【レポート】AWSのファイルストレージを理解する AWS-58 #AWSSummit
2022年5月25日(水)~2022年5月26日(木)開催のAWS Summit Online 2022に参加していました。
今回はオンラインセッション AWS-58 AWSのファイルストレージを理解する についてレポートします。
セッション概要
利用されるデータは継続的に増加し、その活用方法も複雑化する中で、AWSクラウドのストレージサービスが充実してきています。
そこで、マネージドファイルストレージである Amazon FSx シリーズと Amazon EFS の使い所と特徴をご紹介します。
スピーカー
AWS 技術統括本部 ソリューションアーキテクト
佐藤 真也 氏
資料やオンデマンド視聴はこちらから見ることができます!
※オンデマンド視聴は2022/6/30(木)まで視聴可能です。
※AWS Summit Online 2022の無料登録が必要です。
セッションのゴール
- AWSのファイルストレージの特徴と利用するメリットを理解する
- AWSの各ファイルストレージの使い所を理解する
レポート
ファイルストレージの課題とAWSのファイルストレージを利用するメリット
- 急激にデータが増えることで下記課題が発生する
- データがサイロ化する、コスト増加
- 管理が複雑になることでデータ保護やビジネス継続になるリスク
- 収集したデータの活用の方法
- AWSストレージサービスを利用することで上記課題解消できる
- データは常に保護され、バックアップや災害・障害対策のためにレプリケーション可能
- 必要な時に必要な分のみ利用できる
- アーカイブストレージの活用やストレージクラスを利用することでコスト最適化できる
- 他のAWSサービスの分析サービスや機械学習サービスと連携可能
- ファイルストレージのユースケース
- オフィス文書格納
- Webサービス等で利用する画像等のコンテンツ管理
- HPC等の並列計算を行うための数値計算
AWSのファイルストレージのポートフォリオ
- クラウド上のサーバレスアプリケーション構築
- Amazon EFS
- オンプレミス上のファイルワークロードの移行
- Amazon FSxシリーズ
Amazon EFSとは
- NFSインターフェイスを持つクラウドネイティブサービス
- サーバレスでスケーラブル、ストレージ容量やIOPSを気にする必要がない
- ストレージクラスを自動最適化できる、アクセスされたものを標準ストレージに自動移動可能
- 別リージョンにレプリケーションやAWS Backupと連携できる
Amazon FSx シリーズとは
- 今までAmazon FSx for Windows File ServerとAmazon FSx for Lustreの2種類があった
- 新たにAmazon FSx for NetApp ONTAPとAmazon FSx for OpenZFSが登場した
Amazon FSx for Windows File Server
- Windows ファイルストレージのクラウド移行をサポートするフルマネージド型のWindowsファイルサーバ
- Windowsネイティブ互換
- SSFとHDDを選べる
- Microsoft Active Directoryと連携可能
- Amazon FSx File Gatewayを利用してオンプレミス側でキャッシュさせることもできる
Amazon FSx for Lustre
- ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ワークロードに対応している
- Lustreファイルシステムをフルマネージドで利用可能
Amazon FSx for NetApp ONTAP
- NetApp ONTAPをAWSのシンプル・俊敏・スケーラビリティで利用可能
- マルチプロトコル(NFS/SMB/iSCSI)
- 既存のNetAppツールのSnapMirror、SnapVaultが使える
- バックアップやレプリケーションができる
- SSD構成のプライマリ層とコストを最適化したキャパシティプール層がある
- 日付ベースのアクセスしなくなるファイルとかを自動でキャパシティプール層に移動可能
- Microsoft ADと連携可能
Amazon FSx for OpenZFS
- OpenZFS ファイルシステムをフルマネージドサービスとして利用可能
AWS のファイルストレージの使い所
- クラウド上のサーバレスアプリケーション構築
- Amazon EFS
- オンプレミス上のファイルワークロードの移行
- Amazon FSx for Windows File Server
- Amazon FSx for for Lustre
- Amazon FSx for NetApp ONTAP
- Amazon FSx for OpenZFS
FSxのファイル選定ポイント
- FSx for Windows File Server
- Windowsネイティブ
- FSx for Lustre
- 大規模にスケールする要件、HPC
- FSx for NetApp ONTAP
- NetApp ONTAPのクラウド移行、汎用的なファイルサーバとしても利用(マルチプロトコル)
- FSx for OpenZFS
- OpenZFS のクラウド移行
感想
Amazon EFSとAmazon FSxシリーズについて特徴を学ぶことができました。
EFSとFSxの切り分けや、FSxシリーズのファイル選定ポイントについて選定ポイントを学ぶことができました。
Amazon FSx for NetApp ONTAPについては下記セミナーでもより深く学べそうなので合わせて見てみようと思います!
AWS ファイルシステムサービスを徹底調査!Amazon FSx for NetApp ONTAP とサービス選定のポイントを解説(パートナーセッション)
ではまた!コンサルティング部の洲崎でした。