「AWS Lake Formationへの恐怖心はこれで解消!肝の3つを理解する」というタイトルで社内でお話したので資料公開します

「AWS Lake Formationへの恐怖心はこれで解消!肝の3つを理解する」というタイトルで社内でお話したので資料公開します

Lake Formationの大事なところをまずはおさえましょう。評価論理図も載せているので、ご参考ください。
Clock Icon2025.04.07

はじめに

こんにちは、データ事業本部の渡部です。

S3 Tablesが登場し、Lake Formationでのアクセス制御をしなければならなくなったところから、Lake Formationをちゃんと理解しないといけない時が来たと感じています。
前回「AWS Lake Formationをざっくり解説」というタイトルの資料を共有しましたが、その続編となります。

https://dev.classmethod.jp/articles/aws-lakeformation-roughly-understand/

今回はLake Formationに少し技術的に踏み込み、
「AWS Lake Formationへの恐怖心はこれで解消!肝の3つを理解する」というタイトルで社内でお話しました。その資料共有になります。
Lake Formationになんとなくの苦手意識・恐怖心を持っている方の役に立てれば嬉しいです。

資料

概要説明

タイトルにあるLake Formation理解の肝の3つは以下です。

  • IAMAllowedPrincipals
  • Data permissions
  • Data lake locations

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IAMAllowedPrincipals

IAMAllowedPrincipalsはLake Formationに登場してくる単語になります。
これが何かというと、「IAM ポリシーによってGlue Data Catalog リソースへのアクセスを許可されている、 IAM ユーザーとロールをまとめたグループのこと」です。

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Lake Formationは機能としては常時オンなのですが、Lake Formationでのアクセス制御をしていないうちは、このIAMAllowedPrincipalsにDBやテーブルへのSUPER権限が付与されていたため、特にLake Formationを意識せずにデータアクセスが可能だったということです。

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Data permissions

LFタグ方式・リソース方式でプリンシパル(IAM RoleやUserなど)へデータアセットに対する操作権限の付与をします。

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Data lake locations

Data lake locationsでは、Lake Formationで管理する対象を宣言します。
ここで設定したものがLake Formationでのアクセス制御管理下になります。

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Lake Formationのサービスリンクロールを確認すると、ポリシーにData lake locationで設定したS3パスが設定されていることが確認できます。

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さいごに

いかがでしたでしょうか。
IAMAllowedPrincipalsを理解し、Data permissionsとData lake locationsに設定をすることで、Lake Formationでのアクセス制御が可能です。
あとは実際に触ってみて、タグの使い方をおさえていくとLake Formationが怖くなくなるでしょう。
私の苦労した記録は以下にあるため、ぜひご参考ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/lake-formation-lftag-resource-access-control/

最後にLake Formationでの評価論理を載せます。

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こちらの図は私が実際の挙動を確かめて作成したものになります。
これに当てはまらないケースも出てくるとは思いますが、基本的にはこの評価でアクセス制御がされます。
「なぜかアクセスできない」というときは、こちらの評価論理に立ち返ってみて確認をしてみてください。

この記事がどなたかのご参考になれば幸いです。

参考資料

https://aws.amazon.com/jp/blogs/big-data/easily-manage-your-data-lake-at-scale-using-tag-based-access-control-in-aws-lake-formation/

https://aws.amazon.com/jp/blogs/big-data/introducing-hybrid-access-mode-for-aws-glue-data-catalog-to-secure-access-using-aws-lake-formation-and-iam-and-amazon-s3-policies/

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