![[ブースレポート]建設・不動産の「当たり前」を革新 #AWSSummit](https://images.ctfassets.net/ct0aopd36mqt/6mDy5OHyuWO0BYkCTdEVsb/fb81a40db3365780c00e8d5c8927d5c0/eyecatch_awssummitjapan2025_nomal_1200x630.jpg)
[ブースレポート]建設・不動産の「当たり前」を革新 #AWSSummit
はじめに
この記事は2025年のAWS Summitのブースレポートです。
個人的に面白かったブースを紹介させていただきます!
AWS Summitは本日までですので、興味のある方はぜひブースに寄ってみてください!
特にカメラで動画データを取得して業務に利用しているような方にオススメです。
関連資料は以下のURLから確認できます。
概要
私が紹介していただいたのは、建設現場などに配置されているカメラ、およびカメラの動画データを有効活用しよう!というテーマのブースでした。
建設現場の現状と課題
建設現場では作業者の安全管理や現場のセキュリティの観点でカメラを現場に配置しているケースが多いようです。
しかし、カメラで取得した動画データが活用されることはあまり多くないようで、なにかトラブルが起きた際、過去の動画を探すという利用方法が多いようです。
課題
現場の課題として、作業者の方がヘルメットを被っていない、機器に近づきすぎて危険などなど
守るべきルールがまもられていないという課題があるようです。
また動画データに関しても、必要な時間帯のデータを探すだけでも一苦労しそうですね。
これらの課題を既存の動画データを活用して解決していこうという内容です。
内容
構成図
上記でも記載した課題に対する1つの解決策として、AWSを利用したアーキテクチャが紹介されています。
さらにサービス群の概要です。
既存カメラの活用
既存のカメラを活用する際の課題として、どうやってデータをAWSに収集するか?という課題があります。
特にAmazon Kinesis Video Streams(KVS)はカメラで利用されることの多いRTMPやRTSPをサポートしていないので、カメラ↔︎AWSの通信が課題となりそうです。
このソリューションでは、この課題を解決するためにAmazon ECSを動画送信のエンドポイントとして配置しています。
ECS上でRTMP or RTSPを処理できるアプリケーションを準備することでKVSにデータを送信しているようです。
もしカメラがRTMP,RTSPを使用できない場合は間にゲートウェイを置いて仲介させるなどでも良さそうですね。
また、デバイスにAWS IoT Greengrassをインストール可能な場合はKVS向けのコネクタを利用してKVSへデータを送信することも可能です。
そのほか、SaaS APIから直接動画を処理するサーバーにデータを送信することも可能です。
AWSを利用する利点として、必要に応じて必要なリソースのみ利用することができるため、利用するカメラに応じて柔軟にアーキテクチャを変更することができます。
これでデータ接続、収集の課題が解決されます。
既存データの活用
次に既存データを活用して、根本的な現場の課題を解決するフェーズです。
このフェーズでは生成AIを活用していました。
個人的に面白いなと思ったのは、動画へのタグ付けです。
整理されていないデータに対して、生成AIを用いて関連するタグを付けることで後から動画を探す際、
この動画ではどのようなデータが記録されているのか、危険な行動があったのか?を動画を見なくても判断することができます。
また、タグがあることで検索性も向上します。
安全管理以外にも、作業内容の確認や利用している機器のタグ付などにも活用できそうですね。
その他にも、タグを利用したレポート作成機能もありました。
現場によってある程度プロンプトの調整は必要にはなると思いますが、人間が動画を見てレポートを書くという作業に比べてかなり時間短縮になるのではないでしょうか?
また、生成AIとは直接関連しませんが、このソリューションのUIも見やすくていいなと思いました。
時系列の動画を細切れで保存することで、特定の日の特定の時間に簡単にアクセスすることができます。
また、危険な動きを検知した時間帯はタグ付と色付けをすることで、管理者は簡単に振り返りを行うことができます。
最後に
既存の動画データを利用した面白いソリューションだなと思いました!
ブースでは建築現場での利用用途で紹介されていましたが、他の業界でも横展開できるような内容だと思いました。