【Alteryx】ディレクトリツールと動的入力ツールで読み込みエラーが発生するとき

2023.02.20

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こんにちは、アライアンス統括部の清水です。

今日は【ディレクトリツール】と【動的入力ツール】を利用した際に、起こりえるエラーに関して記事にします。エラーの説明の前に、それぞれのツールの説明を以下に記載します。

ツールの概要

ディレクトリツール

指定のディレクトリからファイル情報を取得できる

このようにディレクトリを使用して、指定されたディレクトリ内のすべてのファイルのリストを返します。ファイルのフルパスやファイル名が取得されます。

動的入力ツール

他ツールからの出力に応じて、読み込むファイルを変更できる

ディレクトリツールで取得した、ファイルのフルパスを指定して複数のファイルのデータを取得しています。

なお動的入力ツールを利用する際に、何も設定しない場合上記のように、ファイル名が一緒に出力されず、どのレコードがどのファイルから取得したのか分からなくなってしまいます。そのためオプションで、フィールド追加の設定を忘れずに行ってください。

上記の2つのツールを組み合わせると、月次データなど、同じ形式で月ごとに増えていくデータなどが動的に取得できるので、非常に便利です。ツールに関しての詳細はこちらをご確認ください。

alteryxでの複数 Excel/CSV 読み込みのパターンと注意点

AlteryxのDynamic Inputツールの話

ファイル読み込みエラーと解決方法

ディレクトリツールにおいて、~$マーク付きのファイル名が含まれてしまう時

ディレクトリツールを利用して読み込み処理を行った時に、このように【~$マーク付きのファイル名】が一緒に含まれてしまう場合があります。

そして、この状態でこのまま動的入力ツールを利用して読み込みを行うと、このように読み込みエラーが発生します。

原因について

Office ファイルを開くと、“~$ファイル名.xlsx” といった “~$” から始まる名前の一時ファイルが作られます。通常はファイルを閉じるとこの一時ファイルは消えるのですが、外部のサーバに保存してあるファイルを開いた場合などに、一時ファイルが残ったままになることがあります。

なお、 “~$” から始まる名前の一時ファイルは、隠しファイルを表示する設定にしていなければ、このように見えませんので、チェックをあらかじめ入れておく必要があります。

隠しファイルを表示する

解決方法

では、Alteryx上で起きているエラーを解消するにはどうしたらいいかといいますと、隠しファイルを表示していただき、 “~$” から始まる名前の一時ファイルを単純に、削除すれば解決します。

このように、ディレクトリツールを実行して、 “~$” から始まる名前の一時ファイルが結果に表示されなくなると、

動的入力ツールのエラーも解消されます。

おわりに

部署単位やチームメンバー全員でAlteryxを利用されているといったお客様の場合、【データ入力】ツールで単純に1つのデータソースを読み込んだりするよりも、このような【動的入力ツール】を利用されているケースが多く、それに付随したエラーのご相談もいただきます。

「~$マーク付きのファイル」の生成は、頻繁に発生する事象だと思いますので、どなたかのお役に立てば幸いです。