Amazon RDS の「自動バックアップ」メニューに表示される条件を調べてみた
いわさです。
Amazon RDS のコンソールには「自動バックアップ」というメニューがあります。
Amazon RDS では自動バックアップを有効化する機能があるので有効化したものが一覧化されるのかなとなんとなくその程度の理解でいました。
しかし先日確認してみると表示されると思っていたインスタンスが表示されませんでした。
どうやら表示の条件があるようです。
本日はいくつか RDS のインスタンスを作成し、どういったときにこのメニュー内にリストアップされるのかを確認してみました。
RDS 作成時に自動バックアップを有効/無効で設定する
Amazon RDS ではいくつかエンジンのタイプが選択可能です。
本日時点で選択可能な 6 つそれぞれ自動バックアップ設定ありなしで構築してみます。
インスタンスサイズは T 系の最小のもので、マルチ AZ は無効化しておきます。
エディションが選択可能なエンジンは選択可能な最小エディションを選択します。
自動バックアップは以下のように有効化あるいは無効化を行います。
ただし、Aurora については自動バックアップ設定なしの設定は出来ません。
最短 1 日からで必ず有効化する必要があります。
Aurora 以外の自動バックアップが有効化されたものが表示される
確認してみると以下のようになりました。
まず、自動バックアップ設定がされてないインスタンスは表示されませんでした。
さらに、自動バックアップ設定がされていても、エンジンタイプが Aurora の場合は表示されませんでした。
自動バックアップドキュメントにはこれについて明記されていないようなのですが、以下の復元に関するドキュメントでは RDS と Aurora で復元フローが違うという旨の記載もあるので、Aurora は自動バックアップメニューは対象外と考えて良いのかなと思います。
手動スナップショットは表示されない
そりゃそうだろうという感じはしますが念の為確認しました。
自動バックアップが無効なインスタンスに対して手動スナップショット取得してみましたが、自動バックアップ一覧には表示されませんでした。
Aurora 以外であれば AWS Backup で取得しているものも表示される
RDS の組み込みの自動バックアップ機能は使わずに、AWS Backup を使って自動バックアップを構成してみました。
以下のように RDS と Aurora をバックアップ対象のリソースとして指定します。
バックアッププランでスケジューリングして、復旧ポイントが作成されるまで待ちます。
その後確認してみると自動バックアップ設定をしていない RDS が自動バックアップメニューに表示されました。
RDS 組み込みのバックアップじゃなくても AWS Backup であればこちらに表示される対象となるようです。
ちなみにこの状態で対象の RDS のバックアップ設定を見てみると「バックアッププランが存在する」となっていました。
うまく統合されているようですね。
そして、Aurora についてはやはり自動バックアップメニューには表示されませんでした。
ただし、スナップショットペインでは AWS Backup で取得したスナップショットが表示されて、ここからの復元も出来るので自動バックアップがされていないわけではありません。
さいごに
本日は Amazon RDS の「自動バックアップ」メニューに表示される条件を調べてみました。
Security Hub への対策の過程で Aurora が表示されないので最初戸惑ったのですが、確認してみたところ表示されないことが正しそうだということがわかりました。