ローマ字入力でタイプ数が減らせるAZIKのススメ

ローマ字入力でタイプ数が減らせるAZIKのススメ

ローマ字入力でタイプ数を減らせ、移行も比較的楽にできるAZIKという入力方式をご紹介します
Clock Icon2022.04.26

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皆さん、毎日文章を書いていますか? このエントリーでは私が利用している日本語入力の方法について紹介します。

"いまさら日本語入力の方法の解説なんて?"と思った人も多いことでしょう。日本語入力といえば、大半の方はローマ字入力、かな文字入力のいずれかで入力していることでしょう。ちなみに私はローマ字入力派です。

ローマ字入力は、覚えるべきキーの数が少ない反面タイプ数が多くなる傾向があります。これについても、私も長い間"ひらがなを1文字入力するのに2回タイプするのはなんとかならんかなー”と思ってました。ですので過去には親指シフト等いろいろ試しては挫折してローマ字入力に戻る、という挫折の日々を送ってきました。

そんな私でも挫折せずにタイプ数を減らす事に成功したので紹介します(なにかダイエット法の紹介みたくなりましたが)。その方法はAZIKといいます。わたしもこのAZIKを使いはじめて7年以上経ちましたが、今では、この入力方法がサポートされてないとかなり入力効率が落ちてしまう体になってしまいました。

そんなAZIKについてご紹介します。

AZIKとは

AZIKは「変則的なローマ字テーブルを用いて文字入力することで、全体のタイプ数を減らす」というアプローチを取ってます。AZIKを利用することでなぜタイプ数が減らせるのかについて、種明かししていきます。

“○ん”はタイプ数が減る

この変則的なローマ字入力と言われてもよく分からないと思うので、(ちょっと極端ですが)例文で示してみます。

たとえば、"担々麺が食べたいにゃん(たんたんめんがたべたいにゃん)"と入力した際、通常のローマ字入力とAZIKでの入力の文字入力数を比べてみます。

入力形式 入力する文字 タイプ数
ローマ字入力 tantanmengatabetainyann 23回
AZIK tztzmdgatabetqnyz 17回

AZIKに有利になるような例文を選んだのもありますが、タイプ数が格段に減っています。この文に限らず、通常のローマ字入力する際に比べるとタイプする数はほとんどの場合で減ります。

先の例だとわかりにくいので「たん」の入力だけをみると、次のようになります。

入力形式 入力する文字 タイプ数
ローマ字入力 tan 3回
AZIK tz 2回

このように最後が"○ん"となっている文字はすべてタイプ数が減るような入力方式となっています。入力方式も規則性があり、先ほどの"たん"はtanのAを入力する際、一段下のキー(z)を入力することで"たん"となるように設計されています。

別の例では、"つん"は"tun"なので"tj"と入力することで"つん"となります。

ほかにも

"っ"を";"(セミコロン)で入力できるのでリズミカルに文字が入力できる、よく使う語句、例えば"です"を"ds"で入力できる、"ちゃん"を"cz"で入力できるなど、さまざまな入力方式がサポートされています。この一覧は公式サイトであるAZIK総合解説書に書かれているので、興味があれば、みてみるとよいでしょう。

AZIKならではのメリット

AZIKを導入する際のメリットとして、普段のローマ字入力の効率を落とさずにAZIKという入力方式に移行できる点があります。

このあとに解説しますが、AZIKを導入する際には日本語入力ソフトでサポートされているローマ字入力一覧をAZIK対応版に差し替えます。導入後は、先ほど紹介したようなAZIK特有の文字入力も行えますが、通常のローマ字入力もできます。

つまり、AZIKに慣れてないうちは通常のローマ字入力を行いつつ、AZIKの入力形式が取り入れられる箇所から徐々に取り入れる、ということが可能です。これは、他の入力形式では無い特徴です。これによって普段の文字入力効率を下げずにAZIKに移行できます。

移行方法

さて、ここまで聞いて試してみたいと思ったことでしょう(ですよね?)。

ということでAZIKの移行方法を紹介します。AZIKを利用する際には、普段利用している日本語変換ソフト(MS-IMEなど)はそのままで、ローマ字テーブルをAZIKのものに入れ替えるだけで対応が終わります。

例えば、Google日本語入力であれば、Google日本語入力プロパティを開き、ローマ字テーブル > 編集を選択した後、インポートでGoogle日本語入力向けのAZIK対応ローマ字テーブルのファイルをインポートすることで対応可能となります。

このAZIK対応のローマ字テーブルのファイルはネット上のさまざまな方が配布されてますし、自作することも可能です。自作する際には公式ページであるAZIK総合解説書を参考に作成されるとよいでしょう。

AZIKは自分に合わないと思った場合は、初期化することで戻すこともすぐにできます。このような身軽な感じも好きですね。

文章作成が増えた方へ

リモートワークなど何かと文章を作成する機会が増えた方はAZIKを一度ためしてみてはいかがでしょうか。

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