
Claude Code v2.1.235 の主要アップデート - spellcheck 設定の追加と許可まわりのセキュリティ修正
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.235(2026-08-18 公開)がリリースされました。新機能の追加は 1 件で、残りは修正と改善に振られた構成です。許可プロンプトの Shift+Tab の挙動を確かめました。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
v2.1.235 では 19 件の変更が入りました。内訳は修正が 12 件と過半を占め、新機能の追加は 1 件です。残りは許可まわり、ターミナル UI、バックグラウンド実行時のリソース使用量といった、既存機能の改善で構成されています。
注目のアップデート
プロンプト入力欄の spellcheck 設定
プロンプト入力欄で、入力中にスペルミスの単語へ下線を表示する任意設定 spellcheck が追加されました。スペルチェックには、インストール済みの aspell / hunspell / ispell を利用します。
英語でプロンプトやコミットメッセージを書く機会が多い方には入力段階で気づける利点がありますが、インストール済みのスペルチェッカーを使う仕様のため、まずは手元に aspell などが入っているかの確認から始めることになりそうだと感じます。
許可プロンプトでの意図しない権限付与を修正
許可プロンプトのコメント欄で Shift+Tab を押すと、欄を閉じる代わりに編集が承認され、あわせてセッション全体の編集権限が付与されてしまう問題が修正されました。
許可プロンプトのコメント欄を使う方にとっては、意図せずセッション全体の編集権限を渡してしまう経路が塞がれた形になるため、優先して上げる価値があると感じます。
許可ダイアログの表示と許可範囲の一致
許可ダイアログが改善されました。表示テキストと「don't ask again」の選択肢が、許可によって実際に及ぶ範囲と常に一致するようになり、内容を完全に表示できない場合は「don't ask again」が提示されなくなっています。
「don't ask again」で許可を絞り込みながら使っている方ほど、表示と実際の許可範囲が一致する意味は大きいと感じます。
言語サーバー再接続時のプロンプトキャッシュ無効化を修正
言語サーバー(language server)がセッション途中で切断・再接続した際に、プロンプトキャッシュ全体が無効化される問題が修正されました。
言語サーバーが動く環境で長時間のセッションを回す方は、キャッシュが落ちる頻度が減る分、待ち時間とコストの両面で効いてくると見ています。
クラウドセッション実行中のメモリ・CPU 使用量を改善
/ultrareview や /autofix-pr などのクラウドセッションをバックグラウンドで実行している間のメモリと CPU の使用量が改善されました。イベントストリームが更新のたびに再スキャン・再描画されなくなっています。
クラウドセッションをバックグラウンドで走らせながら手元の作業を続ける方には、体感の軽さに直結すると感じます。
埋め込み grep のメモリ枯渇とコンテキスト出力を修正
macOS / Linux のネイティブビルドに組み込まれた grep が改善されました。病的なパターンはメモリを使い切る前に即座に失敗するようになり、-m N と -A / -C を併用したときに正しいコンテキスト行が出力されるようになっています。
macOS / Linux のネイティブビルドを使っている方が対象で、検索が原因で手元の環境が重くなる事故を避けられると感じます。
アップデート内容
新機能
- プロンプト入力欄で、入力中にスペルミスの単語へ下線を表示する任意設定
spellcheckが追加されました。インストール済みのaspell/hunspell/ispellを利用します。英語圏では良いアップデートですが、日本語には対応していませんので残念です。
セキュリティ
- 許可プロンプトのコメント欄で Shift+Tab を押すと、欄を閉じる代わりに編集が承認され、セッション全体の編集権限が付与されてしまう問題を修正しました。
- 許可ダイアログの表示テキストと「don't ask again」の選択肢が、許可によって実際に及ぶ範囲と常に一致するようになりました。内容を完全に表示できない場合は「don't ask again」が提示されなくなっています。
改善・パフォーマンス
/ultrareviewや/autofix-prなどのクラウドセッションをバックグラウンドで実行している間のメモリと CPU の使用量が改善されました。イベントストリームが更新のたびに再スキャン・再描画されなくなっています。- コンテキスト上限のエラーメッセージが改善され、自動コンパクト(auto-compact)が無効になっている場合はその旨を伝え、再有効化のために
/configを案内するようになりました。 - Vim モードで、詳細トランスクリプトの表示切り替え(
ctrl+o)やパネルを閉じた際に、NORMAL モードとカーソル位置が保持されるようになりました。 - Remote Control の
claude rcが、対話起動時と同じエンタープライズゲートウェイの可用性チェックを適用するようになりました。
修正
- プロンプトキャッシュ全体の無効化を修正: 言語サーバーがセッション途中で切断・再接続した際に、プロンプトキャッシュ全体が無効化される問題を修正しました。
- 埋め込み grep のメモリ枯渇とコンテキスト出力を修正: macOS / Linux のネイティブビルドで、病的なパターンがメモリを使い切る問題と、
-m Nと-A/-Cを併用したときにコンテキスト行が正しく出力されない問題を修正しました。 - ネストしたリスト表示のずれを修正: ターミナル UI で、深さ 3 以上にネストしたマークダウンのリスト項目の位置がずれる問題を修正しました。あわせて、折り返したリスト項目にぶら下げインデントが追加されました。
- プロンプト入力欄のハイライトのずれを修正: 一部の複数行プロンプトで、入力欄のハイライト(スラッシュコマンド・キーワード・メンション)が 1 文字以上ずれて表示される問題を修正しました。
- Agent ツールの既定エージェント表示を修正: general-purpose エージェントが利用できないセッションでも、Agent ツールがそれを既定として提示していた問題を修正しました。そのようなセッションで
subagent_typeを省略した場合は、利用可能なエージェントを列挙した明確なエラーが返ります。 - ノートブック承認ダイアログの内容欠落を修正: ノートブックまたはセルを読み取れなかった場合に、セルの削除・置換の承認ダイアログが既存のセル内容を無言で省略していた問題を修正しました。ダイアログに理由が表示されるようになっています。
- ダイアログの誤選択を修正: 矢印キーと Enter を素早く連続して押したときに、直前にハイライトされていた選択肢ではなく、移動先の選択肢が選ばれるようになりました。
- SendMessage のメッセージ破棄を修正:
SendMessageが、セッション間の配信には大きすぎるメッセージを無言で破棄せず、事前に拒否するようになりました。 - [VSCode] Claude タブのフォーカス移動を修正: 複数の Claude パネルを開いたウィンドウを復元・再読み込みしたときに、開いている Claude タブ間でフォーカスが勝手に移動する問題を修正しました。
- 地味に嬉しい修正: バックグラウンドでの自動アップデート後に、プロンプトのフッターへ「Update installed」の再起動通知が表示されない問題を修正しました。古いプロセスのまま使い続けてしまう取りこぼしが減ると感じます。
- このほか、応答中に実行したスラッシュコマンドの文字表示や、セッション再開時のタスクリストの表示状態など、細かな不具合が修正されています。
許可プロンプトの Shift+Tab の挙動を確かめる
今回のセキュリティ修正のうち Shift+Tab の挙動を確認します。事前にhelloと書かれたファイルを用意しました。
% mkdir -p ~/tmp/cc-shift-tab-check && cd ~/tmp/cc-shift-tab-check
% printf 'hello\n' > sample.txt
% ls -la
total 16
drwxr-xr-x@ 4 ishikawa.satoru staff 128 8月 19 13:56 .
drwxr-xr-x@ 5 ishikawa.satoru staff 160 8月 19 13:56 ..
-rw-r--r--@ 1 ishikawa.satoru staff 6 8月 19 14:11 sample.txt
claudeを許可プロンプトを確実に表示させるため、毎回許可を求める manual モードで起動します。
% claude --permission-mode manual
起動したら、フッターにグレーの ⏸ バッジが出ていることを確認します。CHANGELOG に Added a grey ⏸ badge to the footer when in manual permission mode, making the active mode always visible とあるとおり、このバッジが manual モードであることの目印です。以降のステップでは、このバッジが変化しないことが「権限が付与されていない」ことの根拠になります。

セッションに次のように依頼します。
sample.txt の中身を hello から hello world に書き換えてください
ファイル編集の許可を求めるプロンプトが表示されます。ここでは、Noを選択します。

上記の状態で、Tabを押すと、許可プロンプトを入力できるようになります。ここでは、Testと入力します。

この状態で、Shift+Tab を押すとコメント欄を入力しない状態(No)に戻り、編集の承認されません。修正前は、閉じずに編集が承認されファイルが変更されていたそうです。

コメント欄で Shift+Tab を押す操作は、入力欄を抜けるつもりで無意識に打ちがちなキーだと感じます。それが承認とセッション全体の権限付与につながっていたとなると、気づかないうちに許可範囲が広がっていた可能性はあると見ています。
最後に
今回は 19 件のうち 12 件が修正という構成で、目立つ新機能よりも足回りを固めたリリースだと感じます。許可ダイアログの表示と実際の許可範囲が一致するようになった点は、権限の把握しやすさに直結すると見ています。
許可プロンプトを日常的に操作する方はもちろん、ネイティブビルドで検索を多用する方にも効く内容です。アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献








