Amazon Managed Grafanaではランダムな時系列データをモックとして使える
こんにちは、CX事業本部 IoT事業部の若槻です。
データを可視化するダッシュボードを簡単に作成できるOSSであるGrafanaでは、同梱されているTestData DBを使用してモックの時系列データを生成して、任意のpanelでレンダリングすることができます。
今回は、このGrafanaのモックデータをAmazon Managed Grafanaで作成したdashboardで試してみました。
やってみた
Grafana workspaceは下記エントリで作成したものを使用します。
ちなみにモックデータの生成には、data sourceとしてTestData DB
の使用は必須ではありませんが、使用した方がより柔軟なデータ生成を行えます。ここでは使わない場合と使う場合で試してみます。
TestData DBを使わない場合
管理者ユーザーでworkspaceにログインしたら、[+ > Add panel]をクリック。
するとこの時点ですでにモックデータが使用されチャートにレンダリングされていますね。
[Data source]でGrafana
、[Query type]でRandom Walk
が指定されることによりモックデータが使われるようになります。
このモックデータはdashboardにアクセスする度に度にランダムに再生成されます。
TestData DBを使う場合
[Configuration > Data source]で[Add data source]をクリック。
Test
などで検索して、TestData DB
を選択。
[Save & test]をクリック。
すると、panelのdata sourceにTestData DB
が選択できるようになりました。
Test Data DBでは生成されるモックデータに対して柔軟なオプション設定が可能です。
[Scenario]でRandom Walk (with error)
を指定すると、エラーが含まれたランダムなデータを生成できます。
[Scenario]でRandom Walk Table
を指定すると、テーブルデータを生成できます。
aliasやlabelも指定できます。
[Series count]でtime seriesの数を指定できます。
[Start Value]でデータの初期値を指定できます。
データの最小値と最大値を指定できます。
[spread]でデータの振れ幅を指定できます。
[Noise]でデータの周波数、[Drop]で欠落率を指定できます。
おわりに
Amazon Managed Grafanaではランダムな時系列データをモックとして使える件についてでした。
接続先となるdata sourceがまだ出来上がっていない段階でダッシュボードのイメージを見せたい場合などに役に立ちそうですね。
以上