インターン時に行った内容をもう一度ひとりでやってみた「Homebrew」

プログラミング初心者の方が開発環境構築を進められるようにサポートする記事です。この記事では、OSにおけるパッケージマネージャーの説明とHomebrewのインストール・各コマンドについてまとめていきます。
2023.11.06

はじめに

昨年クラスメソッドから内定をもらった後、夏から秋にかけてインターンをしていた大谷(おおや)です!

今回は、インターン時に行った内容のひとつである macOS におけるパッケージマネージャー Homebrew の導入についてまとめていきます。

プログラミング初めましての方が、「始める時はこの記事!」となるように丁寧に書いていきたいと思います。

実行環境

  • OS: macOS v13.6(Apple M2)
  • シェル: zsh 5.9 (x86_64-apple-darwin22.0)

パッケージマネージャーとは

OS におけるパッケージマネージャー(パッケージ管理システム)とは、コマンドライン上などでソフトウェアのインストールや更新、アンインストールなどの各ソフトウェアの管理をするシステムのことを指します。

Windows 向けには winget 、 Linux 向けには APTyum などがあります。

同じように macOS 向けに Homebrew というパッケージマネージャーが存在します。

Homebrewとは

Homebrew とは、前述の通り macOS (または Linux)用のパッケージマネージャーです。

コマンドライン上から様々なパッケージやソフトウェアのインストール等をすることができ、 macOS の機能を拡張することができます。

Homebrew のインストール

公式ページに従ってインストールを進めます。

macOS のターミナルアプリ(または VSCode などのコードエディタ上のターミナル)に下記を貼り付けて実行します。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

この時、パスワードの入力が求められた場合は、現在 Mac でログインしているユーザーアカウントのパスワードを入力してください。

(補足) 別の OS に慣れている人は驚くと思いますが、 パスワード入力時打った文字は表示されません 。表示はされませんが入力はされているので、打ち終わったら確定(Enter)を押してください。

PATHを通す

今後 brew コマンドで Homebrew を使用できるようにするために、ソースまでのパスを通しておく必要があります。

実際に先ほどインストールした後の「ターミナル」の出力を見てみると、「次のステップ」のところに以下2つのPATHを通しておいてねと指示があります。

% echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/(ユーザー名)/.zprofile
% eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

上記は、使用しているデフォルトシェルが zsh の場合の出力です。

出力される各コマンドは人(環境)によって異なります。各自出力されたメッセージをもとに、一行ずつコマンドを実行してください。

シェルへの反映

通したパスをシェルに反映するために、sourceコマンドを実行するか、シェルを再起動します。

# ファイルの内容を zsh に反映する
source ~/.zprofile

または

# シェルを再起動する
exec $SHELL -l

動作確認

# Homebrewのバージョンを確認する
$ brew -v

または

# Homebrewのヘルプを表示する
$ brew -h

のどちらかを実行してエラーが出力されなければ問題なくパスを通すことができています。

よく使うコマンド

# Homebrewのバージョンアップ
brew update

# パッケージのインストール
brew install <package_name>

# パッケージのアップグレード
brew upgrade <package_name>

# パッケージの一覧の確認
brew list

# パッケージのアンインストール
brew uninstall <package_name>

おわりに

今回は、macOSにおけるパッケージマネージャー Homebrew についてまとめました。

ぜひよく使うコマンドを覚えて、 Homebrew をいっぱい使ってみてください!