【書評】徹底活用 Google アナリティクス
こんにちは。カトアキです。
会津若松は寒くなってきました。そのせいかこの間風邪を引いてしまい、その後ベンチプレスのMAXが5kg低下して悲しいです。めげずにがんばっていきます。
本題ですが、最近ちょっと突然Google アナリティクスについて本気を出して勉強することにしました。
で、色々学習リソースを探していたところ、ちょうどオススメいただいた本があり、読んでみたところそ自分にとてもぴったりだったので、このブログで紹介させていただきます。
「徹底活用 Google アナリティクス」という本です。今回ご縁があって、NRIネットコム株式会社様から会社へご提供いただいたものを読ませていただきました。ありがとうございます。
「ほぼ初心者」「ビジュアル說明多めがいい」「連携する他サービスも押さえたい」という僕と似た方にオススメなGoogle アナリティクス本の紹介です。
自分についてのラフな紹介
- Google アナリティクスでPV数とかUU数とかをウォッチしている
- これ以上何が出来るのか正直余りわかってない
- 勘やノリ、雰囲気でやっていくのに限界を感じた
- 公式の機能マニュアルは読む途中で心が折れそうになる
- でもなるべく一次情報で学び自分の技術資産としたい
- 普段、説明書を読まずに家具を組み立てたり、ゲームを始めるタイプ。マニュアルは後で読む。
- なので、ぶ厚い参考書は読む気がしない。途中で止まる・・(そして積む)
読むのにかかった時間
だいたい18時間くらいで読み終わりました。平日1H、休日2Hで二週間くらいかけて読み込みました。
before/after
読む前は、なんとなくユーザの属性や動向が見れるとか、コンバージョンを測定できるとかは知っていて、まぁ使うときに調べりゃいいでしょ・・・くらいに思っていました。そういう理解だとかなりのもやもやがあって、具体的なユースケースも設定方法もまったく頭に入っていませんでした。
読んだ後は、追加で例えば以下のようなことを押さえれたかなと思います
- Google アナリティクスのビューやフィルタの設定を変更して関係者を除いた結果や、本番環境だけなど必要な領域にフォーカスした計測結果を出せる
- Search Consoleを連携して、Google検索のデータを活用できる
- Google オプティマイズを連携してバナーのABテストを行い、改善を続ける仕組みを作る
- Google データポータルをつかって、マイクロコンバージョンと計測数を一枚でわかりやすくかんたんに見れる仕組みを作る
- Google タグマネージャを使って複数サイトのタグをコーディングレスでまとめて管理する
- Google マーケティング プラットフォーム製品群を単体もしくは複数連携して使う場合の具体的なユースケース
・・・等々、上記はほんの一部です。この他にもかなり沢山のノウハウが得られました。
おすすめポイント
個人的な感想として3つあります。
1.ぶ厚いけど読みやすい
図解や実際の画面のスクショが多いかつフルカラー
500pくらいありますが、おそらく半分以上はビジュアルでの説明な気がします。それくらい図や画面での說明が豊富です。スクショが多く、かつ全ページフルカラーなのでPCなしでも(実際に動かさなくても)ある程度設定のイメージが掴みやすかったです。
なので、電車などPCが触れない状況でも読みやすいと思いました。個人的には、時間がなくて2歳の子供の横で唐突な欲求に答えつつも読みすすめる際に便利でした。 というのも、技術本を読んでいてよく「動かしてみないとイメージがわかないな・・」みたいな事があってPCないと理解がはかどらないことが結構あるんですが、子供の近くでPCを触っていると時々攻撃されるので。。(本も攻撃対象ですけど、PCほど深刻なダメージは負いません)
とはいえ、実際に手を動かすと理解が深まるのでキリの良いところで一旦試してみるのはオススメです。 本中にも書いてありますが、Google Analiticsにはデモアカウントが用意されているのでそちらも利用すると、わざわざアカウントを作らなくても確認できるので便利です。
「Chapter1-2」をしっかり読み込めば、それ以降はサクサク読んでいける
この約40pで重要なキーワードや仕組みが分かりやすく書いてあります。出てくるキーワードが一つも曖昧にならないようにじっくり1-2時間くらいかけてインプットしました。するとその後は「セッション」や「ディメンジョン」などの用語の理解やトラッキングの仕組みが「雰囲気」にならず、読解がすごくサクサク進みました。
2.後から参照しやすい
「Appendix7」 Google アナリティクス&Google タグマネージャ設定チェックシートが便利
本書で取り上げられていた設定項目・解説・参考ページの情報が一覧にされています。 読了後に見て、理解が浅いところを復習するのに便利です。 あるいは、読む前に先に見て、ピンポイントで読んでいくのにも使えそうだなと思いました。
一次情報へのリンクQR付きで豊富
こういうブログのネタにする時とかに、公式情報を探すのが捗ります。
3.ケーススタディが豊富
具体的な活用事例が沢山あって、活用シーンが分かりやすいです。
このあたり、NRIネットコム株式会社さんはGoogle アナリティクス 360 のプレミアパートナー認定を取られていて、豊富な経験・実績を踏まえて書かれていると思うので信頼性も高いです。
その上でこのセクションもやはり図やスクショが豊富なので、データポータルを使ったレポートの見た目やカスタムしたGoogle アナリティクスのレポート画面など、どんなアウトプットが出せるのかパッと見でイメージがつかみやすいです。
- ECサイトを例としたコンバージョン改善方法
- Search Consoleを活用したSEO
- Google オプティマイズを活用したLPの最適化
- Google アナリティクスを活用した問題検知の仕組み構築(サイト内検索が0件になるキーワードを見つけたり、商品の品切れを検知したり等)
補足
反対に、もう既に結構使いこなしている人にとっては図解やスクショは多すぎると感じるかもしれません。基本編で2−3割はあって、分量も多く本も重いので。でも、その分人に説明するときの参考になると思います。
書籍の概要
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目次
Chapter1: Google マーケティング プラットフォームとGoogle アナリティクス
Chapter2: Google アナリティクスの利用を開始する
Chapter3: Google アナリティクスの標準レポートを確認する
Chapter4: Google タグマネージャの利用を開始する
Chapter5:ページビューの計測設定を行う
Chapter6:イベントの計測設定を行う
Chapter7:目標設定を行う
Chapter8:拡張 e コマーストラッキングの設定を行う
Chapter9:ユーザーをより深く理解するための準備を行う
Chapter10:ユーザーの流入元に関する情報を正しく把握するための準備を行う
Chapter11:データを柔軟に抽出する術を知る
Chapter12: Google データポータルでレポートを作成・共有する
Chapter13: Google オプティマイズでA/Bテストを行う
Chapter14: Google アナリティクスのデータをGoogle 広告による広告配信に活用する
Chapter15:ケーススタディ1:コンバージョンの改善を図る
Chapter16:ケーススタディ2: SEOについて検討する
Chapter17:ケーススタディ3: Google オプティマイズでキャンペーンのランディングページを最適化する
Chapter18:ケーススタディ4: Webサイト上で発生する問題を検知する
Appendix1:ユーザーの権限管理を行う
Appendix2: AMPページの計測を行う
Appendix3: Google タグマネージャの「タグ」「変数」「トリガー」
Appendix4:グローバルサイトタグ(gtag js)で計測を行う
Appendix5: Google アナリティクスにGoogle AdSenseをリンクする
Appendix6:お役立ち情報
Appendix7: Google アナリティクス&Google タグマネージャ設定チェックシート
おわりに
Googleのサービスはアップデートが激しいですが、一度頭に入るとキャッチアップもしやすいと思うので、興味がある方、業務で使う予定のある方は自分に合う本を一冊選んで読んでおくと良いのではないでしょうか。