[レポート] AWS Well Architected Bootcampに参加してみた(2022年9月版)
みなさん、こんにちは。
AWS事業本部コンサルティング部の芦沢(@ashi_ssan)です。
本日は、AWS がパートナー向けに主催している AWS Well-Architected Partner Program Bootcamp に参加してきましたので、体験レポートを書いていきたいと思います。
このトレーニングは定期的に開催されており、過去にも弊社メンバーがトレーニングに参加していますので、こちらも合わせてご覧ください。
AWS Well-Architected Frameworkとは?
AWS Well-Architected Frameworkとは、クラウド上でワークロードを設計および実行するための主要な概念、設計原則、アーキテクチャのベストプラクティスについて書かれたドキュメント集です。
ベストプラクティスに照らして一貫した基準でアーキテクチャを評価(レビュー)することで、アーキテクチャに内在する改善点を見つけ出すことができます。
ポイントとして、Well-Architected Frameworkを利用したレビューは、アーキテクチャに関する前向きな話し合いであり、監査ではないというものがあります。すべてをベストプラクティスに準拠しなければならないというわけではないです。レビューを通じたリスクの顕在化によって、既存アーキテクチャに関する気づきを得られるところもメリットになります。
こちらの弊社ブログでも詳しく説明されていますので、合わせてご覧ください。
トレーニングの目的
目的はこちらです。
- Well Architected Frameworkとは何かを知る
- Well Architected Partnaer Programについて知る
- Well Architected Frameworkを使ったレビューを体験する
トレーニングを通じて、明日からWell-Architected レビューできます!と言える状態になることを目指します。
タイムテーブル
時間 | 内容 |
---|---|
午前(10:00〜12:00) | ・AWS Well-Architected Frameworkの説明 ・Well-Architected Partner Programの説明 ・Well-Architected Bootcampの説明 |
お昼休み(12:00〜13:00) | ・お昼休憩 ・Bootcampのお題の読み込み |
午後(13:00〜18:00) | ・Well-Architected Bootcamp実施 |
トレーニングの内容
トレーニングはAmazon Chimeを通じたオンラインで行われました。
コミュニケーションはChimeだけでなく、他ツールのチャットでも取ることができました。
午前中は説明がメインで、午後からトレーニングの本編が始まりました。
前半は、Well-Architected FrameworkやWell-Architected Partner Program、今回の本編であるWell-Architected Bootcampについての説明が行われました。
後半のトレーニングはワークショップ形式で行われました。
内容は、AWS SAが扮するお客様に対しヒアリングや提案を行い、AsIs/ToBe分析を通じたWell-Architectedレビューを実施するというものです。
Well-Architected Frameworkは数多くのベストプラクティスが存在するため、時間内に全てをレビューすることはできません。
そのため、各チームごとに担当するベストプラクティスが2つ決められていて、その2つをベースにレビューを行います。
ワークショップは「お題の柱に関する概要説明 → チーム内で議論/ヒアリング → 全体での発表」のサイクルで、テーマとなった柱の数の5回繰り返しました。
参加した感想
お客様との対話が大切さに気付かされた
他のチームの発表を聞く中で、お客様の必要としている要件をまずヒアリングし、その要件ならこの組み合わせが当てはまります、のように順序だってヒアリングできているチームがあり、いいなと思いました。
私はトレーニングの中で、少しのヒアリング情報から推定して「その構成のベストプラクティスは〜です」や「この組み合わせだと〜のような使い方をよくします」のような言葉をついつい使ってしまいました。説明したいがあまり、自ら長々と話してしまうことも多かったと反省しています。
今回のトレーニングはSA ProのAWS認定資格が必要なこともあり、ある程度の知識が必要なためベストプラクティスについての理解は重要です。
ですが知識以上に、顧客の要件をじっくりヒアリングし提案するような対話が大切だな、と感じました。
発表時の深掘りがとてもいい
全体での発表時に、発表者の実体験から、このレビューをどう思ったか?あなただったらどうする?業務でこういった場面に出会ったしたことがありますか?などについてをAWSのSA(ソリューションアーキテクト)の方からかなり深掘りされました。
より多くのことを持ち帰ってほしいというAWSさんの意気込みを感じ、とてもいいな、と思いました。
いろいろな背景を持った参加者がいて面白い
今回一緒にトレーニングに参加したメンバーはAPNパートナーである各社から参加していたと思います。
AWS経験が多いメンバーも少ないメンバーもいたり、開発の経験が多い方や普段からプリセールスをやっていてヒアリング経験がある方など、背景がさまざまでした。
チームメンバーとの議論や発表を通じて、各社の取り組みや文化、普段触れている業務背景による何か(?)が感じられた気がして、面白みを感じました。
そういった点で、普段業務では接しない他社のメンバーと一緒にトレーニングを受けられてよかったなと思いました。
サポートしてくれるAWS SAのバランス感が心地いい
今回、顧客役としてチームに参加してくださったAWS SAの方は、時折顧客ではなくAWS SAとしての立場からフィードバックしてくださりました。
そのタイミングが個人的に心地よく、トレーニング序盤の流れが掴めていない時はAWS SA成分多め、後半の慣れてきてからは顧客成分多め、のように流れをうまく読み取ったいいバランス感でサポートしていただきました。とても心地よかったです。
最後に
今回は、AWS Well-Architected Partner Program Bootcamp への参加レポートを書いてみました。
最近、業務でWell-Architected Frameworkに触れる機会が増えてきましたが、業務の都合上セキュリティの柱ばかり読んでいたため、他の柱に関する理解が薄いなということに気づけました。
もちろんのことですが、トレーニングを通じてセキュリティの柱以外の5本の柱も重要です。
また次の機会に、じっくりとWell-Architected Frameworkに触れていきたいなと思いました。
以上、AWS事業本部コンサルティング部の芦沢(@ashi_ssan)でした。
参考動画
トレーニング内でAWSの方からWell-Architected Frameworkをより理解するためのYoutube動画のリンク(AWS Summit2022のアーカイブ動画)をいただいたので、お土産として共有します。
- CloudWatchとオブザーバービリティをざっくり理解できます!!
- 信頼性に興味を持った皆様へ
- 移行アセスメントどうやるか?