Amazon ConnectからAmazon Lexを利用する際、Lexボットへの音声入力時間を15秒以上に上限緩和できます
困ったこと
Amazon ConnectからAmazon Lexを呼び出す際、Lexボットへの音声入力時間を15秒を超えて設定することは可能でしょうか?
AWSのドキュメントには、以下の通り最大15秒と記載されています。
デフォルト = 12,000 ミリ秒 (12 秒)。最大許容値は 15000 ミリ秒です。
回答
はい、可能です。
対象となるクォータは、「Speech input length for RecognizeUtterance operation」(日本語:RecognizeUtterance操作での音声入力の長さ)です。
デフォルトは15秒ですが、AWSのドキュメントには引き上げ可能と記載されています。
RecognizeUtterance 操作での音声入力の長さ 15 秒 はい いいえ
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/lexv2/latest/dg/quotas.html
ただし、セルフサービス(Service Quotas)での申請には対応していません。
AWSサポートへの申請が必要です。
申請方法
AWSサポートからサービスクォータの引き上げに進み、対象サービスとしてLexを選択します。
執筆時点では、対象のクォータが表示されませんでした。
そのため、一旦他のクォータを選択します。
「申請理由の説明」欄には、以下の情報を記載しました。対象のクォータが選択肢に表示されないため、クォータ名も記載します。
* Quota: Speech input length for RecognizeUtterance operation
* AWS region :
* Bot name :
* Bot ID :
* AWS Lex v1/v2 :
* Requested Limit for max speech duration : seconds
* use cases:
Requested Limit for max speech duration
で希望の秒数を記載します。
Bot IDはLexのコンソール画面からボット名を選択し、ボット詳細ページで確認できます。
これで申請は完了です。
筆者の申請では、希望した時間までは上限が緩和されませんでした。
音声入力時間は1分弱まで緩和されましたが、具体的な秒数は控えさせていただきます。
緩和の程度はAWS側の判断によるため、申請結果は個別に異なる可能性があります。
上限緩和が完了した後、ConnectのフローでLexを呼び出すブロック内で、セッション属性の宛先キーx-amz-lex:audio:max-length-ms:[intentName]:[slotToElicit]
と設定することで、15秒以上の音声入力が可能になります。
Connect側では上限緩和の申請は不要です。