自宅に業務用ビールサーバーを設置してみた
こんにちは、ビールサーバーサイドエンジニアのリルオッサです。
今日はエンジニアらしく サーバーの話をさせて頂こうと思います。
今回の「やってみた」テーマは、「自宅に業務用ビールサーバーを設置してみた」です。どうぞよろしくお願い致します。
はじめに
- サーバーはサーバーでもビールサーバーの話です
- ビールサーバーサイドエンジニアとは、ビールサーバーが自宅にあるエンジニアのことを指す勝手に作った造語です
- 「自宅に業務用ビールサーバーを設置してみた」とか言いつつ、設置して3年は経過しています
業務用ビールサーバーとは
このような居酒屋さんで見かけるような一般的なビールサーバーです。
ビールサーバーの種類
ビールサーバーにもいくつか種類はありますが、三種類に大別出来ます。
瞬冷式
- サーバー内にある水を凍らせて、その氷でビールの流れる瞬間冷却、抽出するシステム
- 瞬間的に冷たいビールを抽出できる
- 電源が必要
- 重たいので軽い気持ちで移動は出来ない
- サーバー内の氷を作るのに半日程度時間がかかる
- モーターを回すので、部屋にモーター音と熱が広がる
氷冷式
- サーバー内にある冷却プレートを氷で冷やして、ビールを急速冷却、抽出するシステム
- 電源が入らず、氷さえあればどこでも美味しい生ビールが飲める
- 生樽を冷やさなくても冷たいビールが抽出できる
- 重量も瞬冷式のように重たくない為、移動できアウトドアなどでも活躍できる
- 氷代がかかる
空冷式
- サーバーと一体化された冷蔵庫で樽ごとビールを冷やして抽出するシステム
- 樽ごとビールを冷やすので温度が一定に保たれ、品質維持に優れてる
- 樽を冷やすのにかなりの時間がかかる
- ビール樽ごと冷やせるサイズの冷蔵庫が必要な為、スペースが必要
- 気軽に移動は出来ない
それぞれのスタイルにメリット、デメリットはあります。 氷冷式は電源入らずでどこでも使用できて移動も容易にできる為、最初は第一候補でした。ですが、そもそも取り扱っているところが無く、最終的にはより業務用感が強いという事で瞬冷式のビールサーバーに決めました。
瞬冷式では中にビールの冷却管がぐるぐると巻いてあり、そこに水から生成された氷が付着して配管を冷やしてくれます。
ビールサーバーに必要なもの
ビールサーバー本体以外な必要なもの
- ビールホース
- ガスホース
- ディスペンスヘッド
- 減圧弁
- 二酸化炭素ガス
- ビール樽
- 洗浄樽
ディスペンスヘッド
ボンベから流れてくるガスを受け止め、ビールを送り出す役目を果たします。
飲むビールのメーカーによって樽の口が異なるので、異なる場合は形状にあったディスペンスヘッドを使用する必要があります。
キリン | アサヒ、サッポロ、サントリー |
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ビール樽
ディスペンスヘッドのところでもあったのですが、飲むビールのメーカーによって樽の口が異なります。
キリン一番搾り | アサヒ樽詰生 |
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クラフトビールを樽で頼む際は、どちらの形状のものを使っているのか事前に確認した方が良いかもしれません。
ビール樽は最寄りの酒屋さんで注文できますが、あまりお店で取り扱っていない銘柄は取り寄せできなかったり、取り寄せに時間がかかったりします。計画的に注文しましょう。
洗浄樽
ビールホースを洗浄する為に使用する洗浄樽です。この頭の形状もメーカーにより異なるので形状にあった洗浄樽を準備する必要があります。
ホースの洗浄方法
美味しいビールを注ぐためにはホースのお掃除は欠かせません。
スポンジ通し
洗浄樽に水を入れ、ビールホースに清掃用のスポンジを差し込ます。
その後、ディスペンスヘッドを洗浄樽に装着してガス栓を開くことでスポンジと水がビールホースを駆け抜けます。
ビールタップの部分は、予めスポンジが抜けるように組み替えておく必要があります。
ビールを飲んだ後にはもちろん行いますが、私は飲む前もおまじないがてらスポンジ通しを行います。
水通し
洗浄樽に水を入れ、ディスペンスヘッドを洗浄樽に装着し、ガス栓を開くことでビールホース内を水で洗い流します。こちらは水を流すだけなのでビールタップの組み替えは必要ありません。
セットアップ
さぁ、ビールを注ぐためにセットアップしていきます。
ディスペンスヘッドをビール樽に装着
しっかり装着できているか確認しましょう。
ガス圧力を確認
ガスの設定圧力はビール樽の温度によって変わります。今回はビール圧力早見表を使用して確認します。
この早見表をビール樽に10秒ほどつけると、ビール樽の温度を出してくれるのでそこから適正圧力を導き出します。この日は暑くて28℃になっておりました。なので、ガス圧は2.6~2.9辺りに設定します。
ガス圧力を設定
ガスの元栓を開けて、減圧弁でガスの圧力を設定します。
今回は2.7~2.8に設定しました。あとは、注いだビールの味を見ながら微調整していきます。
ビールを馴染ませる
ここまで準備できたら、最初の一杯を注ぐ前にビールを馴染ませる必要があります。
- まずは、タップを奥に押して泡だけをコップ半分くらい注ぎます
- 30秒くらい待ちます。
- タップを手前に引いて注がれるビールが泡の状態から液体になるまで注ぎます
以上でビールを注ぐ準備は完了です。
最高の一杯を注ぐ
あとは、コップにビールを注ぐだけです。
ビールタップから注がれる泡はキメが細かく滑らかでビールの味わいを高めてくれる(そんな気がしています)。
デモ
清掃
美味しいビールを飲んだら、美味しいビールをまた飲むために清掃を行いましょう。
前述したスポンジ通しとビール通しを行います。
ディスペンスヘッドやビールタップを分解してブラシでしっかり清掃します。
設置までに大変だったこと
「個人的にビールサーバーを家に設置したい」と複数の業者に連絡したのですが、「個人宅への設置は行なっておりません」と断られるところが多かったです。あきらめずに熱い想いを伝えることが大事です!
おわりに
自宅にビールサーバーを設置する事でサーバーから注がれた美味しい生ビールがいつでも飲めるようになりました。瞬冷式はモーターで動かすので音がやや発生しますが、私はそんなに気になっていません。ただ、清掃が思ったより大変なのでビールを沢山飲んだ後に後処理をしないといけないと考えるとそれだけは憂鬱です。
サーバーレス(缶ビール)も手軽でいいですが、ビールサーバーから注いだビールもまた違った味わいを楽しめるので状況に合わせて交互に楽しんでいきたいですね。
この記事が業務用ビールサーバーを家に設置したいという方のお役に立てば幸いです。
おわりのおわりに
本日はクラスメソッド創立記念日という事でビールで祝杯という意味も込めて投稿させていただきました。おめでとうございます!!
これからもビールサーバーサイドエンジニアとして精進していきたいと思います。