Amazon Connect Email でキーワード判定による自動メール応答ができるようになりました! #AWSreInvent

Amazon Connect Email でキーワード判定による自動メール応答ができるようになりました! #AWSreInvent

2025.12.05

こんにちは。
繁松です。

Amazon Connect アドベントカレンダー 2025、5日目の記事です!
https://qiita.com/advent-calendar/2025/amazon-connect

Amazon ConnectのアップデートでEメール受信時にキーワード判定で自動メール応答が出来るようになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-connect-automated-email-responses/

はじめに

今までEメールを使って特定のキーワードをトリガーに自動返信を行う場合は、LambdaやEventbridgeなどの外部システムを連携させて実装する必要がありましたが、今回のアップデートでAmazon Connectだけでキーワード判定を行い自動メール応答を行えるようになりました。
キーワードの判定には今回追加された「保存されたコンテンツを取得ブロック」を使用します。

やってみる

営業時間のような簡単な問い合わせは自動返信し、それ以外の問い合わせはオペレーターに転送するフローを作成します。

事前準備

Amazon Connect Emailの設定は以下のブログを参考に実施してください。
https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-connect-email-inbound-setup-guide/

コールフローの作成

以下のフローを作成します。
 2025-12-04 18.53.03

  • 保存されたコンテンツを取得ブロック
    このブロックを使用すると、S3バケットに保存されているEメールのデータを取得できます。
    このブロックを使用することで、Amazon S3バケットに保存されているメールメッセージの本文にアクセスできます。
    フロー属性の最大サイズ制限により、現在サポートされる最大サイズは32KBです。(日本語だと10000文字程度です。)
    https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/get-stored-content.html

  • コンタクト属性を確認するブロック
    コンタクト属性を確認するブロックは以下のように設定します。
    今回分岐の条件には「営業時間」を設定します。

 2025-12-04 18.59.20

  • 通信を送信ブロック
    送信先のメールアドレスは「システム」「お客様の住所/所在地または番号」を設定します。
    件名と本文は営業時間の案内にします。
     2025-12-05 4.29.38

注意点

発表されたばかりのアップデートなので、環境によってはブロックが表示されない場合があります。
今回検証した環境はオレゴンリージョンのAmazon Connectインスタンスです。

動作確認

Amazon Connectで作成したメールアドレス宛に本文に営業時間が含まれる内容のメールを送ります。
1分程で設定した営業時間についての返信メールが届きます。

 2025-12-05 4.27.01

さいごに

今回のアップデートでメールのお問合せ内容をフロー内で取得することが可能になりました。
簡単な問い合わせについては自動回答を利用し、複雑な問い合わせのみオペレーターが対応することでより効率的にコンタクトセンターを運用できそうです。

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