Amazon GameLift Serversにおける2025年6月~9月のアップデート情報まとめ
こんにちは。ゲームソリューションの出村です。
この記事では、2025年6月から9月にかけてのAmazon GameLift Serversに関する主なアップデート情報をお届けします。
今回の主要なアップデートは以下の通りです。
- テキサス州ダラスに新しいローカルゾーンを追加
- Unreal Engine 5.6 対応プラグインのリリース
- UDP Ping ビーコン機能の提供開始
- タイとマレーシアのロケーションを追加
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
Amazon GameLift Serversがテキサス州ダラスのローカルゾーンに対応
GameLift Serversが、テキサス州ダラスの新しいローカルゾーン "us-east-1-dfw-2" で利用可能になりました。これにより、米国のプレイヤーは、より自分たちの近くにゲームサーバーを配置できるようになり、ネットワーク遅延の少ない快適なゲーム体験が期待できます。
この新しいローカルゾーンを利用するには、親リージョンである 米国東部(バージニア北部)リージョン(us-east-1) でオプトイン(利用申請)が必要です。詳細な手順については、公式ドキュメント Getting started with AWS Local Zones をご確認ください。
GameLift Serversが利用可能なリージョンやローカルゾーンの一覧は、Amazon GameLift Servers service locations で確認できます。
Amazon GameLift Serversプラグインが Unreal Engine 5.6 をサポート
GameLift Servers向けに提供されている Unreal Engine用プラグインが、最新のUnreal Engine 5.6に対応しました。これに伴い、以下のバージョンがリリースされています。
- C++ サーバー用SDK: Ver 5.3.1
- Unreal Engine 用プラグイン: Ver 3.0.1
プラグインは GitHub からダウンロードできます。Unreal Engine 5.6でGameLift Serversを利用する際は、プラグインやSDKが上記のバージョン以降であることを確認してください。
UDP Ping ビーコン機能の提供開始
プレイヤーと各サーバー拠点との間のネットワークレイテンシーをリアルタイムで測定できる UDP Ping ビーコン機能の提供が開始されました。この機能は、中国リージョンを除くすべてのリージョンで利用可能です。
この機能を使えば、実際のゲームプレイで使われるUDP通信を用いて、プレイヤーにとって最もレイテンシーが低い(=応答が速い)サーバーリージョンを特定できます。その結果を基に最適なゲームサーバーへ接続することで、プレイヤーはより快適にゲームを楽しめるようになります。
この機能は、AWS SDKバージョン 1.11.595 以降で利用できます。
より詳しい情報やAPIの仕様については、以下の公式ドキュメントをご確認ください。
タイとマレーシアのロケーションが追加
GameLift Serversのロケーションとして、新たにタイ(ap-southeast-7)とマレーシア(ap-southeast-5)が追加されました。
今回の追加により、東南アジア地域でのサービス提供がさらに拡充されました。この地域のプレイヤーに対して、より近くのサーバーへの接続環境を提供できるようになり、低遅延で快適なゲームプレイ体験の実現に貢献します。
まとめ
今回のアップデートにより、GameLift Serversはさらに利便性が向上し、世界中のプレイヤーにより快適なゲーム環境を提供できるようになりました。今後も機能改善があればお伝えしますのでお楽しみに!