AWS CloudFormation StackSetsの自動デプロイはターゲットOU間なら移動しても影響なし
どうも、ちゃだいん(@chazuke4649)です。
AWS CloudFormation StackSetsの自動デプロイメントは、CloudFormationテンプレートの自動適用手法としてシンプルで有用です。
ターゲットにOUを指定すれば、デプロイ対象を絞ることもできます。
ただし、そのような構成の場合、AWSアカウントのOU移動を行うと、デプロイされたスタックがどうなるのか、作り直しとかにならないか不安だったりします。
それは果たしてそうなのか?検証してみました。
先に結論
というか記事タイトルに結論書いてるんですが、改めて書いておきます。
- AWS CloudFormation StackSetsの自動デプロイはターゲットOU間なら移動しても影響なし
検証してみた
現状の構成図は以下の通りです。
StackSetsのターゲットOUは、CherryOU
です。
その配下にAWSアカウントがぶら下がっており、スタックインスタンスが作成されています。
この状態で、AWSアカウントをCherryOU
からDatesOU
に移動した場合、スタックインスタンスは削除されます。
スタックインスタンスを削除したくない場合、どうすればいいでしょうか?
解決方法は、移動先のOUをデプロイターゲットに含めることです。
では、以下の図のように、 アカウントの移動前に移動先のOUをターゲットOUに追加し、その上でアカウントを移動させてみます。
まずは、「StackSetsにスタックを追加」にて、デプロイターゲットに移動先のOU DatesOU を追加します。
続いて、AWSアカウントをDatesOUに移動させます。
すると、StackSetsのスタックインスタンス画面では、一瞬だけ当該スタックインスタンスがPending状態になりますが
Succeeded状態に戻り、スタックインスタンスは作り直しにならず、そのままの状態で移動させることができました。
おわりに
AWS CloudFormation StackSetsの自動デプロイ適用時におけるアカウントのOU移動の1パターンを試してみました。
OU移動によりスタック/リソースの削除をさせたくない場合は、移動先のOUもデプロイターゲットに追加しましょう。
それでは今日はこの辺で。ちゃだいん(@chazuke4649)でした。