Amazon Quick Suite の全体像を Quick Sight 視点で整理してみた

Amazon Quick Suite の全体像を Quick Sight 視点で整理してみた

2026.01.27

はじめに

Amazon QuickSight が Amazon Quick Suite にリブランディングされて数カ月が経ちました。「BI ツールの QuickSight はどういう立ち位置なのか」「Q in QuickSight はどこに行ったのか」という疑問を抱え生きてきました。所要で調べる機会があったため、まとめておきます。

結論から言うと、QuickSight は Quick Sight として Quick Suite の中に存在しています。Q in QuickSight は Quick Suite の生成 AI 機能の一部となっていますが存在しています。という図解をしたのですぐ下の図を御覧ください。

本記事では QuickSight のユーザー視点から Quick Suite の全体像と料金体系を整理します。

Quick Suite の全体像

Quick Suite は BI ツール部分と Agentic AI 機能で構成されています。Quick Sight の BI 機能は Quick Suite を構成する機能の 1 つとなっています。

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QuickSight から Quick Suite への歴史

QuickSight の進化の過程を時系列で整理します。

時期 出来事
2015年10月 Amazon QuickSight プレビュー開始
2016年11月 Amazon QuickSight 一般提供開始
2023年11月 re:Invent 2023 で Amazon Q in QuickSight 発表
2024年4月 Amazon Q in QuickSight 一般提供開始
2025年10月 Amazon Quick Suite にリブランディング

QuickSight はデータの分析・可視化ツールとして登場

QuickSight はオンプレミス製品の 10 分の 1 のコストで導入できる BI ツールとして登場しました。データ分析、可視化、ダッシュボード共有などの BI 機能を提供します。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-quicksight-now-generally-available-fast-easy-to-use-business-analytics-for-big-data/

Q in QuickSight の登場で生成 AI 機能が追加

生成 AI 機能により BI の使い方が変化しました。自然言語でデータに問い合わせができるようになりました。

  • 自然言語でのデータ Q&A
  • エグゼクティブサマリー(ダッシュボードの主要トレンドを自動要約)
  • ストーリー作成(データを説明するドキュメントやスライドを自動生成)
  • プロンプトによるダッシュボード構築、計算フィールドの作成

https://aws.amazon.com/jp/blogs/business-intelligence/amazon-q-in-quicksight-brings-new-user-roles-and-pricing-to-amazon-quicksight-enterprise-edition/

Quick Suite で生成 AI 機能が大幅に拡充

QuickSight は Quick Sight という名称に変わりました。BI 機能は従来と同じです。

Quick Chat、Quick Research、Quick Flows などの新機能が追加されました。これらの多くは Quick Sight と統合されています。

Quick Sight で分析した結果を見るだけでなく、生成 AI の支援で意思決定を支援できるようになりました。よりユーザーの行動を促す使い方が可能となっています。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-quick-suite-agentic-ai-powered-workspace/

BI ツール部分と料金について

ユーザー単位で利用費を支払う形式を中心に説明します。最新の価格は公式サイトをご確認ください。

https://aws.amazon.com/jp/quick/quicksight/pricing/

Quick Sight(旧 QuickSight)

Quick Sight は BI 機能を提供します。QuickSight 登場時のコンセプトである安価な料金体系は今でも維持されています。ユーザータイプは 2 種類です。Author はダッシュボードを作成でき、Reader は閲覧のみ可能です。

ユーザータイプ 月額
Author $24
Reader $3

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ダッシュボードを見るだけの契約(Reader)は過去に料金プランの見直しがありました。私見では実質的な値上げです。

https://dev.classmethod.jp/articles/quicksight-new-reader-price/

Q in Quick Suite(旧 Q in QuickSight)

Generative BI は自然言語での質問に対し AI がグラフや分析結果を生成する機能です。

  • 自然言語でグラフ作成
  • データ Q&A
  • エグゼクティブサマリー
  • データストーリー
  • シナリオ作成

旧 Q in QuickSight 向けの料金プランとして残されていますが、今現在では Quick Suite の機能も利用可能なプランとなっています。

ユーザータイプ 月額 備考
Author Pro $40 Quick Suite Enterprise の機能も利用可能
Reader Pro $20 Quick Suite Professional の機能も利用可能

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Quick Suite からの新機能と料金について

Agentic AI は人の介入なしに自律的にタスクを実行する AI です。Quick Suite のアップデートは最近多いため、最新情報は別途確認してください。

機能 説明
Quick Index AI が回答するための共通リポジトリに安全に接続
Quick Research 社内外のデータを駆使して複雑なリサーチに取り組み、調査報告書を自動作成
Quick Flows 自然言語でワークフローを作成し、繰り返しの多いタスクを自動化
Quick Automate 複数のエージェントが連携して複雑なビジネスプロセスを最適化・自動化
Quick Chat 専用エージェントとの会話を通じて、素早く洞察を得たりタスクを実行
Quick Spaces チーム用のカスタムナレッジハブを構築し、カスタムエージェントを作成

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画像引用: Amazon Quick Suite で始める手軽な AI エージェント - Speaker Deck

旧 Q in QuickSight の契約でも Quick Suite の機能を利用できます。そのため価格は同じです。

ユーザータイプ 月額
Quick Suite Enterprise $40
Quick Suite Professional $20

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まとめ

Quick Suite は QuickSight の進化形です。QuickSight は Quick Sight という名称で Quick Suite の中に統合されています。

  • BI のみ利用する場合は従来通りの安価な料金体系を選択できる
  • 生成 AI 機能を利用する場合は Pro、Professional、Enterprise のいずれかが必要

参考

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