[オンプレでも Amazon Linux 2] 正式リリースした Amazon Linux 2 を Hyper-V 上で起動する
こんにちは、菊池です。
先週、5年間の長期サポートに対応した、Amazon Linux 2 が正式にリリースされました。
この、Amazon Linux 2の特徴の1つとして、オンプレミス環境の各種ハイパーバイザー向けに、仮想マシンイメージが提供されることがあります。
仮想プラットフォームとして、以下の環境に対応しています。
- VMWate
- KVM
- VirtualBox (Oracle VM)
- Microsoft Hyper-V
というわけで、今回は手元のWindows10にあるHyper-V上でAmazon Linux 2を実行してみます。
Hyper-VでのAmazon Linux 2
仮想マシンイメージのダウンロード
各プラットフォーム向けのOSイメージは、以下からダウンロードすることができます。
こちらから、Hyper-V向けのイメージをダウンロードし、解凍しておきます。
seed.isoの作成
仮想マシン起動時に、ホスト名やネットワーク設定、ユーザー設定をcloud-init
で実行するため、seed.iso起動イメージを作成します。以下、mac環境での作成手順を紹介します。
ホスト名やネットワーク設定は、meta-dataというファイルに、ユーザー設定はuser-data
というファイルに記述し、seedconfig
ディレクトリに保存します。
meta-data
local-hostname: amazonlinux.onprem # eth0 is the default network interface enabled in the image. You can configure static network settings with an entry like the following. network-interfaces: | iface eth0 inet static address 192.168.1.80 network 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255 gateway 192.168.1.1
user-data
#cloud-config #vim:syntax=yaml users: # A user by the name `ec2-user` is created in the image by default. - default chpasswd: list: | ec2-user:password # In the above line, do not add any spaces after 'ec2-user:'.
ファイルの記述内容について詳しくは、ドキュメントを参照ください。seedconfig
の1つ上のディレクトリで、hdiutil
を使い、seed.isoを作成します。
$ ls seedconfig/ meta-data user-data $ hdiutil makehybrid -o seed.iso -hfs -joliet -iso -default-volume-name cidata seedconfig/ Creating hybrid image..........................................................................................................................
仮想マシンの作成
続いて、仮想マシンの作成です。新規仮想マシンの作成に進みます。仮想マシンの世代は、第1世代を選択しましょう。
仮想ハードディスクの接続で、ダウンロードしておいたVHDファイルを選択します。
仮想マシンが作成できたら、起動の前に、仮想マシンの設定を開きます。IDEコントローラに、先ほど作成したseed.isoをマウントします。
仮想マシンの起動
それでは仮想マシンを起動します。
問題なければ、seed.isoによってネットワーク環境/ユーザーが設定されますので、あらかじめ指定しておいたユーザー名、パスワードでログインできるはずです。
リリースバージョンを確認しています。Kernelのバージョンは4.14.47で、当然、EC2に起動する場合と同じです。
まとめ
ついに正式リリースした、Amazon Linux 2。その特徴の1つである、オンプレミス環境での仮想マシンとしての起動を試してみました。
オンプレミスでも、AWS環境と同じOSを利用できるというのは、大きな魅力と言えるでしょう。