由を説明するように変更(v2.1.229) ListAgentsが、切断された Remote Control セッションをoffline、自分のクラウドセッションをcloudとラベル付け(v2.1.229)- 直近の Remote Control セッションを再開する
claude remote-control --continueがドキュメントに追加(v2.1.229) /loginに成功した後にもCLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENによる上書きの警告を再表示(v2.1.229)- [VSCode]
/btwのサイド質問パネルを、境界のドラッグでリサイズ可能に(サイドドッキング・スタックの両レイアウトに対応、v2.1.229) - このほか、ターミナルタイトルのビジースピナーの文字変更によるタブバーのちらつき軽減(v2.1.228)、VSCode の「Report a problem」と
/bugの遷移先を組み込みフィードバックダイアログへ変更(v2.1.229)、Pro / Max / Team プランの初回利用時通知からの古い注記の削除(v2.1.228)といった調整が入っています。
修正(主要なもの)
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
- 対話セッションの画面再描画停止を修正: まれな内部レイアウトエラーの後、プロセスは動き続けているのに画面の再描画が完全に停止する問題(v2.1.228)
- memory フォルダの誤削除を修正: セッションのクリーンアップ処理がプロジェクトの memory フォルダ内の内容を削除してしまう問題(v2.1.228)
- ストリーミング表示の消失・二重出力を修正: 長い応答が途中で部分的に消え、ターミナルに二重出力される問題(v2.1.229)
- 非文字列パラメータによるクラッシュを修正: ツール呼び出しの
glob/file_path/commandの値が文字列以外だった場合にエラー画面へクラッシュする問題(該当セッションの--resume時を含む、v2.1.229) - 狭いターミナルでの RangeError クラッシュを修正: 非常に狭いウィンドウでプログレスバーや Markdown テーブルを描画するとクラッシュする問題(
claude --continue/--resumeの起動時クラッシュも起こり得た、v2.1.229) - auto モードの全ツール呼び出し失敗を修正:
CLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADERで帰属ヘッダーを無効化している場合に、auto モードがすべてのツール呼び出しで失敗する問題(v2.1.229) - Windows の特殊パスでのクラッシュを修正: 拡張長パス(
\\?\)や UNC パスでファイルを参照するツール呼び出し・メッセージがあるとクラッシュする問題(v2.1.229) - Windows での git / Git Bash 検出失敗を修正: git のインストール先の親フォルダから Claude Code を起動すると
git/ Git Bash が見つからない問題(v2.1.228) - MCP OAuth の認可失敗を修正: リダイレクト URI に
localhostではなく127.0.0.1を使うようにし、厳格な認可サーバーでも認証できるように(v2.1.229) - Claude Code Review ワークフローの未投稿を修正:
/install-github-appが生成するワークフローが、プルリクエストにレビューを投稿しないまま完了する問題(v2.1.229) - 32MB 超過時のコンパクション再試行を修正: メッセージだけで API の 32MB リクエスト上限を超える会話で、剥がせる画像もドキュメントも無いのに再試行し続ける問題。明確なメッセージとともに一度で失敗するように(v2.1.229)
- 地味に嬉しい修正: IDE 拡張が接続された状態で、数千件の IDE 診断があるファイルを編集した後に UI が数秒間停止する問題を修正(v2.1.229)。診断の多い大きなファイルを扱うプロジェクトほど、体感の差が出そうだと感じます。
- このほか、セルフホストランナーの起動と終了処理、プラグインキャッシュ、ファイル監視、OpenTelemetry エクスポート、SDK の入力検証など、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
セルフホストランナーの Windows 起動で --base-dir が必須に(v2.1.229)
セルフホストランナーの Windows での起動に、明示的な --base-dir の指定が必須になりました。Windows には既定のチェックアウトディレクトリが存在しません。
以下は変更の影響を示す構築例です。
変更前(〜v2.1.228):
# Windows(〜v2.1.228): --base-dir を省略しても起動できた
claude self-hosted-runner
変更後(v2.1.229〜):
# Windows(v2.1.229〜): --base-dir の指定が必須
claude self-hosted-runner --base-dir C:\runner\workspace
/commit-push-pr で危険なフラグが自動承認されなくなった(v2.1.229)
/commit-push-pr が変更され、--force / --amend / --no-verify などの危険なフラグを含む git・gh コマンドは自動承認されなくなりました。
以下は挙動の違いを示す構築例です。
変更前(〜v2.1.228):
# 危険なフラグを含むコマンドも自動承認の対象だった
/commit-push-pr
→ git push --force ... がそのまま実行される
変更後(v2.1.229〜):
# --force / --amend / --no-verify などを含むコマンドは自動承認されない
/commit-push-pr
→ git push --force ... は承認を求められる
最後に
今回の 2 バージョンは、新機能より足元の安定性に重心があると感じます。ストリーミング表示の乱れや狭いターミナルでのクラッシュなど、日常的に遭遇しうる不具合がまとめて解消されたのは大きいのではないでしょうか。一方で、/commit-push-pr の自動承認見直しと --base-dir の必須化は自動化フローに影響しうるので、先に確認しておくと安心だと感じます。
アップデートして試してみてはいかがでしょうか。気になる変更があれば、まずは手元の環境で確認してみてください。
参考文献








