【レポート】AWS Media Services – 高度なメディアワークフローを実現 #AWSSummit

千葉は幕張メッセで行われていますAWS Summit Tokyo 2019、3日目に行われたセッション「AWS Media Services - 高度なメディアワークフローを実現 (AWS Media Services - Enabling Advanced Media Workflows)」についてレポートします。
2019.06.14

はじめに

清水です。千葉は幕張メッセで行われていますAWS Summit Tokyo 2019、3日目に行われたセッション「AWS Media Services - 高度なメディアワークフローを実現 (AWS Media Services - Enabling Advanced Media Workflows)」についてレポートします。

スピーカーはAmazon Web Services, Inc. Elemental Sales General Manager – APAC Andrew Thorntonさんです。

セッション情報は下記となります。

AWS Media Servicesは、ライブワークフローとVODワークフローの両方で使用できる、高速ビデオ処理、低遅延、および信頼性の高い接続性コンテンツ配信サービスを提供します。 このセッションでは、放送レベルのサービス品質を維持し個別のターゲット広告を挿入するAWS Elemental MediaTailorのユースケースなどを含め、 AWS メディアソリューションを使用したビデオストリーミングサービスを構築することの利点について説明します。また、機械学習と分析を活用した、より優れたコンテンツを作成する方法についても説明します。

レポート

AWS Media Servicesについて

近年のメディア業界

  • メディア業界は視聴者主体となってきている
    • 見たいものを見たいときに
    • 低価格
    • OTTやさまざまなデバイス対応
  • AWSのElemental買収
    • 4年前、2015年9月
    • AWSのメディア向けサービスの開発、展開をするために
  • DisneyのCEOの言葉
    • デジタル技術は消費者の力を大きく変えた。いまは消費者の力がディストリビュータよりも強い。

AWS Media Services

  • Elementalの技術をベースに、5つの主要なサービスで2017年のre:Inventで発表
  • 6つ目のサービスとなるAWS Elemental MediaConnectを2018年のre:Inventで発表
  • フルマネージドサービス、ブロードキャスト品質をクラウドで
  • 個々のサービスの概要
    • AWS Elemental MediaConnect
      • トランスレートサービス。グローバルな配信をAWSのバックボーンを使って、すぐに
    • AWS Elemental MediaConvert
      • トランスコーディングサービス。変換が20倍で行えるオプションもある
    • AWS Elemental MediaLive
      • ライブ動画処理サービス
    • AWS Elemental MediaPackage
      • ジャストインタイムパッケージングサービス。DRM機能や再生ポーズ巻き戻しなどのDVR機能も
    • AWS Elemental MediaStore
      • 高性能なコンテンツオリジン
    • AWS Elemental MediaTailor
      • コンテンツパーソナライゼーションサービス。サーバサイドアドインサーション(SSAI)に対応。放送局クオリティで個別ターゲッティングを
  • LiveとVoDのワークフロー紹介
    • Live
      • AWS Elemental Live -> AWS Elemental MediaConnect -> AWS Elemental MediaLive -> AWS Elemental MediaPackage -> Amazon CloudFront
        • オプションでAWS Elemental MediaStoreやAWS Elemental MediaTailor
    • VoD
      • Amazon S3 -> AWS Elemental MediaConvert -> AWS Step Functions -> Amazon S3 -> Amazon CloudFront
    • その他のAWSマネージドサービスの活用
      • ingest/create, store, process, deliverのそれぞれで、活用できるAWSサービスがある

先進的なワークロー/事例の話

QVBR: Quality-Defined Variable Bitrate

  • VBR
    • これまでの方式
    • 複雑な映像などエンコードが難しいものがある
    • 対して複雑でないものは割り当てるビットは少なくてよい
  • QVBR
    • Quality-Defined Variable Bitrate
    • ビットあたりの最高品質
    • ビデオソースを分析し、ビットの配分を行う
    • 強化されたVBR
  • QVBRを使うことで、これまでよりも低ビットレートで同等の品質を実現できる。
    • これはつまりコスト削減につながる。2割から5割ぐらいコスト削減につながったケースもある
  • QVBRの事例として
    • NISSAN、Cengage Learning、Pinterest
  • QVBRはエンコーディングオプションでAWS Media Servicesで利用可能

レイテンシ/遅延

  • スポーツ関係者などから、レイテンシを下げられないか、という話しがある
    • 下げることは容易ではない
      • レイテンシを下げるとのビデオのクオリティへの影響
      • デバイス、視聴体験への影響。バッファ少なくすると、Playerでバッファリングする
  • Chunked Encodingを利用した低遅延ワークロード
    • Chunked Encodingを使用
    • AWS Elemental Live(オンプレ) -> AWS Elemental MediaStore -> Amazon CloudFrontの構成
    • 5.14秒ぐらいのレイテンシ。3秒も可能
    • デバイス側のネットワークもだいじ

広告挿入

  • 動画ストリーミングへの広告挿入
    • 2007年ごろから
      • 静的広告の焼き込み
    • 2012年ごろから
      • クライアントサイドアドインサーション
        • パーソナライズド化
    • 2017年ごろから
      • サーバサイドアドインサーション
        • スキッピング保護、レポーティング、放送クオリティ
  • AWS Elemental MediaTailor
    • インターネットビデオコンテンツのパーソナライズド化とマネタイゼーション
    • 視聴者へのパーソナライズドされた広告の配信
    • 放送グレードの体験を提供
    • 広告ビューのトラッキングの改善
  • AWS Elemental MediaTailor
    • AWS Elemental MediaLive -> AWS Elemental MediaPackage -> AWS Elemental MediaTailor -> Amazon CloudFront
      • 広告動画などはAmazon S3に。AWS Elemental MediaTailorで広告サーバと連携
  • AWS Elemental MediaTailorの事例紹介
    • Thursday night football on Amazon Prime Video

AI & IoT

  • AWSに完全統合されたAIサービス
    • Amazon Transcribe
    • Amazon Translate
    • Amazon Polly
    • Amazon Rekognition
    • Amazon Rex
    • Amazon SageMaker
  • AI/MLjのメディアでのユースケース
    • メタデータのタギング
    • 広告のパーソナライズド化、視聴者認識やトラッキング
    • 字幕
    • コンテンツレコメンデーション
    • 自動顔認識
  • The Royal Weddingの事例
    • Sky news
    • SkyがAWS上でこれを構築、3ヶ月で完成
  • 事例: Sports Media Recognition
    • サッカーでのリアルタイムでの選手のトラッキング
    • 顔認識しながら、背番号情報など選手情報を表示
    • ハイライト、アクティビティトラッキング
      • サッカーのゴールなど、特徴のあるアクティビティを検知する
  • Amazon Personalize
    • リアルタイムのパーソナライズ、レコメンデーションサービス
    • Amazon.comで使っているサービス
    • 早く、簡単にパーソナライズを実現できる
  • Spuulの事例、コメント
    • 「Amazon Personalizeは簡単で、早くレコメンデーションを導入できる。」
  • MLとIoTでのスポーツ観戦体験の向上
    • 事例: Formula 1
      • リアルタイムでセンサから情報収集。GPS位置情報や速度、車の各種情報など
      • Kinesisで受ける。Amazon SageMaker, Amazon Rekognition, Amazon Transcribeなどでレースデータの分析
    • 事例: NFL
      • 1週間で3TBのデータ。ユニフォームにセンサをつけてデータ収集している
  • 多言語でのライブ字幕生成
    • AIを使用して、多言語字幕をライブで自動生成
    • 完璧な字幕ではないが、2,3秒で生成することが可能
    • Amazon Transcribe、Amazon Translateの使用
    • ワークフローとスタートキット
      • https://aws.amazon.com/solutions/live-streaming-with-automated-multi-language-subtitling/
    • デモ
      • ライブストリーミングで、Playerから言語を選ぶと字幕が表示される。選択した言語を変更すると第二言語に変わる
    • スタートキットはたくさん種類がある
      • Content Creation, Media Supply Chain, Distribution, AI/ML & Analyticsの4種に分類された、のべ11個
      • まずこれを使ってはじめてみてほしい

まとめとして、顧客の声を

  • Pac-12のメディアサービス開発事例
  • 動画で紹介。日本語の字幕もあり
  • EC2, ELB, RDS Auroraなどのサービスの他、AI系のサービス、そしてAWS Media Servicesも導入している

感想

AWS Media Servicesの基本を抑えつつ、あわせてQVBR、低遅延配信、広告挿入やAIなどのと連携、など最先端な事例についても触れた、大変充実したセッションでした。特に先端事例についてはスタートキットですばやく試してみることができる、というのが印象深かったです。日本語ではこちら。 いろいろと試してみたいと思いました!