クロス集計表の作成 #alteryx #02 | Alteryx Advent Calendar 2016

2016.12.02

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こんにちは!DI部大矢です。

当エントリは『Alteyx Advent Calendar 2016』の2日目のエントリです。

Alteryxにはサンプルが豊富に同梱されていますが、その中から今回は「Data Cross Tabulation(クロス集計)」を試してみたいと思います。

サンプル「Data Cross Tabulation」の全体像

サンプル「Data Cross Tabulation」を表示すると、このようにすでに完成されたワークフローが表示されます。このまま実行(ctrl + R)できます。

2016-11-17_10h31_24

今回のサンプルは、ワイオミング州の学校一覧を元に、「学校の種類」ごと、「地域の種類」ごとの学校数を、クロス集計表にします。 「学校の種類」、「地域の種類」は以下のようなものがあります。

  • 学校の種類
Regular Regular 普通
Special Ed Special Education 専門教育
Voc/Tech/Other Vocational Technical or Other 工科、他
  • 地域の種類
Central City 都市の中心部
Urban Fringe 都市郊外
Town
Rural 田舎
Unknown 不明

使用しているAlteryxのtoolは以下の通り。 2016-11-17_10h31_24_Tool解説

Input データの読み込み
Summerize 集計
Browse Data データを参照
CrossTab クロス集計
Select SQLのSelect句のような使い方ができるツール。今回では列名の書き換えに使用。

Input:データの読み込み

Inputツールでは、CSVファイルやデータベースからデータを読み込むことができます。 今回のサンプルでは「Wyoming Schools.dbf」というファイルを読み込みます。 読み込んだ内容はPreview欄に表示されます。赤い枠で囲った部分は集計に使用する列であるLocalDesc、TypeDescです。

2016-11-17_10h41_06

Summerize:集計

Summerizeツールでは、集計を行うことができます。 このサンプルのSummerizeツールでは、Actionsが以下のように設定されています。

2016-11-17_10h44_37

LocaleDesc(地域)、TypeDesc(学校の種類)に"Group By"、3つ目のFieldのActionは"Count"になっています。つまりLocaleDescごとTypeDescごとにグルーピングし、それぞれの件数をCountとして集計しています。

Summerizeで使用できるActionは他にも以下のようなものがあるようです。

2016-11-17_13h33_41

Browse Data:データの参照

Browse Dataツールで、Summerizeの処理結果を参照できます。 このようにワークフローの途中にBrowse Dataツールを加えておくことで、処理の途中経過を見ることができます。

2016-11-17_10h47_48

CrossTab:クロス集計

このサンプルのメインとなる、CrossTabツールによるクロス集計処理です。以下のように設定されています。

2016-11-17_11h16_08

  • Group Data by these Values

列見出し(表側)に使用するものを選択します。 今回はLocaleDesc(地域の種類)です。これによりLocaleDescごとに1行にまとめられます。

  • New Column Headers

行見出し(表頭)に使用するものを選択します。 今回はTypeDesc(学校の種類)です。これによりTypeDescの値が行見出しになります。

  • Values for New Columns

値として使用する列を選択します。 今回は、Summerizeで集計したCount(件数)です。

  • Method for Aggregating Values

複数の値がある場合の処理方法を選択します。 Sum(合計)を選んでいますが、今回は重複した組み合わせが無いので、特に合計処理は無く、SummerizeのときのCountの値がそのまま表示されます。

Select:列名を分かりやすく

Selectツールで、列名を分かりやすく変更します。Rename列に新しい名前を入力しています。 SelectツールはSQLのSelect句のようなイメージで、Fieldの取捨選択、名前の変更などが行えます。

2016-11-17_11h17_47

クロス集計表、完成

ということで、最終的に、クロス集計表が作成されました。Browse Dataツールで表示した結果は以下のようになります。 列見出し(表側)が地域の種類、行見出し(表頭)が学校の種類となっているのが分かります。

2016-11-17_11h18_32

まとめ

今回は、Alteryxのサンプル「Data Cross Tabulation」を使って、CrossTabツールによるクロス集計表の作成を試しました。 SQLやプログラムを書かなくても、処理したい項目をGUIで選択するだけで、クロス集計表を作成することができました。

明日3日目は小澤の『Alteryxで決定木モデルを作る』の予定です。明日もお楽しみに!