[アップデート] ついに来たぞ!Amazon FSx for Windows File Server でストレージ拡張およびスループット変更が可能になりました!

Amazon FSx for Windows File Server もこれで Elastic の称号を与えて良いんじゃないかな
2020.06.02

ついに!ついにこの日が来ましたよ!

本日のアップデートで Amazon FSx for Windows File Server のストレージ拡張およびスループット変更ができるようになりました!

(公式ブログの著者は AWS ジャパンのエバンジェリスト亀田さんです!)

なにが嬉しいのか

ストレージ拡張

これまで Amazon FSx for Windows File Server の導入に躊躇する要因として「ストレージ拡張ができないこと」が挙げられると思います。もし拡張が必要になった場合は Amazon FSx for Windows File Server の機能としてではなく、DFS の機能として複数の Windows File Server を 1 つの名前空間としてグループ化するような対応が必要でした。

僕たちのほしかったのは AWS マネージドな Windows File Server だったはずなのに…

という想いでしたが、今回のアップデートで単純にストレージとして拡張できるようになったのは非常に喜ばしいことです。まさに僕たちの求めていた Windows File Server がようやく来た!という感じです。

内部的には既存ストレージを拡張するというよりも、新しく拡張後サイズのストレージをアタッチし、ユーザーから透過的に新ストレージに移行するような仕組みのようです。パフォーマンスへの影響は最小限とのこと。

(画像引用元:Amazon FSx for Windows File Serverユーザーガイド: Managing Storage Capacity

スループット変更

スループットの変更については、従来であればバックアップからのリストア時に変更することは可能でしたがオンラインでの変更は出来ませんでした。そのため、周期的なワークロード(例えば月末月初のみスループットを拡張したい など)に対応するために一時的にスループットを上げる、というような調整が難しかったのですが、今回のアップデートでこちらも柔軟に変更できるようになったので非常に嬉しいアップデートです。

制限事項

ストレージおよびスループット拡張において制限事項がありますので、ご注意ください。

ストレージ拡張

  • ストレージは拡張のみ。縮小は出来ません。
  • 最小の拡張幅は既存ストレージの 10%
  • 最大容量は 65,536 GiB
    • 65,536 GiB を超えるような場合は、従来どおり DFS を使用したグループ化になります
  • ストレージの拡張には、16 MB/sec 以上のスループットキャパシティが必要
  • 最後の拡張が要求されてから 6 時間後、またはストレージ最適化プロセスが完了するまでのいずれか長い方の時間まで次の拡張はできません

スループット変更

  • シングル AZ の場合、スループットのスケーリング中は数分間使用できなくなります
  • マルチ AZ の場合、自動フェイルオーバーとフェイルバックが発生します

やってみる

以下のような Amazon FSx for Windows File Server を用意しました。スループットキャパシティは一旦、ストレージ拡張できない 8 MB/sec としています。

検証用の EC2 からはご覧のように 32 GB のディスクがマウントされています。

スループット拡張してみる

スループット拡張を行う前に、まずストレージ拡張を試してみます。すると、以下のとおりストレージ拡張条件となるスループットキャパシティ 16 MB/sec を満たしていないため拡張出来ないとのメッセージが出ることを確認できました。

それではスループット拡張していきます。

対象の [File system ID] をクリックして開き、Throughput capacity の [Update] をクリックします。以下のような画面が立ち上がりますので、拡張後のスループットキャパシティを指定します。マルチ AZ 構成の場合、自動フェイルオーバーとフェイルバックが発生するタイミングで一次的なアクセス断ですみますが、シングル AZ の場合、数分間は使用できなくなるそうなので実施の際は注意ください。

今回の検証環境においては、30分程度で Completed になりました。Throughput capacity が 16 MB/s に変わっていることが確認できます。

ストレージ拡張してみる

次にストレージ拡張していきます。

対象の [File system ID] をクリックして開き、Storage capacity の [Update] をクリックします。以下のような画面が立ち上がりますので、拡張するサイズを指定します。指定方法は 2 パターンあり、1 つは Percentage ですがこれは既存のストレージ容量に対しての拡張幅をパーセンテージで指定します。拡張後のサイズは New storage capacity: で確認できます。

もう 1 つは Absolute ですがこれは拡張後のサイズを GiB 単位での指定になります。今回は Absolute で指定し、32 → 48 Gib に拡張することにします。

実行後、しばらく待つと OS 上では拡張が完了していることが確認できました。

ただし Amazon FSx for Windows File Servera のステータスとしては Updated; Optimizing になっています。これは冒頭で申し上げたようにストレージの単なる拡張ではなく、新しいディスクをアタッチしたうえで随時バックグラウンドで透過的にデータ移行している(ストレージ最適化プロセス)ためです。

投稿時点でストレージ拡張から 1 時間半待ちましたが 16 GB 拡張のストレージ最適化が、まだ上記のとおり進捗 45 % なので先に投稿しました。完了したら後ほど更新します。

2020.06.02 追記
ストレージ拡張の実施から 3 時間後、ストレージ最適化が完了して Completed になりました

ドキュメントによれば、「ストレージの最適化には数時間から数日かかり、ワークロードパフォーマンスへの顕著な影響は最小限です」(Google翻訳)とのことです。容量が大きければ数日間は次のストレージ拡張ができない可能性があることを想定し、拡張サイズを検討することが望ましそうですね。

ストレージ最適化中にスループット拡張はできるの?

先述のとおりストレージ最適化が仮に数日間続くような場合、その間にスループット拡張/縮小が実行できるのか気になりますね。

結論だけ申し上げると、出来るようです。以下、ストレージ最適化中にスループット拡張を試したところ In progress となりましたので実行できるようですね。

ただし、ストレージ拡張の条件となっている 8 MB/sec への縮小はストレージ最適化中は出来ないと思われますので、その点はご注意ください。

以上、検証は完了です!

さいごに

これまで Amazon FSx for Windows File Server では柔軟なスケールが難しいことから事前に将来予測したうえでサイジングをするなど、クラウドっぽくないし、なにかといえば 「( ゚∀゚)o彡°DFS! DFS!」 と云われてしまうので導入に躊躇していた方も少なくないのではないでしょうか。

ついに僕たちの求めていたフルマネージドな Windows File Server が来ました!

今回のアップデートで間違いなく Amazon FSx for Windows File Server の運用が柔軟にできるようになりましたので、以前に運用面で見送った方も、これを機に再検討してみてはいかがでしょうか。

以上!大阪オフィスの丸毛(@marumo1981)でした!