[アップデート] Amazon Connectの「フロー編集」画面にいろいろな便利機能が追加されました

[アップデート] Amazon Connectの「フロー編集」画面にいろいろな便利機能が追加されました

Amazon Connectを使ったシステム構築を、より「簡単に」「直感的に」行えるようになることが期待できるアップデートです。
Clock Icon2023.08.03

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みなさん、こんにちは!
福岡オフィスの青柳です。

先日、「What's New with AWS?」ページ (「AWSの最新情報」ページの英語版) をチェックしていたところ、Amazon Connect関連のアップデートが一挙に7つも掲載されていました。

今回は、これらのアップデートの中から「フロー編集画面」に関連するものをピックアップして紹介します。

アップデート(1) 「ツールバー」

「フロー」編集画面の上部に「ツールバー」が追加されました。

ツールバーのボタンの内容は、左側から順に以下のようになっています。

  • 元に戻す (Undo)
  • やり直し (Redo)
  • 切り取り (Cut)
  • コピー (Copy)
  • 貼り付け (Paste)
  • すべて選択 (Select all)
  • 削除 (Delete)
  • 注釈 (Note)

これらのうち、最後の「注釈」以外は、名前からどのようなものか想像して頂けると思います。 基本的にはフロー上に配置した「ブロック」の編集を行うことができる機能です。

※ 最後の「注釈」については、この後の「付箋メモ」で改めて説明します。

実は、今回のアップデート以前から、キーボード操作によるブロックの「コピー」「ペースト」等の機能は用意されていました。

今回新たに「ツールバー」が用意されたことで、よりフローの編集が行い易くなったのではないかと思います。

アップデート(2) 「ミニマップ」

フロー編集画面の右下に「ミニマップ」が追加されました。

ミニマップは、フローがブラウザのウィンドウに収まらないくらい大きくなった場合に、フローの全体を把握できるのと、今表示されているのが全体のどの範囲であるのかを示します。

ミニマップの中をマウスでドラッグすると、それに合わせて、ウィンドウ内に表示されるフローがスクロールします。

ミニマップの上部に用意されている2つのボタンは、左側が「表示領域のリセット」で、右側が「ミニマップを隠す」となっています。

(参考までに、画面に収まらないくらいに大きなフローは複数のフローに分割するというのも一つの方法です)

アップデート(3) 「ブロック」に「名前」を設定可能に

フローに配置する「ブロック」に、固有の「名前」を設定できるようになりました。

「名前」と言うより「説明」と言った方がイメージし易いかもしれません。

どのような場面でこの機能が使えるのでしょうか?

例えば、フローの中に「プロンプトの再生」や「コンタクト属性を確認する」といった同じ種類のブロックを何個も配置することはありませんか? そういった場合に、各ブロックが何を行うために配置したブロックであるのかを識別する目的で「名前」を設定するのは有効なのではないかと思います。

ブロックの「名前」の設定方法・その1

ブロックの「名前」を設定する方法は、2通りあります。

1つめの方法は、ブロックの設定画面を開き、一番上にある項目「ブロック名」を入力することです。

ブロックの「名前」の設定方法・その2

もう1つの方法は、フロー上に配置されているブロックの右上の「・・・」ボタンをクリックして、メニューから「ブロック名を追加」を選択することです。

そのまま、ブロック名の編集モードになりますので、入力してください。

2通りの方法のどちらを使って設定しても、結果は全く同じです。

アップデート(4) 「付箋メモ」

これは、文字通り、フロー上に「付箋メモ」を置ける (貼れる?) 機能です。

この機能について、原文 (英語) では「Note」となっていますが、日本語のUIでは「注釈」や「備考」など表記に揺れがあります。 しかし、最もイメージに近いのは「付箋メモ」ではないでしょうか。

付箋メモを置く方法は、以下の2通りあります。

フロー上に直接「付箋メモ」を置く

ツールバーの一番右のボタン「注釈」をクリックします。

すると、フロー上にこのように付箋メモが置かれます。

付箋メモの入力領域をクリックすると、そのまま文字を入力でき、保存されます。

付箋メモの左上の「^」ボタンをクリックすると、最小化することができます。 (最小化された付箋メモをクリックすると、元の大きさに戻ります)

ブロックに「付箋メモ」を貼付する

フロー上に配置されているブロックの右上の「・・・」ボタンをクリックして、メニューから「備考を追加」を選択します。

すると、ブロックの右下に「付箋メモ」が最小化された状態で貼付されます。

最小化された付箋メモをクリックして、大きくしてから内容を入力します。 (入力後に左上の「^」ボタンをクリックすると、再び最小化できます)

ブロックに貼付した「付箋メモ」は、ブロックの位置を移動すると付箋メモもブロックにくっついて移動します。

「フローに配置した付箋メモ」と「ブロックに貼付した付箋メモ」の相互切り替え

「フローに直接配置した付箋メモ」をマウスでドラッグしてブロックに重ねると、ブロックに貼付することができます。

逆に、ブロックに貼付されている付箋メモをドラッグしてブロックから切り離すと、フローに直接配置された状態になります。

おわりに

Amazon Connectの特徴の一つとして「GUIベースでフローの作成・編集を簡単かつ直感的に行える」という点があります。

今回のアップデートによって、GUIを使った電話システム構築が一層やり易くなったのではないでしょうか。

冒頭でご紹介した「一連のアップデート」のうち、今回ご紹介できなかったものについても、また機会がありましたらご紹介したいと思います。

参考リンク

現時点 (2023/08/02) ではいずれも英語のページのみ用意されています。

アップデート情報

Amazon Connect launches flows UI toolbar and ability to add notes
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/07/amazon-connect-flows-ui-toolbar-add-notes/

Amazon Connect now supports custom flow block titles
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/07/amazon-connect-custom-flow-block-titles/

AWS公式ドキュメントの該当ページ

Create a flow - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/create-contact-flow.html

Copy and paste flows - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/copy-paste-contact-flows.html

Undo and redo actions in the flow designer - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/undo-redo-history.html

Use the mini-map to navigate a flow - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/flow-minimap.html

Customize the name of a block - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/set-custom-flow-block-name.html

Add notes to a block - Amazon Connect
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/add-notes-to-block.html

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