AWS Resource Access Manager がグローバルリソースに対応!やってみた
コンニチハ、千葉です。
AWS Resource Access Manager(RAM) がグローバルリソースタイプを共有可能になってました。
RAM はもともと、リージョナルリソースをアカウント間で共有可能でした。例えば、VPC や Route 53 Resolver DNS Firewall ルールグループなどです。詳細は共有可能なリソースを参照してください。
今回新たに、グローバルリソースとして、AWS Cloud WAN コアネットワークが対応しました。AWS Cloud WAN コアネットワークを組織共有することで、リージョン間およびアカウント間で統合されたグローバルネットワークを一元的に管理できるようになりました。
AWS Cloud WAN は、re:Invent 2021 で発表された、サービスです。サービスリリースと合わせてRAMにも対応してます。
【速報】クラウドとオンプレ間のトラフィックを管理するWANサービス!AWS Cloud WANが発表されました #reinvent
グローバルリソースをRAM管理できるのはバージニア
グローバルリソースをRAMで管理するには、バージニア北部(us-east-1)リージョンにRAMを構築する必要があります。 補足です。AWS ではリージョナルリソースとグローバルリソースがります。リージョナルリソースはリージョンに閉じたリソースで、EC2、VPC、ELBなどほとんどのリソースはリージョナルリソースになっています。一方でIAMは、リージョン共通で利用できるグローバルリソースとなっています。RAM でグローバルリソースを管理するためには、us-west-2リージョン上の RAM で行う必要があるため認識しておきましょう。
整理すると以下になります。
- リージョナルリソースを管理するためには、各リージョンのRAMで管理
- できる:東京(ap-northeast-1)のVPCをアカウント間共有するためには、東京(ap-northeast-1)のRAMを利用する
- できない:東京(ap-northeast-1)のVPCをアカウント間共有するために、バージニア北部(us-east-1)のRAMは利用はできない
- グローバルリソースを管理するためには、バージニア北部(us-east-1)リージョンのRAMで管理
- できる:グローバルリソースをアカウント間共有するために、バージニア北部(us-east-1)のRAMを利用する
- できない:グローバルリソースをアカウント間共有するために、東京(ap-northeast-1)のRAMを利用する
やってみた
前提として、AWS Cloud WAN はすでに作成済みの状態から開始します。
RAM へ移動し、バージニア北部(us-east-1)リージョンへ切り替えます。
リソース共有を作成します。
リソースタイプに「コアネットワーク」を選択し、共有したいリソースを選択し次へ進みます。
共有先に許可する操作を指定します。コアネットワークの場合、VPCのアタッチを許可できます。このまま、次に進みます。
今回は、外部(Organizations外)のアカウントと共有します。共有するAWSアカウントIDを入力します。
確認画面が表示されます。内容を確認し問題なければ、「リソース共有を作成」をクリックします。
これで、リソース共有されました。実際に、共有先のアカウントにログインして確認してみます。RAMへ移動してみると、リソース共有の招待が来ています。
リソースを選択し、リソースの共有を承認を選択しましょう。
VPCからコアネットワークに移動し確認したところ、共有したリソースが確認できました!アタッチメント作成から、共有したリソースを選択可能になってます。
ちなみに、バージニア北部(us-east-1)以外のリージョンのRAMでコアネットワークの共有を作成しようとしても、コアネットワーク自体がリストに表示されず選択できません。グローバルリソースを共有したい場合は、あらためてリージョンがバージニア北部(us-east-1)になっているか確認しましょう。
さいごに
RAMを利用し、グローバルリソースであるコアネットワークを共有してみました。今後も共有可能なグローバルリソースが追加されていくと思うので楽しみです。
参考
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/12/aws-resource-access-manager-global-resource-types/ https://docs.aws.amazon.com/ram/latest/userguide/working-with-regional-vs-global.html