GoogleスプレッドシートのAI関数をセル指定と範囲指定で試してみた
こんにちは。組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
Google スプレッドシートのAI関数機能が日本語対応したのでさっそく試してみました。
AI関数
AI関数は Google スプレッドシートの関数としてAIを呼び出し、その結果をセルに出力できる機能です。
Use the AI function in Google Sheets (Workspace Labs) - Google Docs Editors Help
AIによる表作成サポート
表作成サポート機能にAI関数の活用が組み込まれています。
表作成サポートは、スプレッドシートを新規作成した際に自動で表示されます。
フィードバック収集の例を選択してみました。
設定してあるAI関数1
=AI("お客様からのフィードバックの感情を「肯定的」、「否定的」、「中立」のいずれかに分類して。分類の最初の文字は大文字にして。", C2)
設定してあるAI関数2
=AI("お客様からの問い合わせを「賛辞」、「交換リクエスト」、「返品リクエスト」のいずれかに分類して。分類の最初の文字は大文字にして。", C2)
活用例
利用方法のパターン別にサンプルをまとめます。
なお、サンプル内のデータは実務とは関係がなく、 Gemini で生成したものです。
単一セルに対するAI関数
氏名の区切り文字がまちまちなデータを所定のフォーマットに統一してみます。
AI関数
=AI("姓名の区切り文字を半角スペース1つで統一してください",A2)
範囲に対するAI関数
架空の部門月例会議において、会議に対するフィードバックが100件あった場合に、ポジティブ回答とネガティブ回答の頻出例をまとめてみました。
AI関数 : ポジティブ回答
=AI("ポジティブな回答のうち、頻繁に言及されている順で上位3件を箇条書きしてください。各行の右側に件数を添えてください",D5:D103)
AI関数 : ネガティブ回答
=AI("ネガティブな回答のうち、頻繁に言及されている順で上位3件を箇条書きしてください。各行の右側に件数を添えてください",D5:D103)
制約
AI関数の中で他の関数を併用することができないため、関数を利用したい場合は別のセルで利用し、AI関数の中では計算済みのセルを参照する必要があります