Amazon QuickSight の SPICE 使用量がついに CloudWatch メトリクスで監視できるようになりました

2022.11.10

いわさです。

QuickSight の SPICE 使用量は、データセット自動取り込みの失敗を予防する観点あるいは QuickSight の料金に影響しやすい部分であるため監視したいところです。
しかし従来は CloudWatch の標準メトリクスで対応しておらず以下のように独自に計算してカスタムメトリクスに集計結果を送るなどを行って監視する必要がありました。

今回のアップデートでついに CloudWatch メトリクスで監視出来るようになりました。

英語版のモニタリングページを確認してみると、たしかに SPICE について追記されています。

2 つのメトリクスが追加

引用した内容を Amazon Translate で翻訳してみます。

SPICE メトリクスの集約

以下のメトリクスは SPICE 消費情報を監視し、SPICE 消費量の上限に達して取り込みが失敗するのを防ぐのに役立ちます。統計情報は最大 15 か月間保存されるため、履歴情報にアクセスして QuickSight アカウントの消費傾向をよりよく理解できます。これらのメトリックスは CloudWatch の AWS/QuickSight/集計メトリックスグループにあります。

メトリクスとして次の 2 つが扱えるようになりました。

  • SPICECapacityLimitInMB (MegaBytes)
    • この値は、特定の時点でプロビジョニングされた SPICE 容量を表します。このメトリックは、消費容量または購入容量が1 MB以上更新されると更新されます。
  • SPICECapacityConsumedInMB (MegaBytes)
    • この値は、特定の時点で消費された SPICE 容量を表します。このメトリックは、消費容量または購入容量が1 MB以上更新されると更新されます。

メトリクスの確認

利用にあたって、特に有効化は必要ありません。
ただし、このアップデートに気がついた直後は以下のように SPICE に関する集計メトリクスがまだ確認は出来ませんでした。

そこで試しに SPICE を購入してみたところ、新たな 2 つのメトリクスが追加されました。

こちらはSPICECapacityLimitInMBです。
こちらは現在所有している SPICE の総容量が表示されています。

SPICECapacityConsumedInMBは使用している SPICE のサイズですね。
先程 100 MB ほどのデータセットを作成したのでメトリクスで使用量の上昇が確認出来ています。

ここからさらに SPICE を追加購入し、データセットも作成してみましょう。

QuickSight 管理画面では以下のようになりました。

CloudWatch メトリクスでは以下のようになりました。

おお、最高じゃないですかこれ。

SPICE 総容量か使用量が動いたタイミングでメトリクスが有効化される?

ここまで評価を行ったあとに、別の QuickSight を利用している別のアカウントで CloudWatch メトリクスを確認したところメトリクスが確認出来ませんでした。

どうやら、メトリクスが使えるようになるためには初回の記録が必要そうな雰囲気ですね。
先程は SPICE を購入したタイミングで記録が始まったので、今度は SPICE を使用してみましょう。

そうしたところ、CloudWatch メトリクスで SPICE 総容量および使用量が確認出来るようになりました。
どうやら SPICE 総容量か使用量のどちらかがメトリクスに記録されるしきい値(ドキュメントによると 1MB)を初めて超えたタイミングで記録が始まると考えて良さそうです。

さいごに

本日は Amazon QuickSight の SPICE 使用量がついに CloudWatch メトリクスで監視できるようになったので早速使ってみました。

いやぁ長かったですね。
全 QuickSight ユーザーが待ち望んでいたことのひとつだと思いますが、ようやく出来るようになりました。QuickSight を運用するにあたって今後は必須の監視項目となりそうです。