Claude Code v2.1.293 の主要アップデート - 待望の Claude Haiku 5.5 の登場、既定の Haiku モデルに

Claude Code v2.1.293 の主要アップデート - 待望の Claude Haiku 5.5 の登場、既定の Haiku モデルに

Claude Code v2.1.293がリリースされ、待望のClaude Haiku 5.5が既定のHaikuモデルになりました。56件の変更のうち修正が約7割を占め、コンパクション後の作業やり直しやHTTP MCP接続のメモリリークなど、実務的な不具合が多数解消されています。本記事では注目のアップデート内容と、Haiku 5.5の動作結果をお届けします。
2026.10.08

クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.293(2026-10-07 公開)がリリースされました。待望のClaude Haiku 5.5 の登場しました。今回は軽量モデルの選択肢が増えたことが、多くの方に関係しそうだと感じます。

前回のアップデート記事はこちらです。

https://dev.classmethod.jp/articles/20261007-cc-updates-v2-1-292/

アップデートサマリー

v2.1.293 では 56 件の変更が入りました。内訳は追加(Added)3 件、修正(Fixed)38 件、改善(Improved)7 件、変更(Changed)6 件、差し戻し(Reverted)2 件で、修正が全体の約 7 割を占めます。修正は、セッションのバックグラウンド移動(←)、サブエージェントへのツール情報の伝え方、Remote Control、mod・プラグインのテストなど、幅広い領域にわたります。このうち 8 件は Claude Tag(Claude in Slack)と Code Review に関する変更です。

https://x.com/ClaudeDevs/status/2107895955144208813

https://x.com/claudeai/status/2107894042235166750

注目のアップデート

新機能: Claude Haiku 5.5 の追加

Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が追加され、Anthropic API における既定の Haiku モデルになりました。CHANGELOG には、コンテキストが 1M、料金が 100 万トークン(Mtok)あたり $0.10/$0.50(100K を超えるプロンプトは $0.50/$2.50)と記載されています。

Anthropic API で haiku エイリアスを指定している方は、検証した環境では指定を変えずに Claude Haiku 5.5 が使われたため、claude -p などの軽量タスクで出力の傾向が変わっていないかを一度確認しておくとよいと感じます。

不具合解消: コンパクション後に完了済みの作業をやり直す問題

コンテキストのコンパクション直前に Claude 自身が行った操作を、コンパクション後に行ったものとして扱い、完了済みの作業を取り消したりやり直したりすることがある問題が修正されました。

コンパクションを挟む長時間のセッションで作業している方は、完了済みの作業を取り消されたりやり直されたりする手戻りが減る可能性があると感じます。

不具合解消: HTTP MCP 接続のメモリリーク

HTTP の MCP 接続が、接続を閉じるまで送信したすべてのリクエストを保持し続けるメモリリークが修正されました。

HTTP 接続の MCP サーバーを長時間つないだまま使っている方は、アップデート後にメモリ使用量の推移を確認しておくと安心だと感じます。

不具合解消: Bash で閲覧したファイルにルールが読み込まれない問題

Claude が Read ツールではなく、Bash ツールの単一ファイル向け cat / head / tail / sed -n / grep でファイルを閲覧した場合に、パス指定のルール(path-scoped rules)やネストした CLAUDE.md が読み込まれない問題が修正されました。

サブディレクトリに CLAUDE.md やパス指定のルールを置いているリポジトリでは、Bash の単一ファイル向け cat / head / tail / sed -n / grep で閲覧した場合にもルールが読み込まれるようになるため、ルールが効いていないと感じていた方は再確認する価値があると感じます。

セキュリティ: claude agents の bypass permissions の同意確認

同意が .claude/settings.local.json または --settings ファイルにのみ保存されている場合に、claude agents がバックグラウンドセッションでは無視される bypass permissions を選択肢として提示していた問題が修正されました。現在はまず同意を求め、bypass を無視したセッションには消えない短い通知が表示されます。

.claude/settings.local.json や --settings で bypass permissions の同意を管理している方は、bypass が無視された場合に表示される通知も踏まえて、claude agents から起動したバックグラウンドセッションの権限が意図どおりかを確認するとよいと感じます。

アップデート内容

新機能

  • Claude Haiku 5.5 を追加: Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が Anthropic API における既定の Haiku モデルになりました。コンテキストは 1M、料金は 100 万トークンあたり $0.10/$0.50(100K を超えるプロンプトは $0.50/$2.50)です
  • subagentStatusLine に agentType を追加: ペイロードに agentType が加わり、スクリプト側でカスタムサブエージェントの種類を区別できるようになりました
  • $.tool.register に isDeferred を追加: mod 向けのオプションで、false を指定すると、ツールのスキーマがツール検索(tool search)の後ろではなく、最初からプロンプトに掲載されます

改善

  • Team / Enterprise 組織の起動を改善: ポリシーと管理設定をより早い段階で取得し、停滞したリクエストは 3 秒後に再試行します
  • Claude in Chrome で拒否されるページ操作を削減: ブラウザがタブ情報を報告するのが遅い場合に拒否されるページ操作が減りました
  • Claude in Chrome のクラウドセッション向けメッセージを改善: ブラウザに到達できないとき、複数の組織に所属している場合は、拡張機能が同じ組織にサインインしている必要があることと、その変更方法を表示します
  • Bash の編集差分の注記を改善: 表示したファイルがコマンド実行中に変更されたこと(他のプロセスによる書き込みを含む場合がある)を示すようになりました
  • Artifacts のライブラリのバージョン指定を改善: Claude がライブラリを、2 週間以上前の正確なバージョンに固定するようになりました
  • claude.ai のスキル同期の間隔を変更: セッションが使われていない間の変更確認が、約 10 分ごとから約 40 分ごとになりました
  • エージェント一覧と MCP サーバーの並び順を変更: エージェント一覧と、モデルに通知する MCP サーバーで、非 ASCII 文字を含む名前を ASCII の名前の後に並べるようになりました
  • OpenTelemetry の claude_code.at_mention ログの出力件数を変更: プロンプトを読み取るたびに出力するイベントが、エージェントと MCP リソースそれぞれ最大 100 件になりました
  • セルフホストランナーのポーリング間隔を変更: オーケストレーターのポーリング間の待機が固定の 5 秒から 4〜6 秒になり、同じ環境の複数レプリカが同時にポーリングしないようになりました
  • [Claude Tag] 未接続の Enterprise Grid を一覧に表示: 管理設定で、未接続の Enterprise Grid を Connect ボタン付きで一覧表示します
  • [Claude Tag] アナウンスチャンネル参加時の自己紹介を廃止: 管理者のみ投稿できるアナウンスチャンネルに Claude in Slack が参加する際、自己紹介を投稿しなくなりました
  • [Claude Tag] チャンネルルールの上限を変更: 管理設定のチャンネルルールの上限が、各ワークスペースと組織全体の Slack ページのそれぞれで 20 件から 50 件になりました
  • [Code Review] リポジトリを追加できなかった理由を表示: Add a repository ダイアログで、追加できなかったリポジトリとその理由(GitHub の書き込み権限がない等)を一覧表示します

セキュリティ

  • claude agents の bypass permissions の同意確認漏れを修正: 同意が .claude/settings.local.json または --settings ファイルにのみ保存されている場合に、バックグラウンドセッションでは無視される bypass permissions を選択肢として提示していました。現在はまず同意を求め、bypass を無視したセッションには消えない短い通知が表示されます

修正

  • コンパクション後に完了済みの作業をやり直す問題を修正: コンパクション直前の Claude 自身の操作を、コンパクション後に行ったものとして扱い、完了済みの作業を取り消したりやり直したりすることがありました
  • HTTP MCP 接続のメモリリークを修正: HTTP の MCP 接続が、接続を閉じるまで送信したすべてのリクエストを保持し続けていました
  • Bash で閲覧したファイルにルールが読み込まれない問題を修正: Bash ツールの単一ファイル向け cat / head / tail / sed -n / grep でファイルを閲覧した場合に、パス指定のルールやネストした CLAUDE.md が読み込まれませんでした
  • ← でのバックグラウンド移動時にメッセージが失われる問題を修正: Claude の作業中に送ったメッセージが失われていました。キュー内のメッセージを移せない場合、← はセッションを移動せず、その旨を表示します
  • SendMessage を使えないセッションでの誤った指示を修正: ホスト・権限ルール・--tools リストで SendMessage が除外されたセッション(再開したセッションを含む)で、Claude が SendMessage でサブエージェントを継続・メッセージ送信するよう指示されていました
  • 組み込みツールの無効化が誤って伝えられる問題を修正: サブエージェントや --agent セッションで、自身のツールリストから外れているだけの組み込みツールについて、セッション全体で無効だと Claude に伝えられていました
  • ログイン期限切れ時のサインアウトを修正: ログインの有効期限が切れている、または切れかけているときに、claude logs / stop / kill / rm と claude daemon status / stop / uninstall でサインアウトされることがありました
  • /ultrareview が案内する git コマンドの問題を修正: split-index ファイルを理由にアップロードを拒否する際、git がインデックスを読めなくなる可能性のある git コマンドを案内していました
  • mod の classic.* フックがスキップされる問題を修正: プラグインの hooks ワーカーの再起動中に mod の classic.* イベントのフックがスキップされ、設定ファイル側のフックだけで応答していました
  • ← の直後に権限確認でターンが止まらない問題を修正: ← でセッションをバックグラウンドへ移した直後に、権限確認プロンプトで Esc またはフィードバックなしの No を選んでもターンが止まりませんでした
  • claude purge が削除の失敗を表示せずに終了する問題を修正: ファイルやフォルダを削除できないときに、何も表示せず停止していました(exit 0、またはターミナルでハング)。現在は残りを削除し、削除できなかったものを一覧表示して exit 1 で終了します
  • Windows で無関係なプロセスを終了させる問題を修正: ステータスライン・フック・シェルコマンドを停止する際に、同じプロセス ID が割り当てられた無関係のプロセスを終了させることがありました
  • [Claude Tag] Claude in Slack がタスクの途中で停止する問題を修正: 管理者がチャンネルのコネクター・プラグイン・スキル・ルールを変更すると、タスクの途中で停止していました。変更は Claude の処理完了後に適用されます
  • 地味に嬉しい修正: /model のエフォートを ←/→ で切り替える際に最高・最低レベルを越えて循環し、誤って Low がモデルの既定エフォートとして保存されることがある問題を修正しました。気づかないうちにモデルの既定エフォートが Low になっていた方には効く修正だと感じます。
  • このほか、Remote Control・クラウドセッション、/ultrareview のアップロード、エージェントビューやフッターの表示、vim モード、貼り付けテキストの扱いなど、多数の細かな不具合が修正されています。

差し戻し(revert)

過去のバージョンで入った変更が 2 件差し戻されました。

  • auto モードの拒否メッセージの変更を差し戻し: 2.1.281 で入った、拒否は実行したコマンドそのものだけでなく、その結果にも及ぶと Claude に伝える変更が差し戻されました
    • 差し戻し前(2.1.281 で導入): 拒否は実行したコマンドだけでなく、その結果にも及ぶと Claude に伝える
    • v2.1.293: 2.1.281 の変更を取り消す
  • クラウドセッションのスリープに関する 2.1.290 の修正を差し戻し: コンテナの再起動で保留中の /loop のウェイクアップやスケジュール済みタスクが失われた際に、クラウドセッションがスリープしたままになる問題の修正が差し戻されました
    • 差し戻し前(2.1.290 で導入): 2.1.290 の修正が入っている
    • v2.1.293: 修正を取り消す。Claude には通知されず、セッションはスリープしたままになる

Claude Haiku 5.5 を試してみた

Claude Haiku 5.5 を、モデル ID と haiku エイリアスのそれぞれで指定して claude -p を実行し、JSON 出力の modelUsage でどのモデルが使われたかを確認しました。

検証環境: Claude Code v2.1.293(macOS)

モデル ID を指定して実行

% claude -p --model claude-haiku-5-5 --max-turns 1 --output-format json "1 + 1 は?数字だけで答えてください" | jq .
{
  "duration_api_ms": 1140,
  "stop_reason": "end_turn",
  "session_id": "1a7a69db-6c86-4fd2-8b86-815b7891d9c8",
  "total_cost_usd": 0.00464745,
  "usage": {
    "input_tokens": 2,
    "cache_creation_input_tokens": 22670,
    "cache_read_input_tokens": 11175,
    "output_tokens": 3,
    "output_tokens_details": {
      "thinking_tokens": 0
    },
    "server_tool_use": {
      "web_search_requests": 0,
      "web_fetch_requests": 0
    },
    "service_tier": "standard",
    "cache_creation": {
      "ephemeral_1h_input_tokens": 22670,
      "ephemeral_5m_input_tokens": 0
    },
    "inference_geo": "not_available",
    "iterations": [
      {
        "input_tokens": 2,
        "output_tokens": 3,
        "cache_read_input_tokens": 11175,
        "cache_creation_input_tokens": 22670,
        "cache_creation": {
          "ephemeral_5m_input_tokens": 0,
          "ephemeral_1h_input_tokens": 22670
        },
        "type": "message"
      }
    ],
    "speed": "standard",
    "fallback_credit": null
  },
  "modelUsage": {
    "claude-haiku-5-5": {
      "inputTokens": 2,
      "outputTokens": 3,
      "cacheReadInputTokens": 11175,
      "cacheCreationInputTokens": 22670,
      "webSearchRequests": 0,
      "costUSD": 0.00464745,
      "contextWindow": 1000000,
      "maxOutputTokens": 128000,
      "thinkingTokens": 0,
      "canonicalModel": "claude-haiku-5-5",
      "provider": "firstParty",
      "costBasis": "list"
    }
  },
  "permission_denials": [],
  "terminal_reason": "completed",
  "fast_mode_state": "off",
  "fast_mode_disabled_reason": "sdk_opt_in_required",
  "subagent_stats": {
    "spawned": 0,
    "requested": {
      "background": 0,
      "foreground": 0,
      "unset": 0
    },
    "started_in_background": 0,
    "max_depth": 0,
    "spawned_by_subagents": 0,
    "completed": 0,
    "failed": 0,
    "killed": {
      "parent": 0,
      "user": 0,
      "system": 0
    },
    "refused": {
      "depth_limit": 0,
      "concurrency_limit": 0,
      "budget": 0
    },
    "by_type": {}
  },
  "safety_stops": 0,
  "is_error": false,
  "num_turns": 1,
  "subtype": "success",
  "api_error_status": null,
  "result": "2",
  "ttft_ms": 1479,
  "type": "result",
  "duration_ms": 1788,
  "uuid": "c76949dd-4a0f-4a69-beb8-78de71c40458",
  "ttft_stream_ms": 1205,
  "time_to_request_ms": 364,
  "first_content_frame_ms": 1205,
  "queued_turn_count": 0,
  "result_index": 0
}

終了コードは 0 で、modelUsage のキーと canonicalModel はいずれも claude-haiku-5-5、contextWindow は 1000000 でした。

haiku エイリアスを指定して実行

% claude -p --model haiku --max-turns 1 --output-format json "1 + 1 は?数字だけで答えてください" | jq "{result, modelUsage}"
{
  "result": "2",
  "modelUsage": {
    "claude-haiku-5-5": {
      "inputTokens": 2,
      "outputTokens": 3,
      "cacheReadInputTokens": 33845,
      "cacheCreationInputTokens": 0,
      "webSearchRequests": 0,
      "costUSD": 0.00034015,
      "contextWindow": 1000000,
      "maxOutputTokens": 128000,
      "thinkingTokens": 0,
      "canonicalModel": "claude-haiku-5-5",
      "provider": "firstParty",
      "costBasis": "list"
    }
  }
}

haiku を指定した場合も、modelUsage のキーと canonicalModel は claude-haiku-5-5 でした(終了コード 0)。いずれの実行でも provider は firstParty です。

今回の短い検証では約 1.3 秒で応答が返り、コストは 1 回あたり約 0.0045 USD でした。Anthropic API では 1M コンテキストのモデルが既定の Haiku になったため、サブエージェントへの作業の切り出し方の選択肢が広がると感じます。

最後に

Anthropic API では Claude Haiku 5.5 が既定の Haiku モデルになり、検証した環境では haiku 指定のまま新しいモデルが使われました。サブエージェントや claude -p を使った自動化で、どの処理を Haiku に任せるかを見直すよい機会だと感じます。

Haiku をサブエージェントやスクリプトから使っている方は、アップデートして試してみてはいかがでしょうか。

参考文献

https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.md

https://code.claude.com/docs/en/changelog

https://dev.classmethod.jp/articles/20261007-cc-updates-v2-1-292/


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