Linux版WorkSpacesのユーザボリュームはどこ?
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
Amazon Linux 2をベースにしたWorkSpacesが発表されましたね!ここではWorkSpacesのデータ領域について書いていきたいと思います。
[速報] Amazon Linux 2 ベースのデスクトップ環境!Amazon Linux WorkSpaces が登場しました
WorkSpacesにおける2つのデータ領域
WorkSpacesには「ルートボリューム」と「ユーザーボリューム」があり、ユーザが利用するのは「ユーザボリューム」部分となります。ユーザデータはAWSによって12時間毎にスナップショットが行われて、再構築などの際にはスナップショットで取得したデータが復元されます。※それ以外の箇所にインストールしたアプリケーションや、配置したデータは再構築を行うと消えるため、ユーザはユーザボリューム以外を利用する場合は注意が必要です。
従来のWindowsベースのWorkSpacesではCドライブが「ルートボリューム」、Dドライブが「ユーザボリューム」になっていました。それでは今回発表されたAmazon Linux 2をベースにしたWorkSpacesではどこが「ユーザボリューム」なのでしょうか?
確認してみる
AWSのドキュメントを確認したら記載されていました。 ※執筆時点では英語版にのみLinux版の情報が記載されていました。
https://docs.aws.amazon.com/workspaces/latest/adminguide/reset-workspace.html
The data drive (for Microsoft Windows, the D: drive; for Linux, /home) is recreated from the last automatic snapshot taken of the data drive. The current contents of the data drive is overwritten. Automatic snapshots of the data drive are taken every 12 hours, so the snapshot can be as much as 12 hours old.
データドライブ(Microsoft Windowsの場合はD:ドライブ、Linuxの場合は/ home)は、データドライブの最後の自動スナップショットから再作成されます。 データドライブの現在の内容が上書きされます。 データドライブの自動スナップショットは12時間ごとに取得されるため、スナップショットは最大12時間まで可能です。
/home配下がWorkSpacesユーザが利用可能な領域のようです。
実際にログインして確認してみましょう。
ここでは、WorkSpacesをルートボリューム:80GBと、ユーザーボリューム:50GBで作成しました。
/dev/xvda1 xfs 80G 3.8G 77G 5% / /dev/xvdf1 ext4 50G 84M 49G 1% /home
まとめ
ユーザボリューム以外の部分についてはスナップショットが取得されないため、ユーザがどのディレクトリを利用してよいか管理者側からユーザにお伝えできると再構築が発生した際に困らないと思います。転ばぬ先の杖として覚えておいていただくとよいかもしれません。この記事が誰かのお役にたてば幸いです。