Amazon Linux AMI 2018.03 がリリースされました!

2018.05.04

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はじめに

Amazon Linux AMI 2018.03が 2018年4月23日に正式にリリースされました!

Amazon Linux AMI 2018.03 Release Notes

ということで早速触ってみました!

起動してみた

EC2 インスタンス作成画面、クイックスタートで表示されるAmazonLinuxのバージョンが「2018.03」となりました。

仮想化方式や、利用するストレージに応じたAMIは、コミュニティAMIを選択。OSとして「Amazon Linux」を指定。検索フォームに「2018.03」にて検索可能です。

変更点

1世代前の Amazon Linux(2017.09)との大きな違いは Linux カーネルだけです。

2017.09 では 4.9 系カーネルが採用されていましたが、2018.03 では 最新の長期サポート(LTS)である 4.14 です。

なお、正式リリース間近な Amazon Linux 2 も 4.14 カーネルを採用しています。

$ cat /etc/system-release
Amazon Linux AMI release 2018.03
$ uname -srv
Linux 4.14.26-46.32.amzn1.x86_64 #1 SMP Fri Mar 30 22:29:54 UTC 2018

歴代 Amazon Linux のカーネル情報は次のブログを参照下さい。

Amazon Linux 歴代リポジトリのカーネル情報を確認してみた(2012.09〜2017.09)

Amazon Linux AMI 2018.03 にアップグレード

Amazon Linux AMI はローリング・リリースを採用しています。

これまでと同じく、パッケージのアップデート後、インスタンスをリブートするだけです。

$ sudo yum clean all
$ sudo yum update
...
Installed:
  kernel.x86_64 0:4.14.33-51.34.amzn1
....
Complete!
$ sudo reboot

今回リリースされた AmazonLinux 2018.03、互換性の問題は生じにくいアップデート内容と予想されますが、OSアップデートの際には、検証環境などでの事前に評価をお薦めします。

特定のカーネルやパッケージに依存するシステムの場合、ワークアラウンドとしてAmazonLinuxのバージョン固定をお試しください。

Amazon Linuxのリリースバージョンを固定する

注意

Amazon Linux AMI 2018.03 は 以下のインスタンス・タイプにサポートしなくなりました。

  • T1
  • C1
  • M1

Amazon Linux AMI 2017.09 まではこれらインスタンス・タイプもサポートしていたため、お気をつけ下さい。

最後に

Amazon Linux 2 が発表された当時、Amazon Linux 2017.09 が初代 Amazon Linux の最後のリリースになるとアナウンスされていました。 しかしながら、新しい LTS カーネルの Amzon Linux を提供することが顧客のためになるとの判断から、 2018.03 がリリースされました。

When Amazon Linux 2 was announced on December 13 2017, it was indicated that Amazon Linux AMI 2017.09 would be the last major release of its Amazon Linux AMI. However, we believe that updating to the latest LTS kernel (4.14) is best for our customers.

https://forums.aws.amazon.com/ann.jspa?annID=5653

初代 Amazon Linux は新機能が継続して追加される状況ではなく、初代から2代目へのローリングアップグレードも予定されていません。

初代 Amazon Linux にセキュリティアップデートが提供されているうちに、 Amazon Linu 2 への移行を進めましょう。

参考リンク