[アップデート] Amazon WorkSpaces Applications (旧AppStream 2.0)でWindows Server 2025とUbuntu Pro 24.04が利用可能になりました
しばたです。
二週間ほど前にAmazon WorkSpaces Applications (旧Amazon AppStream 2.0)においてWindows Server 2025とUbuntu Pro 24.04が利用可能になりました。
REST API上は1回の更新で両者の対応が増えており、
AWSのアナウンスはUbuntu Pro 24.04のサポートだけ発表されています。
Windows Server 2025のサポートについては一度アナウンスが行われたもののなぜか現在は404になっています...
- 取り下げられた?URL : https://aws.amazon.com/jp/new/about-aws/whats-new/2025/12/amazon-workspaces-applications-supports-microsoft-windows-server/
とはいえ実環境上ではWindows Server 2025も普通に使えたので本記事では両者紹介していきます。
対応環境
Windows Server 2025とUbuntu Pro 24.04が利用可能になったのですが、現時点ではそれぞれ利用可能な環境が少し異なります。
はじめにUbuntu Pro 24.04はElastic Fleet環境でのみ利用可能です。
対してWindows Server 2025はElastic Fleet以外の環境で利用可能となっています。
| 環境 | Windows Server 2025 | Ubuntu Pro 24.04 |
|---|---|---|
| On-Demand | OK : 利用可能 | NG : 利用不可 |
| Always-On | OK : 利用可能 | NG : 利用不可 |
| Elastic | NG : 利用不可 | OK : 利用可能 |
将来的には全ての環境で両者とも使える様になると思いますが現在は制限があるのでご留意ください。
料金に関してはWindows Serverはバージョンに依らず利用費は同額なのでWindows Server 2025でも変わりません。
Elastic FleetのUbuntu Pro 24.04についてはAmazon LinuxとWindows Serverの中間の料金となり、本日時点の東京リージョンで比較すると下表の通りとなります。
| インスタンスタイプ | Amazon Linux単価 | Ubuntu Pro単価 | Windows Server単価 |
|---|---|---|---|
| stream.standard.small | 0.098 USD/時 | 0.119 USD/時 | 0.140 USD/時 |
| stream.standard.medium | 0.141 USD/時 | 0.161 USD/時 | 0.180 USD/時 |
| stream.standard.large | 0.314 USD/時 | 0.332 USD/時 | 0.350 USD/時 |
| stream.standard.xlarge | 0.605 USD/時 | 0.651 USD/時 | 0.696 USD/時 |
| stream.standard.2xlarge | 1.210 USD/時 | 1.301 USD/時 | 1.392 USD/時 |
試してみた
ここからは実際に動作確認してみます。
私の検証用AWSアカウントの東京リージョンで試しています。
Ubuntu Pro 24.04 on Elastic Fleet
はじめにUbuntu ProのElastic Fleetを作ってみます。
マネジメントコンソールからFleetの新規作成を行いウィザードを開始します。

Fleetの種類は「Elastic」にします。

Fleetの基本情報を指定し画面下部に進むと対象プラットフォームに「Ubuntu 24.04」が増えているのが見て取れるので選択します。


その他項目は従来通りですのでよしなに設定します。
今回はFleet内部を確認したいのでStream Viewを「Desktop」にしておきます。

続けてアプリケーション設定ですが今回は追加アプリケーション無しで進めます。

ちなみにUbuntu ProはAmazon Linux 2と同様の形でカスタムアプリケーションを追加可能です。
その他設定はよしなに行ってFleetを作ります。

あとはStackとの紐づけなど行ってやればFleetを利用可能になります。
Fleetに接続した際のスクリーンショットはこんな感じです。

壁紙は従来のAppStram 2.0のものがそのまま使われていました。
OSは確かにUbuntuで初期インストール済みのアプリケーションはほぼありませんでした。
Elastic Fleetなので当然日本語入力環境もありません。
率直なところ現時点では日本人が使うのは厳しそうな印象です。
Windows Server 2025 on On-demand / Always-On Fleet
次にWindows Server 2025環境を試してみます。
こちらはElastic Fleet以外のサポートなのでImage Builderから確認していきます。
Image Builderの作成ウィザードを進めていくと、対応プラットフォームに新たにWindows Server 2025 Baseが増えているので作りたい環境に合わせたベースイメージを選択してやります。

今回は汎用(General Purpose)用のイメージを選択し、その後の作業はよしなに進めていきます。
今回は試しませんがOfficeアプリケーションのインストールも可能でした。

出来上がったImage Builderはこんな感じです。

こちらに接続するとちゃんとWindows Server 2025でした。

あとの手順は従来と変わらないのでOn-Demand(またはAlways-On) Fleetを作ってやり、

上図はAlways-On Fleetの場合
その他の設定も行いFleetに接続してやります。

いい感じですね。
最後に
以上となります。
最初に記事を書き始めてからしばらくのあいだUbuntu Pro Fleetの画面描画が期待した動作をせず[1]記事の公開まで少し時間を要しました。
Windows Server 2025に関してはサポートを待ってた方もいると思うのせでぜひ試してみてください。
原因不明ですが今は解消ずみです ↩︎






