[Amazon Connect]事前確認しましょう! – サービス制限事項
こんにちは、中村です。 Amazon Connectのデフォルトにはいくつか制限事項があります。サポートケースを起票してサービス上限緩和申請をすることで増加リクエストできます。
制限事項
Amazon Connectでは、下記のデフォルト制限があります。
項目名 | 制限内容 |
---|---|
アカウントあたりの Amazon Connect インスタンス数 | 5 |
インスタンスあたりのユーザー数 | 500 |
インスタンスあたりの電話番号数 | 10 |
インスタンスあたりのキュー数 | 50 |
ルーティングプロファイルあたりのキュー数 | 50 |
インスタンスあたりのルーティングプロファイル数 | 100 |
インスタンスあたりのオペレーション時間 | 100 |
インスタンスあたりのクイック接続数 | 100 |
インスタンスあたりのプロンプト数 | 500 |
インスタンスあたりのエージェントステータス | 50 |
インスタンスあたりのセキュリティプロファイル数 | 100 |
インスタンスあたりの問い合わせフロー数 | 100 |
インスタンスあたりのエージェント階層グループ | 50 |
インスタンスあたりのレポート数 | 500 |
インスタンスあたりのスケジュールされたレポート数 | 50 |
インスタンスあたりのアクティブな同時呼び出しの数 | 100 |
ナンバーポータビリティ
現在は、アメリカのみでの対応です。
アメリカ国内では現在使用している番号を、Amazon Connectに移すことができます。移植プロセスには情報取得後2~4週間かかります。そのためAmazon Connectの番号で先に構築をし、移植後番号に反映が良いと思います。
申請には下記の内容が必要です。
フォーム名 | 入力項目 |
---|---|
Regardings(内容) | Service Limit Increase (サービスの上限緩和を申請する) |
Limit Type (制限のタイプ) | Connect (接続) |
Region (リージョン) | Amazon Connectを作成したリージョン |
Limit (制限) | Phone Number Porting (電話番号の移植) |
New limit value (新しい制限値) | 移植する電話番号の数 |
Use Case Description (申請理由の説明) | 番号のタイプ (DID番号なのかフリー番号なのか)、現在のキャリア、現在の電話サービスを変更する権限を持つ人の連絡先情報など、リクエストに関する情報 |
国際電話
インスタンス新規作成後は、下記の国に発信できます。
- オーストラリア
- カナダ
- 中国
- ドイツ
- 香港
- イスラエル
- 日本
- メキシコ
- シンガポール
- スウェーデン
- アメリカ
- イギリス
447がプレフィックスになっているイギリスの電話番号(携帯電話)は、デフォルトでは許可されていません。
東京03番号の取得
東京リージョンのAmazon Connectインスタンスで、東京03番号利用する場合は取得リクエストをする必要があります。日本の規則に従って、次のような住所証明に関する書類提出があります。これはAWSアカウントが個人用か企業用かでも少し違います。
- 個人の場合は、電話番号が付与されている都市と一致する住所が文書に記載されている、政府発行の有効な身分証明書 (個人識別カード、パスポート、運転免許証など)
- 企業の場合は、組織の代表者が下記を提出する
- 政府発行の有効な身分証明書 (個人識別カード、パスポート、運転免許証など)
- 書類に表示され、番号が付与されている都市と一致する住所を含む書類 (例: 公益法人、法務省からの企業登録証明書、国または地方の税務申告書、社会保障支払の領収書などの政府機関への支払い済み領収書など)
提出後、AWSサポートが事実確認し問題がないか、別途必要な情報がある場合はチケットをクローズします。結果はAWSサポートより送信されます。
まとめ
いかがでしょうか。 検証等ではあまり意識しない項目ですが、エンタープライズなマイグレーション等では事前に確認しておく必要がありそうです。またナンバーポータビリティの需要は、日本でも十分あると思うのでAWSでの対応に期待しましょう。
また音声を中心とした各種ソリューションの開発支援も行なっております。