【レポート】Alteryx Analytics Cloud Roadshow東京会場のパネルディスカッション #Alteryx
こんにちは、スズです。
2023年3月7日(火)にAlteryx Analytics Cloud Roadshowが東京で開催されました。本記事では、Alteryx Analytics Cloud Roadshowの東京会場でのアルテリックス プレミア・パートナーによるパネルディスカッションのレポートをお届けします。
パネリスト
- Alteryx社 ポーラ・ハンセン様
- 株式会社NTTデータ 重彰記様
- クラスメソッド株式会社 兼本侑始
モデレーターは、アルテリックス・ジャパン合同会社 中川様です。
(以降のレポートでは、敬称略にて失礼いたします。)
パネリスト自己紹介
- 重
- データインテリジェンス領域をみている
- SIerの会社と思われがちな会社ではあるが、SIerだけでなくコンサルタント業務もやっている
- 兼本
- AWSのコンサルティングパートナーの会社
- 所属するアライアンス統括部では、Alteryxを含めたサービスやソリューションの導入支援を行っている
ディスカッション
- 中川
- 本日のAlteryx Analytics Cloud Roadshowでは、製品のデモを含めてご紹介させていただいた
- 現在の日本市場のデータプラットフォームのクラウドの状況をそれぞれの立場からうかがいたい
- 兼本
- クラスメソッドはAWSのパートナーとして事業をしている
- クラスメソッドにお話しをいただく中では、日本でもクラウドの利用は進んでいる
- ポーラさんの資料にあった75%がクラウドを、というところにはまだ届いていないという肌感がある
- そこをいかにのばしていくのかを協力していきたい
- 重
- 上がっていないお客様はたくさんいる一方で、取り引きさせていただいているお客様のほとんどはクラウド化したいという方か、またはすでにクラウドを使っている方
- これからデータをハンドリングする領域においては、クラウドが絶対であるという雰囲気はできている
- 昔の資産があるためまだ上がっていない部分はあるが、雰囲気は完全にクラウド
- 年間数百件のお仕事がある中で、完全にオンプレは数件で2桁はいかない
- 中川
- お二人のお話にもあったとおり、日本市場でもかなりクラウドの利用が加速している肌感がある
- Alteryxが目指していくところ、Alteryx Analytics Cloudのローンチによって我々が市場に届けたい価値を改めてポーラにうかがいたい
- ポーラ
- クラウドが顧客や組織に提供する革新的なオペレーション・スケールは、他の2つの技術で実現できる非常に重要な事例であることを理解している
- おそらくIoTの領域は、データアナリティクスよりもはるかに速く動くので、今後10年間でクラウドに関連することを期待するための道標のようなものである
- しかし、企業がそれぞれのペースで進むという事実も重要
- 日本では、他の地域ほどクラウドの導入が進んでいないかもしないが、ポートフォリオ全体にわたって革新を続けている
- 我々は組織が望むペースにあわせてクラウドに移行するためにここにいる
- (オンプレミスとクラウドプラットフォームの)ハイブリッドの運用は、おそらく今後何年にもわたって我々と一緒にやっていくことになる
- 我々の素晴らしいパートナーや、我々の経験を通じて、お客様が行きたいところに行くことにコミットしていき、ポートフォリオ全体にわたってコミットして進めていきたい
- 中川
- 企業がクラウド化を進める上で、いろいろな課題もあるのでは
- データ活用を進める上で、クラウド化にはどのような課題があるのか
- 重
- クラウドに特化したというよりはデータ活用としての課題としてとらえていいと思うが、IT部門と業務部門でそれぞれの課題がある
- IT部門
- データ量は非常に大きくなっている
- それを活用するためのスケーラビリティ
- データを活用する反対側にセキュリティやガバナンスがあり、どうバランスをとって対応していくのか
- 業務部門
- データが増えてデータを活用するのが当たり前という雰囲気は出ている
- ビッグデータ、AIが騒がれていた時代から、やればいいだけではなく、成果に結びつけないといけないというプレッシャーがある
- 兼本
- 言いたいことは重さんのおっしゃるとおりですし、PwCあらた有限責任監査法人さんのお話しもすごくよかったと思っていて、Alteryxなどのソリューションを提案する上で難しいと感じているのは、導入はしたいけど自分たちではあんまりやりたくないという雰囲気があるので、そこは自分事にしてほしい
- BIにしてもAlteryxにしても入れて終わりではなく、入れてそこからどう使っていくかが重要なポイント
- 従来だとデータを使いたい場合はデータエンジニアに業務の依頼をして、データエンジニアはSQLなどでデータを抽出して整えたうえで業務側に渡す
- 業務側はサイクルを短くしたいという要望があるが、短いサイクルで回すのは難しいため、業務側で対応することでデータの利活用を進めていけるのでは
- 業務のことは知っているけどプログラムは書けないといった方が、どうやってロジカルに物事を考えていけるかが1つの課題
- そのギャップを埋めるものがあれば進めやすい
- 中川
- パートナーの立場として、どのような形で課題の解決策を提供しているのか
- 兼本
- 伴走型でお客様の支援をしている
- お客様自身が自分たちでやりたいことの立ち上がりの支援、ツールを使う上でのベストプラクティスやトレーニング
- 最終的には、お客様自身が自走していくことを支援していくことを中心に対応している
- 伴走型でお客様の支援をしている
- 重
- エンドトゥーエンドとして、基盤を作るだけでなく、最後に結果が出るところまで支援している
- ビジネスパートナー入れて500名ほどの規模感でやっているがそれでも人が足りない状況
- 中身的にはダイレクトに課題を解決するだけでなく、IT部門では人を育てる、データ活用の文化を作るところのアプローチをしている
- 中川
- リスキリングや伴走、文化などのお話しは人材にフォーカスしたお話し
- お客様の企業として人材へのフォーカスが強まっていることを感じる
- 案件の状況やプロジェクトの状況として、単純なソリューションだけではない傾向が強まっている
- 兼本
- そうですね
- 重
- 今年度、リーダークラスへのデータ活用の育成の相談が1年前に比べると増えた
- 育成からやらないとデータ活用が進まないことに気づいて解決に動いている企業が多い
- 中川
- 我々が掲げているAnalytics for Allに通じる部分がある
- 抱えている課題や直面している状況に対して、Analytics for Allがどういった価値を提供できるのかを改めてポーラにうかがいたい
- ポーラ
- Analytics for Allのミッションは、これまでお話ししてきたような課題に対応すること
- 従業員や専門家の能力開発について考えると、自身のやっている仕事が組織の成果に直結していると感じることは、非常に重要なこと
- つながりを感じて、自分の仕事が本当に重要であると感じたい
- Analytics for Allは、個人に目的を提供する
- データへのアクセスを可能にし、インサイトを提供し、毎日行っている仕事を組織や会社に紐づけることができる
- 従業員に力を与えることで、従業員はより幸せに感じ、より積極的に、よりよい仕事をし、長期にわたって組織に留まる可能性が高くなる
- もう1つはビジネスの橋渡しをすることで、Analytics for Allはそのためのもの
- Alteryx社設立当初はビジネスにのみフォーカスしていたが、直観的で企業内の全ての機能がセルフサービス機能を持ち、データにアクセスできるようにしたいと思っていた
- この5~8年の間に、データ分析の民主化が、このソリューションが果たすべき役割として認識するようになった
- Analytics for Allを実現するためには、パートナーエコシステムが欠かせないと考えている
- 重
- たまたま明日講演があり、「自分事で」というキーワードを上げている
- 本質的なマインドを変えないといけないキーワード
- 兼本
- 業務からするとITのことは分からないからお願いしたい、ITからは業務のことは分からないから要件まとめてほしい、そこをうまく埋めていかないとうまくいかない
- デスクトップ版のAlteryx Designerはどちらかというと、これまで業務の方が使うことが多かった、一方でAlteryx Designer CloudはITの方が使う方がシチュエーションとしては多いのでは
- デスクトップ版とクラウド版でインターフェースがほぼ一緒であるため、業務とITが同じツールを使って自分たちが何がしたいかを共通言語で話ができる
- 業務とITとのギャップをDesktopとCloudで埋めることができるのでは
- 中川
- 文化やマインドセットを変えるのは難しい部分、実感が持てるものではなかなかない
- 文化やマインドセットに対してどのようにアプローチをしていきたいか
- 重
- お客様からも文化を変えたいというお話をもらうことがあり、会社の中にいてもなかなかそれができない
- 誰かやるだろう、誰かがやってくれるだろう、実際これまで誰かがやっていたという文化が多い
- Tableauにしても皆使えるのに誰かが帳票作ってくれるのを見るだけに留まっている
- できないというハードルを、こうやったらできるというソリューションとして提供することができれば、みんなが自分事にできるという文化ができるのでは
- プログラミングはほとんどの人には難しい、その中で最低限乗り越えないといけないという指標となるものがAlteryxとして進めていくことで文化づくりができる
- 兼本
- プログラミングやコードを書くのは難しいが、言葉なので、言葉をどう表現するのかを考えれば難しくない部分もある
- Alteryxはノーコードやローコードで、プログラミングの知識はなくても使えるが、実際はロジカルに物事を考える必要があり、業務の方はExcelを使ってやっていること
- Excelでやっていたことをいかにワークフローに落とし込むか
- 自分でやっている業務をいかに自分ごとにしていくと業務に落とし込むと入っていきやすいのでは
- ポーラ
- 組織全体に文化を構築する方法は、1つの答えがあるわけではない
- 筋肉を鍛えるようなもので、多くのことを何度も何繰り返すことで、文化が構築されていく
- 我々には、お客様やパートナーと協力して実現する具体的なアイディアやアクティビティがある
- トレーニングや教育は重要だが、それだけでは文化を構築するのに十分ではない
- ビジネス上の問題に取り組む人々に、実際にどのように使うかを考えてもらうための工夫も必要
- もう1つ重要なことは、アナリティクスを使用している人々をどう評価するのか、講演する場を提供するか、ボーナスを出すか
- 最後のピースとして、新しい組織を始めるためのコミュニティをどのように構築するか
- 我々は40万人のコミュニティを持っているが、最も成功しているお客様は組織内にこうしたコミュニティを作り、お互いに助け合い、学びあっている
- 自分自身の周りの目的を促進するのは、多くのことの集合体である思っている
- このような文化を醸成するために、組織の中でどのような活動が共鳴するのかを理解するために、我々はともに活動する
- 中川
- 最後に、Alteryxへの期待、要望について
- 兼本
- Alteryx Designer Cloudのアップデートを期待している
- コミュニティは今はDesigner Desktopのナレッジが中心になっているが、Alteryx Analytics Cloudのナレッジも増やしていきたい
- 重
- 全ての企業がデータドリブンカンパニーになってほしいという思いがあり、それをサポートしていきたい
- Alteryxが持っているユーザーフレンドリーなものは皆がクリアしないといけない指標
- GUIでできるけどロジカルに考えて、実際に業務に生かす
- データドリブンのカンパニーを変えていくアクティビティを一緒に進んでいってほしい
- 兼本
- データドリブンをどうすすめていくかを一緒にできればいいなと思っている
- ポーラ
- 今回、日本でAlteryx Analytics Cloud Roadshowを開催できたこと、そして数ヶ月後にはInspireを開催できることをうれしく思う
- 我々はクラウドプラットフォームのイノベーションを提供するだけでなく、これまでのお話に合ったような支援を提供することも重要
- お客様やパートナーコミュニティと同じ時間を過ごし、これまで議論してきたような支援を提供することは重要であり、クラウドプラットフォームの革新でソフトウェアを提供することにコミットするだけではなく、同様に良いビジネスパートナーになることにコミットしている
- 組織がよりデータドリブンになるのを支援するため、継続的なパートナーシップと継続的な投資を期待してください
- 全ての企業が日本で大きな成功と成果を収めることを本当に楽しみにしている
最後に
Alteryx Analytics Cloud Roadshowの東京会場でのパネルディスカッションのレポートをお届けしました。