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[アップデート] Amazon EVSでVMware Cloud Foundation (VCF) 9.0/9.1がサポートされました
こんにちは、クラウド事業統括本部の荒平(@eiraces)です。ハッピー七夕デーですね。
Amazon EVS(Elastic VMware Service)がGAしてからしばらく経ちますが、対応VCFバージョンにVCF 9系が追加されました!
VCF自体がBroadcom移行後のメジャーバージョンということもあり、Amazon EVS側の使い勝手にもかなり手が入っている印象です。
(機械翻訳)
Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) は、VMware Cloud Foundation (VCF) 9.0および9.1のサポートを開始しました。これにより、最新のVCFソフトウェアをAmazon VPC上のEC2ベアメタルインスタンスで実行できます。ユーザーはVCF環境のインストール、運用、管理を完全に制御でき、オンプレミスデータセンターと同じツール、プロセス、スキルを利用できます。また、Solutions for Amazon EVS GitHubリポジトリが新たに公開され、CloudFormationやTerraformなどのInfrastructure as Codeツール向けのテンプレートが提供されます。この機能はAmazon EVSが利用可能な全リージョンで利用できます。
VCFの最新メジャーバージョンにEVSが追従したという話に加えて、VCFソフトウェアのデプロイ方法自体が変わったというのが今回のポイントです。詳しく見ていきます。
Amazon EVS側の変更点
ローンチブログを読むと、VCF 9対応にあわせてEVS側にも3つの変更が入っています。
インフラのプロビジョニングとVCFソフトウェアの分離
これまでのEVSは、環境作成のワークフローの中でVCFのインストールまで一括して行っていました。
VCF 9対応版では、Amazon EVSがEC2ベアメタルインスタンスなどのインフラをデプロイした後、BroadcomのVCFインストーラーをユーザー自身がダウンロード・デプロイするという流れに変わりました。
ちなみに、EVSユーザーガイドの「VCF versions and EC2 instance types provided by Amazon EVS」には、以前からSELF_DEPLOYEDという選択肢が用意されていて、「インフラのみプロビジョニングし、VCF(ESXiを含む)は自分でインストールする」モードとして紹介されています。
VCF 9系はこの考え方に近い形でデプロイされるようになった、と理解すると腹落ちしやすいかなと思います(※ 執筆時点のドキュメントはVCF 5.2.1/5.2.2の記載が中心で、VCF 9系の記載への更新はまだ反映されていないようでした)。
VCF評価モードのサポート
ライセンスキーなしでVCF環境を構築できる評価モードがサポートされました。設計検証や実装テストを評価モードで済ませてから、本番相当のライセンスを適用して運用に移行する、という使い方ができるようになっています。
検証目的でとりあえず環境を触ってみたい、というケースには嬉しい変更ですね。
EVS Connectors
VCF管理アプライアンスとEVSのコントロールプレーンを接続する、永続的な認証リンクが実装されました。認証情報はAWS Secrets Managerに保存される仕組みとのことです。
インフラとソフトウェアのデプロイが分離された分、両者を紐付けて管理する仕組みが必要になった、という背景がありそうです。
Solutions for Amazon EVS(GitHubリポジトリ)
インフラプロビジョニングとVCFデプロイが分離された結果、手順が増えることを見越してか、Solutions for Amazon EVSというGitHubリポジトリが新設されました。中心となっているのは「VCF 9 Phased Deployment」というソリューションで、AWSネットワーキングインフラの構築からEVS環境の作成、VCFのセットアップ、NSXエッジクラスタのデプロイまでを自動化してくれます。
README上では、通常数時間かかる作業を3つのCLIコマンドに圧縮できるとアピールされていました。Python(88.5%)とHCL(Terraform、11.5%)で構成されており、ライセンスはApache-2.0です。
VCF 9自体の変更点
Amazon EVS側の話だけでなく、「VCF 9でBroadcom側は何を変えたのか」も気になったので、Broadcomの公式リリースノートとWhat's Newページも確認してみました。EVS利用者にも影響がありそうなポイントをピックアップします。
- ライセンス体系の大幅な簡素化
- これまで11種類あったライセンスが、「VMware Cloud Foundation(コア単位)」と「VMware vSAN(TiB単位)」の2種類に統合されています
- セキュリティ強化
- vCenter、ESX、NSXがデフォルトでFIPS 140-2/140-3準拠のFIPS有効モードで動作するようになりました
- 統合されたOperate Experience
- 単一のインターフェースからプライベートクラウドの構築・運用・セキュリティ管理ができる新しいOperate Experienceが追加されています
- NSXのVPCモデル拡張
- 集中型/分散型のTransit Gatewayをサポートする新しいVPCモデルが追加され、VPC内での高度なDHCP設定にも対応しています。
- VCF Operationsの証明書管理
- 全コンポーネントのTLS証明書を一元管理できる仕組み(自動更新含む)や、VCF Operations上でログの検索やダッシュボード作成ができる統合ログ管理機能が追加されています
コンテナ・VM・Kubernetesを単一プラットフォームで統合的に扱う方向性が強まっているのも印象的でした。VMware単体の話というより、Broadcom全体がプラットフォーム統合を進めている流れの一部、という見方もできそうです。
なお、VCF 9.1のリリースノートはこちらで確認できます。9.0からのマイナーアップデートですが、細かい修正や機能追加が入っているようなので、9.0からのアップグレードを検討する際は目を通しておくと良さそうです。
提供バージョンの確認
EVSの提供バージョンを確認してみます。
aws evs get-versions
{
"vcfVersions": [
{
"vcfVersion": "VCF-5.2.1",
"status": "RESTRICTED",
"defaultEsxVersion": "ESXi-8.0U3b-24280767",
"instanceTypes": [
"i4i.metal",
"i7i.metal-24xl"
]
},
{
"vcfVersion": "VCF-5.2.2",
"status": "AVAILABLE",
"defaultEsxVersion": "ESXi-8.0U3g-24859861",
"instanceTypes": [
"i4i.metal",
"i7i.metal-24xl"
]
},
{
"vcfVersion": "SELF_DEPLOYED",
"status": "AVAILABLE",
"defaultEsxVersion": "ESXi-9.0.2.0.25148076",
"instanceTypes": [
"i4i.metal",
"i7i.metal-24xl"
]
}
],
"instanceTypeEsxVersions": [
{
"instanceType": "i4i.metal",
"esxVersions": [
"ESXi-8.0U3b-24280767",
"ESXi-8.0U3g-24859861",
"ESXi-9.0.2.0.25148076",
"ESXi-9.1.0.0100.25433460"
]
},
{
"instanceType": "i7i.metal-24xl",
"esxVersions": [
"ESXi-8.0U3b-24280767",
"ESXi-8.0U3g-24859861",
"ESXi-9.0.2.0.25148076",
"ESXi-9.1.0.0100.25433460"
]
}
]
}
Amazon EVSコンソールでも、自己管理型(VCF9.0, 9.1)が選択できるようになっていました!

おわりに
今回のアップデートは「対応バージョンが上がった」という単純な話ではなく、VCFソフトウェアのデプロイ責務がAWS側からユーザー側に一部移ったという、運用モデルの変化を伴うアップデートだと感じました。
手間が増えたように見える一方で、評価モードやGitHubの自動化ソリューションなど、その手間を減らすための仕組みも同時に用意されているのが良い点と思います。
既存でVCF 5.2系のEVS環境を運用している方は、9系へのアップグレード手順やサポート期限についても今後アナウンスがありそうなので、続報を追っていきたいところです。
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、クラウド事業本部 コンサルティング部の荒平がお送りしました!
参考








