[アップデート]Amazon BedrockでAnthropicのClaude Opus 4.1が利用可能になりました
こんにちは、@TakaakiKakei です。
2025年8月5日(現地時間)にAnthropicから発表されたClaude Opus 4.1(以下、Opus 4.1)が、Amazon Bedrockで早速利用可能となりました。本記事では、実際にプロダクトへ組み込んで検証した際の知見と体験を共有します。
Anthropic’s Claude Opus 4.1 now in Amazon Bedrock - AWS
3行まとめ
- Claude Opus 4のアップグレード版として、ほぼすべての機能が改善
- 公式ドキュメント未記載ながら、プロンプトキャッシュ、拡張思考、Document chatの各機能が正常に動作することを検証で確認
- 冗長な入力に対しても要点を的確に捉えた応答を返す優れた理解力
Opus 4.1の概要
Opusシリーズは、Claude 4ファミリーの最上位モデルとして、最も高性能で複雑な課題に対応できる能力を持ちます。Opus 4.1は前バージョンと比較して、ほぼすべての機能において改善が施されており、特に複数ファイルにまたがるコードリファクタリングで顕著なパフォーマンス向上を実現しています。
Amazon Bedrockでは、以下のリージョンで利用可能です。
- 米国東部(バージニア北部)
- 米国西部(オレゴン)
- 米国東部(オハイオ)
価格設定は既存のOpus 4と同一です。
- Input:$15 / MTok
- Output:$75 / MTok
検証結果
APIの呼び出し方法
既存のOpus 4と比較して、API呼び出し方法に変更はありませんでした。Converse APIを使用している環境では、モデルの有効化後、モデルIDをus.anthropic.claude-opus-4-1-20250805-v1:0
に変更するだけで利用開始できます。
プロンプトキャッシュの利用可否
Amazon Bedrockのプロンプトキャッシュ機能は、プロンプトをキャッシュすることで応答時間の短縮とコスト削減を実現する機能です。
Prompt caching for faster model inference - Amazon Bedrock
執筆時点(2025年8月6日)では、公式ドキュメントやマネジメントコンソールのプレイグラウンドにOpus 4.1でのプロンプトキャッシュ対応に関する明示的な記載はまだありませんが、実際にプログラムから複数回の会話を実行したところ、プロンプトキャッシュが有効に機能していることを確認できました。
拡張思考機能の利用可否
Amazon Bedrockの拡張思考機能は、モデルの推論能力を強化し、複雑なタスクに対してより深い洞察を提供する機能です。
Extended thinking - Amazon Bedrock
自社プロダクト「AI-Starter」での検証により、拡張思考機能が正常に動作することを確認しました。
Document chat機能の利用可否
Converse APIのDocument chat機能は、PDFなどのドキュメントをアップロードし、その内容に基づいた対話を可能にする機能です。
Supported models and model features - Amazon Bedrock
検証により、Document chat機能が正常に動作することを確認しました。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Opus 4.1を実際に使用して特に印象的だったのは、冗長な入力に対しても要点を的確に捉えた応答を返す能力です。この優れた理解力は、コーディング支援やコードレビューなどの開発業務においても大きな価値を発揮することが期待されますね。
それではまた!