Aurora Serverless v2 の16 ACUスケーリングを実測してみた

Aurora Serverless v2 の16 ACUスケーリングを実測してみた

2026年9月30日に発表された Aurora Serverless v2 のスケーリング強化を実測しました。MinCapacity の変更から18秒後に 1 ACU から 17 ACU へ1秒で急増し、30 ACU には178秒で到達。PlatformVersion 3・4 のクラスターなら設定変更なしで適用されます。
2026.10.02

はじめに

2026年9月30日、Aurora Serverless v2 で、スケーリング開始時のキャパシティ増加量が最大16 ACU に強化されたと発表されました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/08/aurora-serverless-instant-16-acu-scaling/

2026年8月には、スケーリング開始直後に最大12 ACU まで一気に増加する機能が強化されており、今回はそれをさらに広げたアップデートです。

https://dev.classmethod.jp/articles/aurora-serverless-v2-initial-capacity-12acu-measurement/

本記事では前回同様、最低キャパシティを1から30に拡張を試みた結果を紹介します。

検証環境

項目 値
エンジン Aurora PostgreSQL 16.15(Serverless v2)
リージョン us-east-1
PlatformVersion 4

計測方法

MinCapacity を 1 から 30 へ引き上げました。

aws rds modify-db-cluster \
  --db-cluster-identifier <クラスターID> \
  --serverless-v2-scaling-configuration MinCapacity=30,MaxCapacity=30 \
  --apply-immediately

変更後、CloudWatch メトリクス ServerlessDatabaseCapacity を period=1(1秒間隔)で取得し、キャパシティの推移を確認しました。

aws cloudwatch get-metric-statistics \
  --namespace AWS/RDS \
  --metric-name ServerlessDatabaseCapacity \
  --dimensions Name=DBInstanceIdentifier,Value=<インスタンスID> \
  --start-time <開始時刻> \
  --end-time <終了時刻> \
  --period 1 \
  --statistics Maximum

この手順を2回実施しました。各回とも、前の計測で 30 ACU に到達後、MinCapacity を 1 に戻して 1.0 ACU まで下がったことを確認してから開始しています。

計測結果

初回の計測結果は次のとおりです。

MinCapacity 変更からの経過時間 ACU
+0秒 1.0
+17秒 1.0
+18秒 17.0
+18〜+178秒 17.0 → 30.0(約6秒ごとに 0.5 ACU ずつ上昇)
+178秒 30.0

+17秒と+18秒は連続するデータポイントで、この1秒間に 16 ACU 増えています。告知にある「1秒以内に最大16 ACU」は、この急増に当たると考えられます。

2回目も同じ結果でした。

8月の計測との比較

項目 2026年8月(12 ACU 強化) 今回(16 ACU 強化)
キャパシティ増加幅(実測) +12.5 ACU(1.0 → 13.5) +16 ACU(1.0 → 17.0)
30 ACU 到達まで 225秒 178秒

30 ACU 到達までの時間は47秒短くなりました。

まとめ

告知どおり、1 ACU からのキャパシティ増加量が16 ACU になり、30 ACU 到達までの時間も8月の計測より47秒短縮されたことを確認できました。スパイクへの自動追従や、MinCapacity を高めに設定した構成での追従速度向上も期待できます。

PlatformVersion が古いクラスターは最新バージョンへアップグレードし、キャパシティの追従速度を確認してみてください。追従が速くなることで、DB 性能不足に備えて高めに設定していた MinCapacity を段階的に下げられる可能性があり、実現できればコスト削減につながります。

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