[Amazon Connect] 発信者番号を指定して電話をかけるCCPを作ってみた

[Amazon Connect] 発信者番号を指定して電話をかけるCCPを作ってみた

Clock Icon2019.05.17

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1 はじめに

AIソリューション部の平内(SIN)です。

Amazon Connect(以下、Connect)では、CCPを利用して発信が可能です。発信者番号は、Connectのインスタンスで確保したものから自由に選択できます。

顧客にアウトバウンドで電話をした場合、後ほど折返しがある可能性もあるでしょう。そして、このような折返しを適切なキューで受け付けれるようにしておくことは、重要なことだと思います。

下記は、折返し先として(苦情受付・入会サポート・その他)の3種類をイメージしたサンプルです。

2 発信者番号とキューの関係

今回使用した電話番号は、予め、Connectで確保されています。

Connectから電話をかけた時の発信者番号は、キューに設定されたアウトバウンドの発信者番号で決定されます。

発信した場合も、着信した場合も、1つの接続はConnectというオブジェクトで表現されますが、キュ−は、そのプロパティです。

Amazon Connect Streamsでは、agent.connect()というファンクションでアウトバウンドコールを開始できますが、queueARNパラメータにキューが指定できるようになっています。

agent.connect(endpoint, {
queueARN: QUEUE_ARN,
success: function() { ... },
failure: function() { ... }
});

なお、キューのARNは、コンソールのURLから取得できます。

3 実装

電話番号を選択しているリストは、selectタグにjQueryで追加しています。

<button class="cp_btn">発信</button>

<select id="dialNumber" class="styled" name="numbers">```</select>

```js
const phoneNumbers = ["0120-769-054 (苦情受付)","0120-769-075 (入会サポート)","0800-300-4147 (その他)"];

const queueARNs = [
"arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/0e3d7ba2-4b0c-4253-abe5-570b524d1885",

"arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/6c2e7a0e-57c7-487e-a9c3-b8e145591f43",

"arn:aws:connect:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxx:instance/b8924dff-d350-437d-a0a5-dec5541dd6b8/queue/2aca4ee3-c6f7-4de8-a0c7-d533949dc1e3"]

for(var i = 0; i < phoneNumbers.length; i++) {
$("#dialNumber").append('' + phoneNumbers[i] + '');
}

発信ボタンがクリックされると、selectの値から、キューのARNを取得して、agent.connect()を実行しています。

function dial() {
const selectedIndex = $("#dialNumber").val(); // 選択された値
const phone_number = '+8190111111111'; // 宛先の電話番号
var endpoint = connect.Endpoint.byPhoneNumber(phone_number); // Endpointオブジェクトの生成

agent.connect(endpoint,{
queueARN:queueARNs[selectedIndex],
success: function () {
console.log("Connect Success");
},
failure: function () {
console.log("Connect Failed");
}
});

}

4 最後に

今回は、発信者番号を自由に設定する要領を確認してみました。

この他にも、agent.connect(()を使用したConnectによる発信に関するブログがあります。もし良かったら見てやって下さい。

[Amazon Connect] Connect Streamsを使用して、ソフトフォンに発信履歴とリダイアルの機能を追加してみました。

[Amazon Connect] キャンペーンなどで電話をする時は、一覧をS3に置いて、クリックだけで次々発信できると便利かも

[Amazon Connect] 自動発信(Automated Outbound Calling)を利用したサンプル(その1)〜キャンペーンの案内を送って興味あるお客様をリストアップする〜

[Amazon Connect] 自動発信(Automated Outbound Calling)を利用したサンプル(その2)〜キャンペーン案内の電話を自動でコールして、顧客の都合が良いときだけエージェントにつなぐ〜

5 参考リンク

aws/amazon-connect-streams

Amazon Connect Streams Documentation


弊社では、Amazon Connectに関するキャンペーンを行なっています。

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