[アップデート] AWS Backup Audit Manager で Organizations向けに集中型マルチアカウントレポートが利用可能に!
どうも、ちゃだいん(@chazuke4649)です。
AWS Backup Audit Manager で AWS Organizations向けに集中型マルチアカウントレポートが利用可能になりました。
AWS Backup Audit Manager adds centralized reporting for AWS Organizations
何が嬉しい?
この図が一番わかりやすいです。
今回のアップデートで追加された、AWS Backup Audit Managerの集計されたレポートにより、AWSアカウントとリージョン全体におけるコンプライアンスの実証と規制監査のニーズを満たすことがカンタンになりました。
今まで既に、AWS Backup Audit Manager のレポート機能により、各AWSアカウント単体でレポートの作成は可能でした。
それが今回、管理アカウントにて1つのレポートに集約することができるようになりました。
以下はリソースコンプライアンスレポートのサンプルです。(引用元は上記URLと同様)
そもそも AWS Backup Audit Manager とは?という方はコチラをどうぞ。
[アップデート]AWS BackupでAudit Manager機能が追加されたのでやってみた | DevelopersIO
やってみた
前提として、AWS Organizationsが有効になっている管理アカウントにて行います。
(2022.11.30現在) 別途アップデートでAWS Backupの管理者委任が可能になりましたが、委任された管理者アカウントは、AWS Backup Audit Manager レポート生成にアクセスできません。ご注意ください。 >NOTE: Delegated Administrator accounts are unable to access AWS Backup Audit Manager report generation. Contact your account’s administrator to generate or edit reports. Working with audit reports - AWS Backup
1. S3バケットを作成する
作成されたレポートはS3バケットに保管されるので、まずそのS3バケットをあらかじめ作ります。
2. レポートプランを作成する
レポートプランを作成します。
マルチアカウントレポートを作成するには、設定にて「クロスアカウントモニタリング」を有効化する必要があります。
以下のように有効化します。
有効になりました。
「設定」画面でも有効化がONになっているか確認可能です。
新しくレポートプランを作成します。
レポートテンプレートには現時点で以下5つの種類があります。
- バックアップアクティビティレポート
- バックアップジョブレポート
- 復旧ジョブレポート
- コピージョブレポート
- コンプライアンスレポート
- コントロールコンプライアンスレポート
- リソースコンプライアンスレポート
今回は、バックアップジョブレポートを選択します。
※コンプライアンスレポートの作成は公式ブログをご覧ください。
日本語設定だと、レポートプラン名は日本語で自動表示されますが、エラーになる可能性があるので英語に書き換えます。
新しく「アカウント」の設定項目が追加されています。
今回は、組織内の1つ以上のアカウントを選択します。
以下の通りOU一覧を表示できるので、任意のOUを指定します。
新しく「リージョン」の設定項目が追加されています。
今回はデフォルトの東京リージョンのみで進めます。
レポート配信にて、あらかじめ作成したS3バケットを指定し、レポートプランを作成します。
これで、マルチアカウントなレポートプランを作成することができました。
終わりに
マルチアカウント環境下で AWS Backup Audit Manager レポートを使っているユーザーに朗報ですね。
それでは今日はこの辺で。ちゃだいん(@chazuke4649)でした。
参考情報
公式ブログには、より実践的なチュートリアルが紹介されているので、利用検討の際はぜひご一読を。 Creating compliance insights across Regions and accounts with AWS Backup Audit Manager reports | AWS Storage Blog