Amazon Q in ConnectでデフォルトAIエージェント設定の方法が改善され、Latestバージョンが指定できるようになりました
はじめに
Amazon Q in Connectでは、AIエージェントやAIプロンプトのバージョン管理が可能です。
以下の記事では、Amazon Q in Connectのバージョン管理機能について紹介していますので、あわせてご参照ください。
Amazon Q in Connectには、特定のユースケース(例:セルフサービス)で利用するAIエージェントを指定するための「デフォルトAIエージェント設定」という項目があります。
ここでは、作成したAIエージェントのどのバージョンを使用するかを定義します。
What's NewやAWSドキュメントには記載されていませんが、Connect管理ページのAIエージェントページにて「デフォルトAIエージェント設定」に以下の改善が行われました。
- AIエージェント名とバージョンがそれぞれ指定できるようになった
- バージョンでは、Latestが指定可能になった

デフォルトAIエージェント設定の旧GUI

デフォルトAIエージェント設定の新GUI
AIエージェント名とバージョンを個別に指定可能に
従来、デフォルトAIエージェント設定にて対象のAIエージェントのバージョンを設定する際は、AIエージェントタイプごとに、全バージョンの全AIエージェント一覧(「AIエージェント名_バージョン」という形式)から選択する方式だったため、対象を探すのが大変でした。
例えば、セルフサービスのAIエージェント「test」にバージョン1〜10があり、かつ、他のAIエージェント「hoge」にもバージョン1〜10がある場合、合計20個以上のリストから選択が必要になります。
対象のスクリーンショットはありませんがイメージは以下です。

今回の改善により、AIエージェント名とバージョンがそれぞれ指定できるようになったため、設定が容易になり、選択ミスも減ります。
具体的には、Usecase項目で「Self-service」などを選択し、Name項目をクリックするとAIエージェント名の一覧が表示され、そこから対象のAIエージェントを選択します。

その後、Version項目からバージョンを選択します。

バージョンでLatestが指定可能に
従来は、Latestバージョンを指定できませんでした。
そのため、検証中にAIエージェント設定を変更して新しいバージョンが発行されるたびに、「デフォルトAIエージェント設定」を最新バージョンに指定し直す必要がありました。
今回のアップデートによってLatestバージョンが指定できるようになったことで、検証時の都度変更が不要になり、検証がしやすくなりました。

ただし、本番環境ではLatestではなく、特定のバージョンを指定して運用することを推奨します。Latestの場合、意図しない変更が即座に反映されてしまうリスクがあるためです。
エイリアス機能について
Latestバージョンが指定できるようになりましたが、AWS LambdaやAmazon Lexなど、他のAWSサービスで利用できるエイリアス機能は、Amazon Q in Connectのバージョン管理では現在提供されていません。
今後のアップデートでのリリースに期待したいところです。
AIプロンプトの追加方法は変更なし
なお、AIエージェントに設定するAIプロンプトについては、変わらず「AIエージェント名_バージョン」という形式で選択します。
具体的には、AIエージェントのエージェントビルダーにて、AIエージェントに設定するAIプロンプトを選択する方法は以下の通りです。
[プロンプトを追加]をクリックします。

[プロンプト名で検索]をクリックします。

「AIエージェント名_バージョン」という形式で、各AIプロンプトの全バージョンが表示されます。ここから設定したいAIプロンプトを選択します。

選択後は、AIプロンプト名とバージョンは別れて表示されます。選択時も同様に分かりやすくなるよう、このあたりもアップデートに期待したいです。








