内製化支援の立ち上げを通じて感じた「挑戦しやすい環境」について

2021.07.07

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CX事業本部の阿部です。本日は創業記念日なので、何か書いてみます。

お前何度目だよ、という感じの内製化支援に絡んだ話題ですね。18期の私のミッションがこの事業がスケールしていくようにあらゆる手を打っていくことになりますので、基本的にはずっとこの話題に関連したものになります。ご了承いただきたく。おかげさまで、なかなか良いスタートを切らせていただいていますが、まだまだ私たちができることに満足しているわけではありません。事業の目的を見失うような成長を望んでいるわけではありませんが、18期に事業として立てた目標を達成できるように対外的なアピールも頑張りたいと思います。

なお、今回のエントリでは立ち上げまでに何をしたかについては触れません。こちらに書いていますのでお読みいただけると嬉しいです。

内製化支援サービスの企画の発端からプレスリリースまででやったこと

さて、今日のトピックは「挑戦しやすい環境」です。言うまでもなく新しいサービスなので、その立ち上げ期間ではいくつか挑戦しなれけばならないことがありました(今でも様々あります)。とは言え、私が取り立ててチャレンジ精神が旺盛なのかと言われるとおそらくそうではない、というのが自己評価です。人並みに現状維持でいたいと思うことはありますし、新しいことを始める時には恐れもあります。

ただ、クラスメソッドで仕事をしていると、ところどころ自分がチャレンジングなのでは?と錯覚させてくれる環境がありました。内製化支援を立ち上げてリリースまで持っていくことができた(これで終わりではありませんが)のは、この環境があったればこそだと思ってます。これがどういう環境だったのかについて自分の理解を書いてみたいと思います。

環境

実際に私が「挑戦しやすい」と感じた環境の要素です。他にも様々な要素がありますが、行動に影響したところに注目します。なお、あくまで主観であることを申し添えておきます。

  • 経営方針
  • 未来志向
  • フィードバックを歓迎する

挑戦する上で重要なことは失敗への恐れを取り除くことです。短期的な失敗や試行錯誤が自分の評価を下げてしまったり、成功を保証させられるような圧力を感じる期待をかけられたりすると、失敗への恐れからどうしてもできることで小さくまとまってしまいます。結果何も新しくないものができてしまうというサイクルです。新しいことに挑戦する上では、この恐れの枷を外さなければなりません。そのために重要だと感じたことがこと三つです。

経営方針

横田さんはよく「今日のご飯」「明日のご飯」「明後日のご飯」という言葉を使います。これは事業をこの三つのカテゴリーに当てはめて考えていくことです。

  • 「今日のご飯」すでにスケールするビジネスとして成立していて、より稼ぐために改善する事業
  • 「明日のご飯」ビジネスの立ち上げ自体は成立していて、スケールさせるもう一伸びが期待される事業
  • 「明後日のご飯」まだまだ未知数だけど期待したい事業

基本的な戦略は「今日のご飯」が十分にあるうちから、「明日のご飯」を「今日のご飯」にしていったり、「明後日のご飯」を「明日のご飯」にしていく投資をしていく感じです。この「今日のご飯」が十分にあるうちから、というのが重要で、この余裕があることによって失敗しても食い扶持を失うということもないので、安心して試行錯誤することができます。

未来志向

会社全体の雰囲気ですが、試行錯誤や失敗があることを前提として、それらを許容し、うまくいかなかったことに対してはそれを糧として次のステップどうするかを重視しています。これは評価に関しても同じであると感じています。社内では学びや「やっていき」を重視し、失敗に対して責めるようなコミュニケーションはありません。

ただ、そのような雰囲気を維持できるのは、先に書いた経営方針があるからだと感じます。失敗できない前提で物事に取り組まなければならない状態では、現在の結果が最優先になってしまうからです。

フィードバックを歓迎する

DevelopersIOを見てもご理解いただけるかと思いますが、ナレッジや考えをオープンにしてフィードバックを受けて改善するというのは私たちが重視している文化です。これはブログに書くということだけではなく、仕事に関することでも同様です。内製化支援の検討を進めている間、チームはオープンチャンネルで議論をし、広く壁打ちをお願いし、フィードバックをもらってきました。この文化があることで、自分たちの視野だけではないアイデアにまとめていくことができたと思います。

一つ重要なことは、フィードバックはありがたくいただいても、推進していく責任を人に押し付けないことです。「誰かが言った」ことを鵜呑みにせず、責任を押しつけず、自分たちでそのフィードバックを受けてどうするか決めていく必要があります。どうすればいいかを知っているのは推進担当である自分たちです。

この文化を大事にできるのは「未来志向」があるからだと感じます。失敗しても結果を責めるのではなく、学びがあったことを評価されることが分かっているからこそ、フィードバックを受け入れながら自分の責任で推進していくことができるからです。

まとめ

創立記念日ということで、クラスメソッドの文化を知る一端になれば、と思って書いてみました。

これはあくまで私が思う挑戦しやすい組織を整理したものです。時間のかかること、そうでないことはあるかと思います。また、一つ一つが独立して成り立っているものではなく、それぞれが関連しながら挑戦しやすさを支えていると感じます。新しいことは試行錯誤の中から生まれてくるので、繰り返し挑戦することに対する余裕の作り方とその行動を許容する文化を作っていくことが重要です。

現在のところ、内製化支援サービスがまだまだスケールすることが期待されているフェーズなので様々な試行錯誤を必要としています。このサービスを「今日のご飯」にすることが私のミッションなので、楽しんでやっていければと思っています。