[アップデート] Application Load Balancer でもリソースマップがサポートされ、関連リソースを可視化して確認出来るようになりました

2024.03.09

いわさです。

今朝のアップデートで Application Load Balancer がリソースマップをサポートしたというアナウンスがありました。
使ってみたところとても便利だったので紹介します。

リソースマップとは

リソースマップは VPC で実装されていた、関連リソースを可視化することが出来るサービスです。

VPC であれば次のように、VPC の中にどういうサブネットがあって、それぞれルートテーブルとどう紐づいていて、などを視覚的に、俯瞰して確認することが出来ました。
このリソースマップが登場する前は VPC でフィルタリングして関連リソースを洗い出して...などが必要だったのですが、全体をサッと把握出来るようになりました。

Application Load Balancer に特化したリソースマップが登場

今回のアップデートでは、この VPC のリソースマップに ALB が表示されるようになったとうわけではなく、ALB コンソール上に専用のリソースマップが追加されました。
次のようにロードバランサーに新しく「リソースマップ」というタブが追加されています。

試しに ALB + EC2 の適当なリソースを作成してみたところ次のように表示されました。
対象ロードバランサーのリスナーがあって、どういうルールが設定されていて、どのターゲットグループにルーティングされ、そのターゲットグループのターゲットが何なのか、一発で確認出来るようになってます。

また、次の「リソースの詳細を表示」トグルを ON にすると、それぞれのコンポーネント下に補足情報が表示されます。
ターゲットグループやターゲットについてはステータスまで表示され、ルールについては条件が表示されています。
これはとんでもなく良いですね。良いですよ!!

今まではロードバランサーのリスナーとルールを調べて、どのターゲットグループが紐づいているのか確認し、そのターゲットグループ上でヘルスチェックどうなってるんやーみたいな確認が必要だったのですが、この画面確認するだけでもう良いのでは。

複雑めに色々と追加してみた

リスナーを追加したり Lambda やオートスケーリンググループなど様々なターゲットを追加してみました。
複雑な構成になっているとロードバランサーの全体構成を把握するのちょっと大変だったと思いますが、このリソースマップによって一発で次のように確認が出来ます。すごいなこれ。

ちなみにコンポーネントを選択すると、次のように関連する経路がハイライトされます。
複雑な構成になっていても関連するコンポーネントがどれなのか、簡単に把握することが出来ます。

また、上記からオートスケーリンググループに異常があることもすぐに確認することが出来ます。
ここでコンポーネントに表示されているリソース名などを選択すると、対象リソースの画面に遷移することが出来るので、詳細なトラブルシューティングを行いたいときの導線も簡単になりますね。

「異常なターゲットマップ」を選択すると、次のようにリソースマップ全体の中から異常なターゲットに関連づいている経路のみを表示することが出来ます。

ロードバランサー関係で問題が生じたときはまずここを見てやればヘルスチェックやステータスチェックなどの異常が発生しているかどうか、すぐにわかりますね。

PDF でエクスポート出来るようだ

リソースマップの右側には「エクスポート」ボタンが配置されています。

こいつを押してやると次のように PDF でリソースマップをエクスポートすることが出来ます。
なるほど...。

さいごに

本日は Application Load Balancer でもリソースマップがサポートされ、関連リソースを可視化して確認出来るようになったので、リソースを色々作成してどのように可視化されるのかなどを確認してみました。

これは素晴らしいアップデートではないですかね。使う機会多そうだ。

今回のアップデートでは Application Load Balancer のみが対象でしたが、Network Load Balancer もいつかサポートされる日が来るのだろうか。