[Amazon Connect] 発信者番号を指定して電話をかけるCCPを作ってみた
1 はじめに
AIソリューション部の平内(SIN)です。
Amazon Connect(以下、Connect)では、CCPを利用して発信が可能です。発信者番号は、Connectのインスタンスで確保したものから自由に選択できます。
顧客にアウトバウンドで電話をした場合、後ほど折返しがある可能性もあるでしょう。そして、このような折返しを適切なキューで受け付けれるようにしておくことは、重要なことだと思います。
下記は、折返し先として(苦情受付・入会サポート・その他)の3種類をイメージしたサンプルです。
2 発信者番号とキューの関係
今回使用した電話番号は、予め、Connectで確保されています。
Connectから電話をかけた時の発信者番号は、キューに設定されたアウトバウンドの発信者番号で決定されます。
発信した場合も、着信した場合も、1つの接続はConnectというオブジェクトで表現されますが、キュ−は、そのプロパティです。
Amazon Connect Streamsでは、agent.connect()というファンクションでアウトバウンドコールを開始できますが、queueARNパラメータにキューが指定できるようになっています。
agent.connect(endpoint, { queueARN: QUEUE_ARN, success: function() { ... }, failure: function() { ... } });
なお、キューのARNは、コンソールのURLから取得できます。
3 実装
電話番号を選択しているリストは、selectタグにjQueryで追加しています。
<button class="cp_btn">発信</button> <select id="dialNumber" class="styled" name="numbers">```</select> ```js const phoneNumbers = ["0120-769-054 (苦情受付)","0120-769-075 (入会サポート)","0800-300-4147 (その他)"]; const queueARNs = [ "arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/0e3d7ba2-4b0c-4253-abe5-570b524d1885", "arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/6c2e7a0e-57c7-487e-a9c3-b8e145591f43", "arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/2aca4ee3-c6f7-4de8-a0c7-d533949dc1e3"] for(var i = 0; i < phoneNumbers.length; i++) { $("#dialNumber").append('' + phoneNumbers[i] + ''); }
発信ボタンがクリックされると、selectの値から、キューのARNを取得して、agent.connect()を実行しています。
function dial() { const selectedIndex = $("#dialNumber").val(); // 選択された値 const phone_number = '+8190111111111'; // 宛先の電話番号 var endpoint = connect.Endpoint.byPhoneNumber(phone_number); // Endpointオブジェクトの生成 agent.connect(endpoint,{ queueARN:queueARNs[selectedIndex], success: function () { console.log("Connect Success"); }, failure: function () { console.log("Connect Failed"); } }); }
4 最後に
今回は、発信者番号を自由に設定する要領を確認してみました。
この他にも、agent.connect(()を使用したConnectによる発信に関するブログがあります。もし良かったら見てやって下さい。
[Amazon Connect] Connect Streamsを使用して、ソフトフォンに発信履歴とリダイアルの機能を追加してみました。
[Amazon Connect] キャンペーンなどで電話をする時は、一覧をS3に置いて、クリックだけで次々発信できると便利かも
[Amazon Connect] 自動発信(Automated Outbound Calling)を利用したサンプル(その1)〜キャンペーンの案内を送って興味あるお客様をリストアップする〜
5 参考リンク
Amazon Connect Streams Documentation
弊社では、Amazon Connectに関するキャンペーンを行なっています。