BrazeのSDKの役割と実装前後でできる機能の違い
Brazeの機能を最大限に使うためにはSDKの実装は必須となります。
ただBraze自体はSDKを実装しなくても使える仕様にもなっています。
今回はBrazeのSDKの役割と実装前後でそれぞれどのような機能の違いがあるのか。
その内容をお伝えします。
BrazeのSDKの役割
まずBrazeのSDKの役割について簡単に説明します。
BrazeのSDKが担っている役割は主に以下の3点となります。
- ユーザー行動の収集
- プッシュ通知やアプリ内メッセージのハンドリング
- エンゲージメントや行動データの取得
SDKを埋め込むことでBrazeの強みである「一人一人の顧客にパーソナライズ化されたメッセージの配信」が可能となります。
SDKの実装にあたっては公式のドキュメントでも案内がされていますが、実装方法は以下3パターンのいずれかです。
- NPMまたはYarnを使用
- GTMを使用
- CDNをHTMLに埋め込む
実装にあたっての作業はお客様側のエンジニアリソースで行なっていただく流れになります。
SDK実装前にできるBrazeの機能
BrazeはSDK未実装でもユーザー情報の取り込みができれば稼働はできるようになります。
SDK未実装の状態でBrazeにユーザー情報を取り込む方法は以下3パターンです。
- CSVによるインポート
- API連携による取り込み
- テクノロジーパートナーからの統合
CSVによるインポートは手動による取り込みとなるため、ユーザー情報にリアルタイム性を求めるのであればAPI連携による取り込みかテクノロジーパートナーからの統合が推奨されます。
SDK未実装の状態でのメッセージ配信ですが、基本的にはメール機能とWebhook機能のみとなります。
ただいずれも配信するには、配信するためのユーザー情報が必要となります。
SDK実装後にできるBrazeの機能
SDKを実装するとユーザー情報の取り込みがリアルタイムで行われる様になります。
API連携やテクノロジーパートナーからの統合でもユーザー情報の取り込みをしている場合は、SDKで取り込むユーザー情報と区別する必要があります。
仮に取り込みデータで重複がある場合は、後から取り込まれるデータが優先されます。
SDKを実装するとアプリ内メッセージとプッシュ通知のメッセージ配信も利用できる様になります。
プッシュ通知の配信はプッシュ通知許可を設定しているユーザーのみとなりますので、SDK実装だけでなく配信するための条件設定も必要となります。
SDK実装でBrazeの機能を最大限に活用
上記で説明した様にユーザー情報の取り込みのみでしたらBrazeのSDKを実装しなくてもある程度可能です。
ただユーザー情報を取り込んだ後のメッセージ配信はSDKを実装しないとBrazeの機能はかなり制限されます。
特にメールやWebhook以外のアプローチを施策の中心に検討されている企業様はSDK実装が必須となりますので、Brazeでそれらの機能を活用されたい企業様はSDK実装にあたってのエンジニアリソースなども考慮した上で検討されることをおすすめします。
クラスメソッドではBrazeの導入支援から導入後のサポートも一貫して行なっております。
Brazeについてご興味ある方はぜひお問合せください。