[アップデート] Amazon Lightsail CDN ディストリビューションのオリジンに IPv6 のみインスタンスを指定できるようになりました

[アップデート] Amazon Lightsail CDN ディストリビューションのオリジンに IPv6 のみインスタンスを指定できるようになりました

2026.05.20

いわさです。

Amazon Lightsail には CDN ディストリビューション機能があり、Lightsail インスタンスやコンテナサービス、バケット、ロードバランサーをオリジンとしてコンテンツを配信することが出来ます。

https://dev.classmethod.jp/articles/lightsail-distribution-tls-min-version/

また、Lightsail インスタンスにはデュアルスタック(IPv4 + IPv6)と IPv6 のみ の 2 種類のネットワーキングタイプがあります。
IPv6 のみ インスタンスはパブリック IPv4 アドレスを持たないため、デュアルスタックのインスタンスよりも安価に利用出来ます(例:Nano プランで $5.00/月 → $3.50/月)。

https://dev.classmethod.jp/articles/ipv6-instance-bundles-amazon-lightsail/

これまで、Lightsail CDN ディストリビューションのオリジンとして指定できるインスタンスはデュアルスタック(IPv4 または IPv4 + IPv6)のみで、IPv6 のみ インスタンスはオリジンに指定出来ませんでした。
以前の記事でも触れましたが、IPv6 のみ を選択すると一部の機能が使えなくなる制約があり、CDN ディストリビューションのオリジンもその一つでした。

今回のアップデートで、Lightsail CDN ディストリビューションのオリジンに IPv6 のみ インスタンスを指定出来るようになりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/05/amazon-lightsail-cdn-ipv6/

CDN ディストリビューション自体はデュアルスタック(IPv4 + IPv6)でエンドユーザーにコンテンツを配信するため、IPv6 のみ インスタンスをオリジンにしても、IPv6 に対応していないネットワークのエンドユーザーにもコンテンツを届けることが出来ます。

今回こちらを確認してみたので紹介します。

実際に確認してみる

では早速 Lightsail コンソールから確認してみましょう。

なお、公式ドキュメント(英語版)によると、オリジン IP アドレスタイプとして「IPv6 のみ」を選択した場合、インスタンスにスタティック IP のアタッチは不要とのことです。

IPv6-only - Your distribution uses only IPv6 to communicate with the origin. For instance origins, no static IP is required, but the instance must have IPv6 connectivity.

https://docs.aws.amazon.com/lightsail/latest/userguide/amazon-lightsail-creating-content-delivery-network-distribution.html

IPv6 のみ インスタンスの準備

今回は東京リージョンで IPv6 のみ の Amazon Linux 2023 インスタンスを作成し、nginx をインストールしておきました。

インスタンス作成時にネットワークタイプで「IPv6 のみ」を選択します。
IPv6 のみ だと最小の Nano プランが $3.50/月で利用出来ます。

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インスタンスが起動しました。
パブリック IPv4 アドレスが「-」(なし)で、パブリック IPv6 アドレスのみが割り当てられていることが確認出来ます。

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ブラウザベース SSH で接続して nginx をインストール・起動しておきます。

sudo dnf install -y nginx
sudo systemctl start nginx
sudo systemctl enable nginx

CDN ディストリビューションの作成

次に、CDN ディストリビューションを作成します。
左メニューの「ネットワーキング」から「ディストリビューションの作成」を選択し、オリジンとして先ほど作成した IPv6 のみ インスタンスを指定します。

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インスタンス名の横に「(IPv6 のみ)」と表示されており、IPv6 のみ インスタンスをオリジンとして選択出来ていることがわかります。

ディストリビューションを作成すると、オリジンの情報として IPv6 アドレスが表示されました。

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なお、公式ドキュメントによると、Origin IP address type の設定はインスタンスをオリジンにした場合のみ利用可能で、バケットやコンテナサービス、ロードバランサーをオリジンにした場合は「IPv4-only」固定で変更出来ないとのこと。

The Origin IP address type setting is only available for instance origins. When you select a bucket, container service, or load balancer as the origin, the Origin IP address type defaults to IPv4-only and cannot be changed.

CDN 経由でのアクセス確認

ディストリビューションのドメイン(d1uwd9u1fk2s6f.cloudfront.net)にブラウザからアクセスしてみます。

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IPv6 のみ インスタンスをオリジンとした CDN ディストリビューション経由で、nginx のデフォルトページが配信されていることが確認出来ました。
CDN ディストリビューション自体は IPv4 でもアクセス可能なので、エンドユーザーの IPv6 対応状況に関わらずコンテンツを届けることが出来ます。

日本語ドキュメントの記載について

ちなみに、本日時点で日本語版の公式ドキュメント「Lightsail インスタンスの IPv6 専用ネットワークを設定する」には、まだ以下のように記載されています。

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英語版ドキュメントでは「You can configure IPv6-only instances as the origin for a Lightsail content delivery network (CDN) distribution.」と更新されているので、日本語版の翻訳が追いついていないだけみたいですね。
実際に今回の検証で問題なく動作することを確認出来ています。

さいごに

本日は Amazon Lightsail CDN ディストリビューションのオリジンに IPv6 のみ インスタンスを指定出来るようになったアップデートを確認してみました。

IPv6 のみ インスタンスはデュアルスタックよりも安価なので、CDN 経由でコンテンツを配信するユースケースであればスタティック IP も不要ですし、コスト面でのメリットがありそうです。
Lightsail で Web サイトをホストしていて CDN を使っている方は、IPv6 のみ インスタンスへの移行を検討してみても良いかもしれないですね。

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