AWS Resource Access Manager がグローバルリソースに対応!やってみた

AWS Resource Access Manager がグローバルリソースに対応!やってみた

AWS Resource Access Manager(RAM) がグローバルリソースタイプを共有可能になりました。実際にグローバルリソースをアカウント間で共有してみました。
Clock Icon2021.12.23

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コンニチハ、千葉です。

AWS Resource Access Manager(RAM) がグローバルリソースタイプを共有可能になってました。

RAM はもともと、リージョナルリソースをアカウント間で共有可能でした。例えば、VPC や Route 53 Resolver DNS Firewall ルールグループなどです。詳細は共有可能なリソースを参照してください。

今回新たに、グローバルリソースとして、AWS Cloud WAN コアネットワークが対応しました。AWS Cloud WAN コアネットワークを組織共有することで、リージョン間およびアカウント間で統合されたグローバルネットワークを一元的に管理できるようになりました。

AWS Cloud WAN は、re:Invent 2021 で発表された、サービスです。サービスリリースと合わせてRAMにも対応してます。

【速報】クラウドとオンプレ間のトラフィックを管理するWANサービス!AWS Cloud WANが発表されました #reinvent

グローバルリソースをRAM管理できるのはバージニア

グローバルリソースをRAMで管理するには、バージニア北部(us-east-1)リージョンにRAMを構築する必要があります。 補足です。AWS ではリージョナルリソースとグローバルリソースがります。リージョナルリソースはリージョンに閉じたリソースで、EC2、VPC、ELBなどほとんどのリソースはリージョナルリソースになっています。一方でIAMは、リージョン共通で利用できるグローバルリソースとなっています。RAM でグローバルリソースを管理するためには、us-west-2リージョン上の RAM で行う必要があるため認識しておきましょう。

整理すると以下になります。

  • リージョナルリソースを管理するためには、各リージョンのRAMで管理
    • できる:東京(ap-northeast-1)のVPCをアカウント間共有するためには、東京(ap-northeast-1)のRAMを利用する
    • できない:東京(ap-northeast-1)のVPCをアカウント間共有するために、バージニア北部(us-east-1)のRAMは利用はできない
  • グローバルリソースを管理するためには、バージニア北部(us-east-1)リージョンのRAMで管理
    • できる:グローバルリソースをアカウント間共有するために、バージニア北部(us-east-1)のRAMを利用する
    • できない:グローバルリソースをアカウント間共有するために、東京(ap-northeast-1)のRAMを利用する

やってみた

前提として、AWS Cloud WAN はすでに作成済みの状態から開始します。

RAM へ移動し、バージニア北部(us-east-1)リージョンへ切り替えます。

リソース共有を作成します。

リソースタイプに「コアネットワーク」を選択し、共有したいリソースを選択し次へ進みます。

共有先に許可する操作を指定します。コアネットワークの場合、VPCのアタッチを許可できます。このまま、次に進みます。

今回は、外部(Organizations外)のアカウントと共有します。共有するAWSアカウントIDを入力します。

確認画面が表示されます。内容を確認し問題なければ、「リソース共有を作成」をクリックします。

これで、リソース共有されました。実際に、共有先のアカウントにログインして確認してみます。RAMへ移動してみると、リソース共有の招待が来ています。

リソースを選択し、リソースの共有を承認を選択しましょう。

VPCからコアネットワークに移動し確認したところ、共有したリソースが確認できました!アタッチメント作成から、共有したリソースを選択可能になってます。

ちなみに、バージニア北部(us-east-1)以外のリージョンのRAMでコアネットワークの共有を作成しようとしても、コアネットワーク自体がリストに表示されず選択できません。グローバルリソースを共有したい場合は、あらためてリージョンがバージニア北部(us-east-1)になっているか確認しましょう。

さいごに

RAMを利用し、グローバルリソースであるコアネットワークを共有してみました。今後も共有可能なグローバルリソースが追加されていくと思うので楽しみです。

参考

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/12/aws-resource-access-manager-global-resource-types/ https://docs.aws.amazon.com/ram/latest/userguide/working-with-regional-vs-global.html

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