[アップデート] 1U、2UサイズのOutposts、AWS Outposts Serversがリリースされました #reinvent

2021.12.01

しばたです。

去年のre:Inventで発表されその後ずっと音沙汰のなかった1U、2UサイズのOutpostsですが、本日遂に正式リリースされました。

Jeff Barrのブログはこちら。

Outposts Rack と Outposts Servers

製品サイトも「AWS Outposts Family」とサービス名が新たに更新されています。

従来の42Uラック型のOutpostsは「AWS Outposts Rack」、今回の1Uおよび2UのOutpostsを「AWS Outposts Servers」と分類する様になりました。

Outposts Servers の仕様

Outposts ServersはGraviton 2プロセッサーを搭載した1UタイプとIntel Xeonプロセッサー(Ice Lake)を搭載した2Uタイプ x 2種類の計3タイプリリースされています。
去年の発表時に謡われていた「オプションでGPUおよびInferentiaを搭載」は無い模様です。

リソースID (カタログID) 説明 インスタンスキャパシティ CPUアーキテクチャ vCPU メモリ ローカルストレージ(NVMe) 消費電力 重量
STBKRBE 1U Outposts Server C6gd.16xlarge Graviton 2 (Arm) 64 128 GiB 3.8 TB (1.9 TB x 2) 0.8 kVA 28 Kg
LMXAD41 2U Outposts Server C6id.16xlarge Intel Ice Lake (x86) 64 128 GiB 3.8 TB (1.9 TB x 2) 1.5 kVA 36 Kg
KOSKFSF 2U Outposts Server C6id.32xlarge Intel Ice Lake (x86) 128 256 GiB 7.6 TB (1.9 TB x 4) 1.5 kVA 36 Kg

※消費電力と重量に関してはマネジメントコンソールの注文ページより転記

ネットワークについては全タイプ10GB SFP+接続となっています。
電源については基本AC電源でDC電源のオプションもある様です。

より具体的な仕様についてはユーザーガイドをご覧ください。

あと、残念ながらサーバーの画像が全然無いです。
re:Inventで実機を展示 *1してる様なのでTwitter等で#AWSOutpostsを検索すると良いでしょう。

(せめて前面、背面図くらいは欲しいです...)

利用可能サービス

現時点のOutposts Serversで利用可能なサービスは

  • Amazon EC2
  • Amazon ECS
  • AWS IoT Greengrass
  • Amazon Sagemaker Edge Manager

となっています。
Jeff Barrのブログで言及されていますがAmazon EKSについては「coming soon」とのことです。

EC2に関しては自分で好きなスタンスタイプを選べるわけではなくDedicated Hostsの様に物理ハードウェアのスペックを分割して選択する形となります。
たとえば1UのC6gd.16xlargeでは以下のインスタンスタイプを選択可能です。

インスタンス名 vCPU Memory ローカルストレージ
c6gd.large 2 4 GiB 118 GB
c6gd.xlarge 4 8 GiB 237 GB
c6gd.2xlarge 8 16 GiB 474 GB
c6gd.4xlarge 16 32 GiB 950 GB
c6gd.8xlarge 32 64 GiB 1.9 TB
c6gd.16xlarge 64 128 GiB 3.8 TB

2Uのc6id.16xlargec6id.32xlargeの場合は以下。
(当然ですが物理スペックを超えるものは選択不可)

インスタンス名 vCPU Memory ローカルストレージ
c6id.large 2 4 GiB 118 GB
c6id.xlarge 4 8 GiB 237 GB
c6id.2xlarge 8 16 GiB 474 GB
c6id.4xlarge 16 32 GiB 950 GB
c6id.8xlarge 32 64 GiB 1.9 TB
c6id.16xlarge 64 128 GiB 3.8 TB
c6id.32xlarge 128 256 GiB 7.6 TB

利用可能地域

本日時点で以下の地域で利用可能となっています。

  • NA - US, Canada
  • EMEA - All EU countries, United Kingdom (UK), Switzerland, Norway, Bahrain, Gibraltar, and Morocco
  • APAC - Australia, New Zealand, Japan, Hong Kong Special Administrative Region, Macau, Singapore, Indonesia, Malaysia, the * Philippines, and Brunei
  • CA - Puerto Rico

日本でも利用可能です!

料金

料金に関しては料金ページをご覧ください。

Outposts ServersもOutposts Rackと同様に3年間の継続利用をコミットする契約となっており、全額前払い(All Upfront)、一部前払い(Partial Upfront)、前払い無し(No Upfront)の支払い方法を選択できます。

日本での価格(2021年12月1日時点)を引用すると以下の通りです。

リソースID (カタログID) 説明 インスタンスキャパシティ No Upfront価格 Partial Upfront価格 All Upfront価格
STBKRBE 1U Outposts Server (Graviton 2) C6gd.16xlarge 785.96 USD/月 13,099.30 USD前払い + 363.87 USD/月 24,626.69 USD一括払い
LMXAD41 2U Outposts Server (Intel Ice Lake) C6id.16xlarge 982.43 USD/月 16,373.89 USD前払い + 454.83 USD/月 30,782.92 USD一括払い
KOSKFSF 2U Outposts Server (Intel Ice Lake) C6id.32xlarge 1,508.27 USD/月 25,137.91 USD前払い + 698.28 USD/月 47,259.28 USD一括払い

ざっくり200万円台後半から600万円程度 *2の価格感となります。
この価格を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれでしょうが、個人的には思ってたより安いと感じています。
(1U Outpostsなら新車一台買うつもりで買えそうな気がしますし...個人が買えるのかは分かりませんが...)

あとは対AWSへの通信費やOSのライセンス費用 *3などが利用量・利用時間に応じて請求される形となります。

試してみ...ません

流石に試せません...
Jeff Barrのブログによればマネジメントコンソールら発注手続きを行います。

「発注する」をクリックすれば注文できます。

欲しいタイプを選び、あとはOutpostsの各種設定(延伸させるリージョンやAZなど)を記入し注文するそうです。

最後に

1年越しの待望のアップデートです。

先日のキーノートでも語られていましたがAWSとしては去年に引き続きエッジコンピューティングに力を入れていく模様です。
従来のOutposts Rackに比べOutposts Serversであればサイズおよび価格の両面でより現実的にAWS環境を延伸することができます。

様々な業界でOutposts Serversの導入が増えるのを期待しています。

脚注

  1. AWS Hybrid kiosk in the AWS Booth (#1719)にあるそうです
  2. 2021年12月1日のレートにて
  3. 価格例にWindows Server 2019 EC2を利用する例が記載されており、c6id.4xlarge インスタンスタイプの単価とされています。OS利用費についてはDedicated HostsやBare Metal Instanceと同様に考えておけば良さそうです