[アップデート] AWS Compute Optimizer が162 種類の新しい Amazon EC2 インスタンスタイプと 32種類の Amazon RDS DB インスタンスクラスをサポートするようになりました

[アップデート] AWS Compute Optimizer が162 種類の新しい Amazon EC2 インスタンスタイプと 32種類の Amazon RDS DB インスタンスクラスをサポートするようになりました

2026.04.27

こんにちは!クラウド事業本部のおつまみです。

みなさん、AWS Compute Optimizer 使っていますか?コスト最適化の観点から有効化しておきたいサービスのひとつですが、今回また対応インスタンスタイプが大幅に拡張されました!

今回のアップデートで EC2 は 162 種類、RDS は 32 種類の新しいインスタンスタイプ・クラスが追加されています。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/04/aws-compute-optimizer-ec2-rds/

早速確認してみよう!とのことで、今回は概要と注目ポイントについてご紹介します。

3行まとめ

  1. AWS Compute Optimizer が 162 種類の新しい EC2 インスタンスタイプをサポート対象に追加
  2. RDS も 32 種類の新しい DB インスタンスクラス(M7i、M8g、R8g、X1、Z1d)に対応
  3. 最新世代インスタンスへの移行推奨が得られるようになり、価格対性能の改善機会を活用しやすくなった

アップデートにより何が嬉しくなったのか

AWS Compute Optimizer は、機械学習を使用してワークロードの使用状況を分析し、最適なインスタンスタイプへの変更推奨を提供するサービスです。無料で利用でき、コスト削減・パフォーマンス向上の両面から最適化の提案を行ってくれます。

しかし、Compute Optimizer がサポートしていないインスタンスタイプについては、推奨の候補として提示されませんでした。

今回のアップデートにより、以下のメリットがあります。

  • 最新世代インスタンスへの推奨が得られる: C8i、M8g、R8g など最新世代インスタンスへの移行推奨が Compute Optimizer から提示されるようになった
  • RDS も最新世代対応: Aurora・RDS の M8g、R8g など Graviton4 搭載インスタンスへの最適化推奨が得られるように
  • 価格対性能の改善機会を活用しやすくなった: 最新世代インスタンスは前世代比でコスト効率が向上しているケースが多く、推奨を起点に移行を検討できる

追加された EC2 インスタンスタイプ(162種類)

今回サポートされた新しいインスタンスタイプをカテゴリ別に紹介します。

コンピューティング最適化(C系)

インスタンスファミリー 特徴
C8a AMD EPYC 第5世代搭載
C8gb AWS Graviton4 搭載(Arm)
C8i Intel Xeon 第5世代搭載
C8i-flex C8i ベースのフレキシブル構成
C8id NVMe SSD ローカルストレージ付き

汎用(M系)

インスタンスファミリー 特徴
M8a AMD EPYC 第5世代搭載
M8azn AMD EPYC 第5世代+高ネットワーク帯域
M8gb AWS Graviton4 搭載(Arm)
M8gn Graviton4+強化ネットワーク
M8id NVMe SSD ローカルストレージ付き

メモリ最適化(R系・X系)

インスタンスファミリー 特徴
R8a AMD EPYC 第5世代搭載
R8gb AWS Graviton4 搭載(Arm)
R8gn Graviton4+強化ネットワーク
R8id NVMe SSD ローカルストレージ付き
x8i Intel Xeon 搭載の大容量メモリ向け

ストレージ最適化(I系)

インスタンスファミリー 特徴
i7i Intel 搭載・高速 NVMe SSD

追加された RDS DB インスタンスクラス(32種類)

以下のエンジンに対して新しいインスタンスクラスがサポートされました。

  • RDS for MySQL
  • RDS for PostgreSQL
  • Amazon Aurora MySQL
  • Amazon Aurora PostgreSQL

追加されたインスタンスクラスは次の通りです。

インスタンスクラス 特徴
M7i Intel Xeon 第4世代搭載・汎用
M8g AWS Graviton4 搭載・汎用
R8g AWS Graviton4 搭載・メモリ最適化
X1 超大容量メモリ向け
Z1d 高周波 Intel 搭載

なお、2026年4月27日時点の日本語版ドキュメントは変更が反映されていないので、ご注意ください。

aws-compute-optimizer-ec2-rds-2026-04

注目ポイント

Graviton4(M8g・R8g・C8gb)への移行推奨が得られるように

今回追加されたインスタンスの中でも特に注目したいのが AWS Graviton4 搭載インスタンスへの対応です。

Graviton4 は前世代の Graviton3 と比較して、パフォーマンスが最大 30〜40% 向上しており、価格対性能比も優れています。これまで Compute Optimizer が Graviton4 搭載インスタンスをサポートしていなかったため、推奨の選択肢に含まれていませんでしたが、今回の対応により最新世代への移行推奨が得られるようになりました。

https://dev.classmethod.jp/articles/c8g-m8g-graviton4-ec2-ga/

ユースケース

  • 既存の M6g・M7g インスタンスを使っている場合、M8gb への移行推奨が得られる可能性がある
  • RDS for Aurora で R6g・R7g を利用中の場合、R8g への最適化候補として提示されることが期待できる
  • x86 から Arm(Graviton)への移行検討のきっかけとして活用できる

RDS も最新世代対応(M8g・R8g)

RDS・Aurora における M8g や R8g の対応も大きなポイントです。データベースワークロードはコスト比率が高くなりがちなので、最新世代への移行推奨を得られるようになったことで、DB コストの最適化がより進めやすくなります。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-aurora-graviton4-r8g/

ユースケース

  • Aurora MySQL・Aurora PostgreSQL で最新世代インスタンスへの移行コストを試算したい
  • RDS のインスタンスサイズが適切かどうかを Compute Optimizer の推奨で定期チェックしたい

インスタンス変更時の注意点

Compute Optimizer の推奨はあくまで参考情報です。実際に移行する際には以下の点に注意してください。

アーキテクチャの違いに注意

x86(Intel/AMD)から Arm(Graviton)への移行は、アプリケーションの再コンパイルや動作確認が必要になる場合があります。Compute Optimizer はパフォーマンス推定の観点から推奨を出しますが、アーキテクチャ互換性は別途確認が必要です。

RDS のインスタンス変更はダウンタイムを伴う場合がある

RDS のインスタンスクラス変更はメンテナンスウィンドウ内での適用か、即時適用かを選択できますが、シングル AZ 構成では再起動を伴います。本番環境での適用は計画的に行ってください。

推奨をそのまま適用できるとは限らない

アプリケーションの特性(CPU バースト頻度・メモリ使用パターン・I/O 特性など)によっては、推奨インスタンスへの変更が期待通りの効果を発揮しないこともあります。必ずステージング環境で検証してから本番に適用することを推奨します。

まとめ

今回は AWS Compute Optimizer が 162 種類の新 EC2 インスタンスタイプと 32 種類の RDS DB インスタンスクラスをサポートしたアップデートをご紹介しました。

最新世代インスタンス(特に Graviton4 搭載の M8g・R8g・C8gb)への移行推奨が得られるようになったことで、コスト最適化の取り組みがより進めやすくなっています。まだ Compute Optimizer を有効化していない方は、ぜひこの機会に有効化して推奨内容を確認してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
どなたかのお役に立てれば幸いです。

以上、おつまみでした!

参考

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