[アップデート]音声による本人確認が可能に!Amazon Connect Voice IDが日本語対応されました!
Amazon Connectのアップデートがまたきました!
今回はAmazon Connect Voice IDが日本語対応されましたので早速やってみます。
Amazon Connect Voice IDとは
Amazon Connect Voice IDとは、登録されているボイスプリントを元に音声による本人認証ができるサービスになります。
2019年12月にre:Inventで発表されたサービスで、今まで日本語は未対応でした。
[速報] ユーザー体験が変わる!音声で本人確認が完了する Amazon Connect Voice ID が発表されました(プレビュー) #reinvent
今回のアップデートで日本語対応されたとのことで早速触ってみます!
Amazon Connect Voice IDの設定
Amazon Connectのコンソールで設定
まずはAmazon Connectコンソールを開き、自身で利用するインスタンスをクリックします。
すると左側のメニューに”Voice ID”がありますのでそちらをクリックします。
Voice IDを有効化するにあたって、BIPA(生体情報プライバシー法)という同意書の承諾が必要となります。
今回はテスト用で利用する為、同意して進めていきます。
(詳しい内容はウィキペディアをご確認ください)
ドメインの設定に進みます。ドメインの名前と暗号化の為にKMSを設定していきます。
ドメイン名は分かりやすい名前、KMSは今回新たに作成します。
KMSについてはキーのタイプは対称、エイリアスや説明は分かりやすい名前で作成しました。
作成したKMSをセットし、”Voice IDを有効にする”ボタンを押してドメインの作成ができたことを確認します。
これでドメインの設定は完了になります!
Amazon Connect コンタクトフローの設定
まずは権限周りの設定を行います。
Amazon Connectの管理画面を開き、ユーザー→セキュリティプロファイルで利用するユーザーのプロファイル設定を開きます。
CCPのタイプでVoice IDとあるのでチェックを入れます。
次に公式で提供されているサンプルのVoice IDコンタクトフローをダウンロードします。
左メニューでルーティング→問い合わせフロー→にいき、コンタクトフローの作成をクリックします。
右上の▼をクリックし、ダウンロードしたフローをインポートします。
すると以下コンタクトフローが反映されます。
色々とブロックが置いてありますが、ピックアップしてみていきます。
プロンプトの再生:「Welcome to Any Bank. How can I help you today?」というアナウンスが冒頭流れます。
その後”音声IDの設定”ブロックに行き、音声認証が入ります。
音声IDブロックでは音声認証の有効化と認証時間、不正検出等を設定することができます。
今回はデフォルト値&不正検出をONにして進めていきます。
コンタクト属性の設定は、今回の顧客のIDを設定していきます。実際にはCRMとの顧客IDとすり合わせたりするところになりますが、今回はデモで11111と入力します。
あとは”音声IDを確認”という、顧客IDを元に生体認証が登録されているかのチェックのブロックがあります。
この音声IDの設定ブロックとコンタクト属性の設定ブロック、音声IDを確認が今回のVoice IDの設定になるブロックになります。
コンタクトフローの設定が終わったら、所持している電話番号に公開したコンタクトフローを紐付けます。
※日本の電話番号は事前に申請が必要のため、まだの方は下記ブログをご参照ください。
Amazon Connect 電話番号の取得画面で「その国でお使いいただける番号はありません。」というメッセージが表示され、新規番号が取得できない場合の対処方法
ここまでできたら、実際に認証をやってみます!
CCPを利用した認証登録の実行
セキュリティプロファイルで権限をつけたユーザーでCCPにログインします。
今回の電話番号に電話をかけると、冒頭の挨拶アナウンスが流れた後に「10秒間話し続けてください」といったアナウンスが流れます。
この10秒間と今回の顧客IDを照らし合わせて、今回の人が登録されているのかを判断します。
10秒の時間については、例えば「あなたの住所をゆっくり話してください」等と事前にアナウンスを流すことで、10秒間の音声を取るようにするのがよいかと思います。
初めて電話をしたので、「未登録」といったアナウンスが流れた後にCCP画面ではVoice IDは未登録&”登録する”ボタンが表示されました。
登録、というボタンを押すと、30秒間の通話で登録が進むか、通話が終了するまで登録の処理が走ります。
ここで登録はされたので一旦通話を切ります。
また、もう一度電話をかけます。同様に「10秒間話し続けて下さい」のアナウンスが流れ、10秒間話します。
例えば、再度、自分の住所をゆっくり話してもらって10秒間認識してもらうようにします。
そうすると今度は「認証済み」とアナウンスが流れ、実際にCCP画面にも認証済みの画面が表示されました!
料金
1回の認証のトランザクションあたり 0.025USDになります。
例としては、公式から下記あげられております。
サービスの使用を開始して 2 年目で、100 人の顧客を登録しており、Voice ID を呼び出して 1 か月に 2,000 人の発信者の身元を確認したとします。
請求総額の計算: 毎月の合計トランザクション = 100 + 2,000 = 2,100 合計コスト= [トランザクション量] * [トランザクションあたりの料金] = [2,100] * [0.025 USD] = 52.5 USD
最後に
試しにAmazon Connect Voice IDを触ってみました!
音声の特性を活かして本人確認ができるのはとても革新的なサービスだなと感じました。
今回は速報でとりあえず触ってみましたが、利用パターン等を想定しつつ色々触ってみようと思います!
ではまた!コンサルティング部の洲崎でした。
参考
Amazon Connect VoiceIDを使用した機械学習ベースの音声認証 New for Amazon Connect: Voice ID, Wisdom, and Outbound Communications