[小ネタ] AWS Elemental MediaConvertで真っ黒な映像を挿入してみた

MediaConvertのJob作成時のInputでVideo generatorという機能を使用すると、指定した長さで真っ黒な映像を挿入することができます。コンテンツの冒頭や末尾、コンテンツ結合時の間などに挿入することが可能です。
2022.07.31

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はじめに

清水です。AWS Elemental MediaConvertのユーザガイドを眺めていたところ、Video generatorという機能が追加されていたことに気が付きました。真っ黒な映像を挿入できる機能のようです。本エントリではこの機能について確認してみたのでまとめてみたいと思います。

MediaConvertで真っ黒な映像を挿入してみる

さっそくMediaConvertのVideo generator機能を使ってみます。Create job画面、Inputの項目にVideo generatorがありますね。デフォルトはoffですが、onにしてみます。

Durationを入力する状態に変わります。例として、3秒(=3000ms)を入力してみました。

変換する動画本体のURL入力場所がなくなってしまっていますね。左側Inputsの[Add]ボタンを押下してInputリソースを増やします。Input 2のほうに変換対象の動画のURLを入力しましょう。

入力した動画は以下になります。(YouTubeにアップロードしたものです。)

さらにInputをもう一つ追加します。このInput 3でもVideo generatorをonにして、今度Durationを5秒(=5000ms)としました。

以上で真っ黒な映像の挿入について操作は完了です。Output groupsで出力形式を設定します。今回はMP4形式で書き出しとしました。

よく忘れがちなサービスロールの設定を行い、[Create]ボタンでJobを作成します。

Jobの完了後、変換された動画ファイルを確認してみましょう。以下のように(こちらも参照可能なようにYouTubeにアップロードしたものです)、はじめと終わりにそれぞれ3秒、5秒の真っ黒な映像が入った動画ファイルが作成できました。

Inputの項目でBlack Videoの長さを指定して挿入するかたちなので、例えば複数の入力ファイルをつなげて1つの動画ファイルとする場合の、動画と動画の間に一瞬真っ黒な映像をはさみたい、といった場合にも利用できます。以下のようなぐあいですね。(はじめに1秒、1:00過ぎの動画コンテンツの合間に0.5秒、最後に1.5秒の黒映像をいれてみました。)

まとめ

AWS Elemental MediaConvertのVideo Generatorを使って、変換後の動画ファイルに真っ黒な映像を挿入してみました。ユーザガイドDocument historyによると2022/04/29に追加されていた機能のようです。動画本編の前後や合間に真っ黒な映像を入れて間をもたせるほか、動画全体の尺をあわせたい場合、また音声のみを動画ファイルとして扱いたい場合などに活用できるかと思います。