
DevRev のパネルディスカッション「今後の AI 技術の要所と DevRev の魅力」に開発者として登壇してきました
はじめに
2026 年 5 月 28 日、Synthesy 株式会社主催のイベント「AI Innovators Circle 第6回」のパネルディスカッションに、開発者として登壇しました。本記事ではその内容を報告します。

イベントについて
「生成 AI の PoC 止まりをどう打破するか」をテーマに、Synthesy 株式会社が主催し、DevRev 社・クラスメソッド・一般社団法人沖縄オープンラボラトリが協力する形で開催されました。会場は日本橋の Synthesy オフィスで、参加者はおよそ 30 名程度。Keynote・対談・パネルディスカッションの 3 部構成で、双方向の対話を重視したスタイルでした。
パネルディスカッションの構成
私が登壇したパネルディスカッションのタイトルは「今後の AI 技術の要所と DevRev の魅力」。登壇者は次の 4 名です。
- モデレーター: 白藤記央氏(Synthesy)
- 山崎里仁氏(沖縄オープンラボラトリ)
- 中嶋大輔氏(DevRev)
- 越井琢巳(クラスメソッド/筆者)
私は開発者視点を担当し、生成 AI を実装する側から見た手触りを共有する立場でした。
話したこと
パネルでは主に 3 つの論点を取り上げました。
1 つ目は RAG の難しさです。意味性に基づいて情報を大きく削るため、狙った文書を引き当てることが容易ではないこと、また更新運用にも手間がかかることに触れました。
2 つ目は複数の AI エージェントをスーパーバイズすることの難しさです。コンテキスト共有・ジョブ管理・各種接続をマネージドで担ってくれる仕組みは大変ありがたく、これを自前実装するのは正直避けたい領域だ、という本音もお伝えしました。
3 つ目は権限制御の難しさです。きめ細やかなアクセス制御を RAG だけで実現するのは困難で、各サービスのロール設計と許可ポリシーで運用負荷が膨らみがちであることを共有しました。
印象に残った議論
「データ品質」をめぐる議論が特に印象的でした。山崎氏からは「誤解を恐れずに言えば、RAG に一度『ゴミ』が入ると取り出すのが難しい」、中嶋氏からは「初めは有用だったデータも、時間が経つと不要になっていく」という指摘があり、初期の品質だけでなく鮮度管理にも目を向けるべきだと再認識しました。双方向対話形式のイベントだったため、その場の反応を拾いながら自然に議論が深まっていきました。
おわりに
開発者視点で生成 AI のリアルな手触りを共有できる場は貴重で、得るものが多くありました。今後も技術寄りの立場で登壇していきたいと思います。読者のみなさんも、勉強会やカンファレンスなどで発表する機会があれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。








