書籍「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」をやってみた
こんにちは。タケハラです。AWS経験8時間です。
2014年7月に「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」が出版されました。
タイトルの通り、ネットワークやらサーバーの基礎中の基礎を丁寧かつ簡潔に解説してあり、これまでの仕事でインフラ周りにあまり関わってこなかった開発者の方がおさらいをするのにちょうどよいと思いますし、私のような非エンジニアでもするするっと読めて手順通りにぽちぽちっとやっていけば実践できてしまうありがたーい技術書です。
くわしい内容についてはしんやが最速でレビューをしているのでそちらをご覧いただき、このエントリーでは実際にやってみたところちょっとひっかかった箇所があったので、備忘録?として残しておきたいと思います。
消えた t1.micro
t2.micro を選択してください。"Filter by:"のドロップダウンリストから Micro instances を選べば t1.micro は表示はされますが選択はできません。t2.micro を選んでもこの後の作業に影響はないので問題ありません。
Public IP の設定がチェックボックスからドロップダウンリストへ変更
P.50 のインスタンスの詳細設定で、Public IP は"Automatically assign a public IP address to your instances"にチェックを付けるだけでしたが、項目名が"Auto-assign Public IP"に変更され、ドロップダウンリストから明示的に"Enable"を選択するようになりました。
セキュリティグループのInboundの設定の仕方
P.85 からセキュリティグループの設定でポート80番を開けるのですが、マネジメントコンソールのレイアウトが変わっています。書籍の方では直接編集ができたようですが現行版は"Edit"ボタンをクリックしてからの編集となります。設定する内容は変わらないので、書籍をみつつ現行のインターフェースに必要な情報を入力すれば大丈夫です。入力が終わったら"Save"ボタンをクリックしてください。
突然あらわれたChrome
第5章は Firefox のデベロッパーツールのネットワークを使って通信の内容を観察する章ですが、まとめに「この章ではまず、Chrome のデベロッパーツールを使って〜」と書かれています。これはどちらでも大差ないので適当に読み替えて下さい。
秘密鍵の綴り
P.138 のシェルコマンドで秘密鍵の綴りが"mykey.pem"となっていますが正しくは"my-key.pem"です。この箇所に至るまでに何度も登場しているので、実際のところひっかかるポイントではないと思います。
scp コマンド
P.144 に下記のコマンドが登場します。
$ scp -i my-key.pem ec2-user@ ec2-54-199-208-115.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com:~/
これは正しくは下記です。
$ scp -i my-key.pem my-key.pem ec2-user@ec2-54-199-208-115.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com:~/
「"my-key.pem"を使って"my-key.pem"をコピーする(@daisuke_m談)」のでこういった書き方になります。
curl コマンドで返ってくる値
P.164 で curl コマンドで NAT サーバーの動作を確認するのですが、私の環境(Mac : OS X ver 10.9.4)だとサンプルとは違う結果が得られます。が、この後の作業は特に問題なく進められました(…何でだろう?)
おわり
8章までやって WordPress が起動し、おためしのエントリーを投稿して公開するとこんな感じになります。
これから AWS を勉強してみようかなという方でも、説明を読み飛ばしても手順通りにぽちぽちやっていけばとりあえず動くものができるようになっているので、とりあえず取り組んでみても良いのではないでしょうか。